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【アラサー上京物語。#81】トヨエツの正しい使い方。Netflix「地面師たち」

ちょと、、、


今の日本でこれって撮れるんですね。


舐めてました、、、


是枝監督以外でつおい監督いらっしゃったんですね(何様)


思わず寝ずに一気見してしまいました。
(あとトヨエツが怖くて途中で寝られなかったから見たというのもある)


この作品は、タイトルにもつけましたが一言で言うと、「トヨエツの正しい使い方」になります。


トヨエツって、正直掴みどころがない俳優だなーって印象で、自分が見る作品には出てきていませんでした。


あと、深く知ってはいけない、深く知ったら

(なんだ…結局トヨエツもあんま賢くない浅いことばっか言うダンディぽいけど雰囲気だけで中身昭和のなんちゃってダンディでただの変態おぢか、、、)

みたいながっかりしそう、がっかりしたくないから見ない、みたいなイメージもあります。
(でもググったら関西学院大でしたね)


でもこれを見たら、トヨエツってガチで少し浮世離れして生きていて、だからこその持ってる品が出て、ダンディなところが滲み出ちゃう人なのかも?とも思える。(とはいえ素性を知りたいわけではないのでインスタで寒い自撮りおぢとかは絶対やらないでほしい)


母親世代が表立って口にするのはなんかミーハーみたいな感じでハズいけど本当は気になる存在で、壁に隠れて影からキャーキャー見ていた人、という感じのイメージもありますね(?)笑


小学生くらいの時に毎シーズントヨエツのドラマあるなぁという印象だったのですが、ムーディーで大人な恋愛ドラマが多い印象で、

当時の自分にはよく理解できない雰囲気でした。


そのまま高校、大学くらいになるといろんな映画みだしたりするけど基本洋画ばかりでトヨエツの作品とかは見たことなかったですね。


なので存在としても気にならなかったというか。


そのまま月日が流れ、トヨエツもお兄さんからおぢになると、製作側も使い所がむずい俳優さんだったのではと勝手に推測しています。笑


とにかく日本のドラマや映画って、20代が主人公ばかりで、おぢが主人公となると熱血苦労サラリーマンか、主人公のお父さん役が主に。


サラリーマンやお父さん役をやるにはトヨエツの無駄遣いというか、華がありすぎます。


バイプレイヤーとして使うにも、おぢは基本汚い方が使いやすいので、綺麗すぎるトヨエツの無駄遣い、華がありすぎる問題が勃発します。


90年代に若干アイドル的に流行った手前、汚れ役をやらすにもな、というのもあるし、いい俳優さんとみんながわかっているのに、人気があるのも確定なのに、どの作品にキャスティングしたら良いかわからないナンバーワン。


というところだったのではないでしょうか。(誰)


でも、これで正解出ましたね、ハイ。


サイコパス役で使うのが正解でした。ハイ。


あまりにもハマり役すぎて、一番流行ってた時期を知らない世代からすると、これが代表作と言えるのでは?という印象。


謎のシルバーアクセも似合っているし、やたらスタイルが良くてカッコ良い瞬間があるし、


ダークナイトのオマージュもありましたね。
(爆発したところ振り返らずに立ち去るシーン)


わかる、自分が監督でもああ撮りたい。(誰)


今回北村さんがちょっとキャラ設定やりすぎだったかなという感じではあります。
意外性のある他の人でも見てみたかったかも。


松尾諭をとりあえず頭のキレるリーマン役に置いとくのはふふってなります。

シンゴジラの方がハマり役ではありましたが。


小池栄子はインナーマッスルをめちゃくちゃ鍛えてるのが
二の腕見てもよくわかるし、立ち姿もカッコ良すぎる。大好き。


ナレーション山田孝之なの気がつきませんでした。


思いがけず重要なシーンで出ることになったアントニー草。

最初どぶろっくの人だっけこの人ってなったマキタスポーツさんごめん。

音楽が石野卓球なのもポイントですね。

正直なところ、悪そうなピエール瀧となんか雰囲気いい感じのリリーフランキーは飽和してると思うのですよ。

もちろんお二人ともいい演技ですしいい俳優さんなんですけどね。(瀧さんの今回の変な関西弁ってわざとですか?)

安藤サクラちゃん、リリーさん、瀧さん、遠憲さん、長谷川さん、西島さん、浅野忠信、荒川良々、、、、


とかってもうこういうキャラやな、っていうのあるじゃないですか。
(最近「首」を見てめちゃ面白かったので引きずっている。)


みんな好き、でも良くも悪くもイメージがついてるんですよ。


それをどこにも見たことがない「トヨエツ」で見た衝撃って感じですね。

こういう役どこかでやってたら知らなくてすみません。

でもそれが面白かった。

ペーパーハウスの教授的な立ち位置ですが、ここでこそ映える人おるんやなぁ。

香川照之の圧に頼りっきりで香川さんだけ頑張ってる作品とかとも違う、ちゃんと映像や美術のディテールにまとまりがある作品で見ていて違和感ないのも良かったです。


シティハンターが本当はこう作れたら良かったんでしょうがなんだか気合いが空回りになっていたところ、


海外受けを特に狙ってないで作ったこれが一番海外にもウケそうな仕上がりに落ち着くという。(全裸監督とか蜷川実花のやつとか、、、酷かったよね)


実際に恵比寿のガーデンプレイス前のボロ家はGoogleマップ見たら実在したんですが、これどういう許可どりしてるんですか?


ここも常に地上げ屋とかに見張られてるんでしょうね、土地とかお金持ってるのもそれはそれでうかうか生きられなくて怖いですね。


駐車場はここですかね。

実際に高輪の真ん中にあった。

東急やらリアルな土地名、企業名出てくるのもよりのめりこめていいです。
(名前出すのに許可いるんですかね?)


題材になってる積水ハウスの実際の件も深掘りしたいなと思ってます。


殴り書きになってしまいましたが、とりあえずこれについて語りどころが豊富でした。

というか、トヨエツについて。


あれこれ出まくるのも大事ですけど、色をつけないムーブも大事なのだなぁ。


知りたくないけど知りたいけど知りたくないトヨエツのお話でした。



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これを書いたあとトヨエツ氏について少し調べて、やっぱりご本人が不思議でミステリアスな人なのかなと思いました。

素で不思議でミステリアスな俳優って他に誰がいるでしょう。


なんとなく普段自分が感じている生きにくさと似たようなものを抱えていそうになぜか感じてしまいました。


うまく言えませんが…

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