見出し画像

2「腎移植への第一歩!」

これまでの経緯はこちら↓↓↓

 どれだけの人へ届くのかわからないが、今回は明日から現場に出る新人看護師たちへの激励から始めさせて貰おうと思う。
 コロナ禍によるリモートワークを乗り越えて、過去最難関と言われた国試に受かった新人看護師たち。
 さぞかしつらかったと思う。途中で学校を退学した仲間もいたと思う。
 新人看護師には是非とも私のようにメンタルを病まないように気をつけてほしい。
 『できない』『わからない』は新人看護師しか使えない魔法の呪文である。安易に『やってみます!』と言って失敗するよりは、どんどん使っていってほしい。その結果山のようなレポートが出されるかもしれないが、給料が出る分つらかった実習よりはマシである。
 私は最初に配属された先がパワハラ+セクハラ師長(現在はセクハラで解雇されたらしい)の元で、そこから全ての歯車が狂ってしまった。
 そうでなくとも看護の現場は女の職場なので大層陰湿である。どんなに頑張っても合わないところはある。合わないと思ったら、無理せず早めに看護部長に相談し、部署異動を願い出て欲しい。

 さて本題。
 現在私は睡眠薬としてサイレース2mgとベンザリン5mgというそこそこ強い薬を飲んでいるが、近頃は本当に不眠がひどい。夜に薬を飲んでも一時間半しか眠れず、昼寝を試みても一時間足らずで起きてしまう。夫のいない日中はなるべく寝て過ごしたいのに、眠れないときの絶望感といったらない。オーバードーズ(薬の規定量を超えて多く飲むこと)をすれば眠れるのかもしれないが、少しでも肝機能や腎機能の検査値に異常が出て移植の妨げになるようなことは絶対に避けたい。

 最近になって、頓服薬+常用薬の組み合わせでよく眠れることになんとなく気付いた。夜に落ち込んで頓服薬を飲み、その後睡眠薬を飲めば心なしかよく眠れるような気がするのだ。

 一昨日の夜、思い切って頓服薬+睡眠薬を一緒に飲んだ。二時間くらい眠れずじたばたして、入眠後も二時間くらいで起きてしまったが、トイレとは逆方向の窓にふらふら突撃してカーテンを開け『???』となるような有り様だった。もう少しで隣で眠る夫の上に倒れ込んでしまっていたかもと思うとゾッとする。その後も頓服薬+常用薬の効果なのか滅多にできない二度寝をして、二時間後くらいに目覚めてすぐ、夫の悲鳴が響いた。
 寝ている間に足が攣ったらしい。
 最近の夫は慢性腎不全の症状で足が攣ることなど日常茶飯事だが、中途半端に覚醒している時に起こりやすいらしく、ぐっすり寝ている間に攣るのは珍しい。加えて、昨日の朝の攣り方はかなり酷かったらしい。
 そういうところを見ていると、病気の進行を感じて悲しくなる。

 そんな夫を引き連れ、昨日の日中、かかりつけのメンタルクリニックに行ってきた。

 前回の話で腎移植予定の病院の精神科で減薬を勧められ、私も減薬したいと思ったので、それについて相談してきた。
 6月か7月に引越しのため転院を考えていることも話した。
 主治医は、移植が進みそうなことについては喜んでくれたが、減薬にはあまり乗り気ではなさそうだった。
 それもそうだ。
 この六年間何度も何度も何度も何度も減薬に挑戦し、その度に落ち込んで泣きながら診察室に駆け込んでくる私をずっと見てきたのだから。

 まだ少し時間があるようなので、減薬についてはゆっくり進めていきましょうと私に話し、とりあえず一錠だけ減らしてもらった。

 GW明けから一気に減薬を進めていきましょうとも言われたが、それでも私は不満だった。
 GW明け?ダイエットもしたいのに、それでは遅すぎる。もっと今からガンガン減らしていって欲しい。
 昨日の先生はとみに忙しそうだったし、私も短い診察時間で全て自分の気持ちを話せたわけではない。30分3000円のカウンセリング代は痛いが、間にカウンセラーさんを入れて私の減薬に対する熱意(?)を伝えた方がいいかもしれない。次はカウンセリングを受けたいことも合わせて伝えてみようと思った。
 それはそれとして、主治医に減薬してもらった薬に加えて夜こっそり勝手に一錠減薬したのは内緒である🤫

 ところで、透析治療は儲かるらしい。
 病院に取って透析患者は定期的な収入源だ。
 私は透析看護はやったことがないが、一昔前までは透析の保険点数は今よりも高く、『ドル箱』である透析患者を一人捕まえればベンツが一台買えるという話を私も聞いたことがある。
 夫もインターネットやX(旧Twitter)を定期的に見て情報収集をしているのだが、夫よりもGFR値が高い(腎臓機能が高い)にも関わらず透析をしている患者は山ほどいる。
 31年前から夫を診てくれているかかりつけ医は現在個人病院をやっており、その病院には透析設備もあるのだが、夫は本当に最近まで、つまり腎機能が10%を切るまで透析を勧められなかった。31年も前から夫を見てくれているのだから、多少の愛着(夫のかかりつけ医は『お得意様だからね』とおどけたように言って笑っていた)はあるのだろうが、それにしても優しい医師である。大事に大事に見守っていてくれていたのだろう。

 うつ病の私と慢性腎不全の夫。
 夫婦揃ってポンコツな私たちではあるが、二人とも医師には恵まれた。
 ありがたいことである。

 さて、明日からは4月。
 もう2024年も1/4終わってしまった。
 そう考えるとゾッとしない話であるが、年内の移植を目指して、とにかく今は頑張っていく心づもりである。
 どうか移植が順調に進むよう、応援よろしくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?