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恵比須様と恋みくじ

#エッセイ #初詣 #おみくじ #恋みくじ #恵比須様
 
 昨年から今年にかけて、恋みくじが2度もあたることがあるでしょうか?

 普段なら、いつものおみくじでいいやと賽銭入れて箱に手を入れて、おみくじが手のひらに入ればそれだと思って引くようにしてました。
 初めは何となく、「恋みくじでも引いてみるか」と引きました。

 昨年1度目の恋みくじは釣り竿使ってピンクの鯛を釣り上げました。
星座、血液型、年齢差、干支、方位、待ち合わせ、縁談、結婚、学問など書かれているところに目を通しました。
 ちなみに中吉でした。
私は「あれ?」となり、恋人の紫の君にいくつか質問しました。
 その中で、星座、血液型、干支、方位が当てはまっていました。
紫の君は「どうみても、俺だよな?」という感じでこちらを見ました。

 2度目は今年の初詣で「もう一度引いてみるか」と賽銭入れて手を入れて、おみくじが手のひらに入ったのでそれを引きました。
 星座、血液型、年齢差、干支、方位、待ち合わせ、縁談、結婚、学問など書かれているところにまた目を通しました。
 ちなみにまたもや中吉でした。
内容で当たっていたのは星座、血液型、年齢差、方位が当たってました。
紫の君は「また同じ所当たっていたな」と笑い、母上からは「2度も当たるなら次に引くのはやめなさい、そんなに何度も聞かなくても大丈夫ってことよ」と苦笑いされました。

 私はおかしいななんでだろう?とふと訪れた神社に何が祀られていたか思い出しました。
 それは恵比須様だったのです。

 一つ目の恋みくじを引いた神社は恵比須様を祀っていて、二つ目の恋みくじを引いた神社も恵比須様を祀っていたのでした。

 どうやら子供の頃から、恵比須様とは縁があるようです。

 初めて恵比須様に出会ったのは、子供の頃、飛騨高山にある、からくりミュージアムだったと思います。
 文字を書くからくり人形はなんと恵比須様だったのです。
文字書き人形の恵比須様を説明していたお姉さんが「皆さんどのような字を書かせたいですか?」と聞きますが、ざわつくものの、なかなか言い出す人がいませんでした。
 お姉さんが「お嬢ちゃんは恵比須様になんて文字を書いてほしい?」と聞きました。
 私は内心「どうしよう・・・難しい字だと、恵比須様大変そうだし、可哀想になっちゃう・・・簡単で差し障りない字は?」と瞬時に考えました。
私は「『花』をお願いできますか?」と聞くとお姉さんは「恵比須様、『花』の字をお願いできますか?」と聞くと、恵比須様はこちらを向いて、うんうんと頷いてさっそく書き始めました。

 書いていただいたものはその場でいただいて、私は「ありがとうございました」と手をあわせて、しばらく何年間はその字を神棚の隣に飾っていました。

 そこから、お釈迦様の誕生日に甘茶をいただくお寺に何が祀られてるか知らずに時々通っていたお寺も恵比須様が祀られていることを知って驚いたのは言うまでもありませんでした。

 縁があるならこれからも大事にしたいと思います。
それでもって、恋みくじは多分、恵比須様から「その人で大丈夫だから案ずることはないぞ?」と背中を押してくれている気がしました。

 今年、一年も健やかであれるようによろしくお願いいたします。


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