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27あつかましくなってきた地域猫


朝目が覚めるとベランダのロールカーテンをあけて
ハウスにいるおとうさんに挨拶をするのが日課になった。


ハウスに居ないのは珍しく
「あら!いないわ!どうしたのかしら」
とまるでハウスに居るのが当たり前になっている。



おはよう、おとちゃん。朝だよ


鍵を開けるカチャっとした音がすると
おとうさんは「ふぁぁぁぁ」と伸びをして当たり前に部屋に入ろうとする。

少し前までは私の動かす手にびっくりして引っ掻いたこともある。

だけど今では心が通じ合っているような気がする。

つい最近のことだけど

私には引っ掻いたりしない

ふと、なんとなく感じた。


布団をかけると熟睡するおとうさん


なんでそんなことがわかるのか
はっきりとわからないけど、でもきっとそうだと思う。

手をさわったり、おしりをとんとんしたり
ハグをしたり抱っこをしたり

前だってしてたけどなんとなくぎこちなかった。

今は私は少しもこわいと思うことはないし
おとうさんも私を怖くないと思う。


顔を触ると足で蹴って阻止するおとうさん

ただ最近慣れすぎて
文句をよく言うようになってきた。

大人しくて優しい男だったのに、やたらと口うるさい。

洗い物をしていると
ンニャッ
と呼びに来る
でも用事はない

触られたくない時におしりを触ると怪訝な顔をして
いにゃ!いにゃァァ!
と言う。

私が悪いのだけど
その口うるさいのが可愛くてつい尻をさわってしまう

「いいじゃん別に触っても!」
と言うとムッとする

爆睡おとうさんイビキもかきます


今まで以上に心を開いてくれている
信頼されているのだ
こんなに嬉しいことはない


明日も良い1日が過ごせますように


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