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34 寝室の窓を開けて侵入しようとした地域猫

昨日の夜、大きな雷と雨が降っていた。
暑くて寝苦しいけどエアコンをつけて寝たら風邪を引くので
窓を開けてロールカーテンをする。

ロールカーテンのせいで風の通りが悪いけれど外から丸見えは恥ずかしいのでそんなふうに寝ていた。


右隣に息子、左には夫がベッドを並べて寝ている。

左隣の夫が寝苦しいのかガタガタ音を出してうるさい
睡眠が浅くて頭がぼんやりしていた午前2時

ガタン!!ドン!!

と大きな音がした。

あ、夫じゃぁない。

この音は外からだとようやく気づいた

おとうさん猫が入ろうとして落ちた音だ。
きいたことのある、どんくさい、鈍い音。

外は真っ暗で何も見えない

「おとちゃ?おとちゃか?」

すると暗闇から

「にゃ」

と可愛く鳴いた。


「カミナリこわかったよ、ママ」


おとうさん猫は雷がこわかったんだ。
こわいと思って助けを求めにきたけど、いつものベランダは寝室と真逆で誰もいなくて

たくさん考えて寝室まで来たんだ。

心細くて。

おとうさん猫が外から寝室に来るのは初めて。

私に助けを求めて勇気を出して寝室の窓に来て
失敗して落ちて
気づいてもらって家に入る時の嬉しそうな顔ったら。



「そばにいてよ」

この子が不安に思うことをすべて取り払ってあげたいな。

幸せだけの世界で過ごしてほしい。



「今日、一緒に寝るね」


2時に起きた時、なぜか私の鼻水が止まらなくなって
風呂で温まったり風邪薬を飲んだりして寝室に戻ると
おとうさん猫は「お先に」とベッドで寝ていた。


しばらく一緒に寝て安心したのか
おとうさんはまた外に出かけに行った。


寂しい時、心細い時
そういう時に私を思い出してくれたことが嬉しかった。

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