なぜ統失 第7部「現代デイケア編」①陰性症状が改善?
前回の続き。
僕は、
6ヶ月以上に渡る長期入院の後、
デイケアに毎日に通うことを条件に、
なんとか退院することを許されたのでした。
同じ系列の精神病院ですが、
診察は、
家から20キロ以上離れたアタオカ先生の病院、
デイケアは、
家からチャリで10分の病院と、
2つの精神科病院を、
同時に2つ掛け持ちする事になりました。
デイケアへは、
退院するとすぐに通い始めました。
相変わらず、
薬は一日20錠以上の多剤大量処方です。
頭がぼぉ〜として、
だるくて、眠くて、動きたくありません。
それでも毎日早起きして、
頑張ってデイケアに通いました。
始業開始は朝の9時半から、
就業時間は15時半まで、
長時間拘束されてしまいます。
プログラムの内容は、
椅子に座ってさえいればなんとかなる物が殆どだったので、
椅子に持たれ掛かり、
うなだれて居眠りをしたり、
両肘を机について目をつぶり、
バレないように居眠りをしていました。
休憩時間中も、
ぼぉ〜っとスマホを眺めたり、
居眠りをして過ごしていました。
特に話しかけてくる患者さんも居なかったので、
ほぼ一人で過ごしていたと思います。
退屈でつまらなくて辛くてきつかったけど、
また入院させられる事だけは勘弁だったので、
頑張って毎日通いました。
通う上での細かい決まり事が沢山あり、
息苦しさも感じていました。
お昼に出る給食がおいしいのだけが唯一の救いです。
しかしデイケアに通い始めてから約一年後、
転機が訪れます。
主治医のアタオカ先生が隠居し、
このデイケア施設がある病院に転院。
新しく僕の担当に付いた主治医の先生が、
薬の処方量を見てびっくり!
最終的に薬の処方は、
一日5錠という極少量にまで減らして貰えました。
薬が減ることで、
辛かった陰性症状も一気に改善!
少しずつやる気と感情が蘇り、
みんなと積極的にコミュニケーションを取ることが出来るようになったのです!
一部の女性患者さんと楽しくおしゃべりをして、
休みの日は色んな所に連れ回したりしました。
(薬が激減してから車の運転の許可を頂きました)
薬を飲む前の、
まともな時の僕の性格はと言うと、
いいかげんで、めんどくさがりで、いつも冗談ばかり言ってる、
例えるなら、高田純次みたいな性格です。
いつからか、ちょっとしたトラブルメーカーとして見られてしまう様になりました。
ある日、
とあるスタッフさんに、
「患者さんをからかうのだけは辞めてね。スタッフには何言ってもいいから…」
と注意を受けました。
それから患者さんに冗談を言う時は、
傷つけない様、
細心の注意を払うことを心がけています。
しかし、
「スタッフには何言ってもいいから」
この言葉を逆手に取り、
スタッフをからかいまくってしまいました。
今現在スタッフさんに、ちょっと嫌われている様な気がします…
続く。
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