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自己治療の歩み

さて、どうやって境界性パーソナリティ障害の地獄の苦しみを緩和していけのるかというと、私の場合は死をダイレクトに見るような大きな出来事がきっかけで、緩和の道が開けました。
そのきっかけは手術に失敗した事なんです。最悪ですね。鼻の通りを良くしようと手術をしたところ、全身に不調が出てしまうようになり、死なないまでも死に近い場所を見る事で、逆に精神状態が良い方向へと向かっていったんですね。いや~命がけですよ(笑)今も体は完治してないので、治療に通っています。これで外科医含めた医者全体への苦手意識が強まりましたね(笑)いや今でこそ対応してくれてますけど、その直後の対応があまり良ろしくなかったりしたのもありまして。
体調が崩れた時、これまでの支離滅裂な行動で周りの信頼を無くしていたので、(でもその支離滅裂な行動もちゃんと論理的に説明できるんだけどね)体の不調でパニックになり感情的になる私を皆信用してくれませんでした・・・「気のせい」とか、「妄想」とか・・・いやいやそれは信じてくれよと今も憤りますが、そうしてその周りの無理解にメンタルが崩壊しそうになったので一人になる事を選びました。
その一人の時に、ノートにペンでずらずらと自分の気持ちを書いていました。そうしてないと精神を保てなかったんですね。そうしたら、自分の本当に思ってたことが出てきて、その中で、今までの私が周りにしてきた事は、私が母親にしていたことと同じだという事を発見して、自分の問題点が整理されていったんです。母親にしていた事と同じ・・・それは他人に自分の安心を預けていたという事でした。今まで私はずっと、自分が安心を得たい為に他人に合わせていたんです。自分の本当の気持ちすら分からなかったんです。正確に言えば、無意識下では分かってたんですけども、(例えば自分が氷の箱に閉じ込められていて出たいけど出れないというような心象風景を感じてはいたので)意識上の私は分からなかった。人の考えや意見に合わせて生きてきたので、当然自分の本音や本当の感情は溜まっていき、ある日それが溜めきれなくなって感情的に爆発するんです。それが、他人を攻撃する結果に結びつく・・・「今まで私はあなたに合わせてこんなに我慢した、でもあなたは私の本当の感情は見てもくれないし、受け止めてもくれない」という精神状態で他人を攻撃するんです。まぁ自分でも分からなかった本当の感情なんて他人が分かるはずもないんで、その攻撃される他人にとったら「いきなり何だ」という事になるんですけどね。そうして感情的に罵る私を当然誰も受け止めてくれるはずなく・・・いや~地獄のようなからくりだな。(そこをちゃんと精神科医が知識として理解してくれていたらこんなに色々な事がこじれる事もなかったのにと思う・・・だって精神の医者ってそういう事を知識として分かってる人の事を指すんだもの)

そんな衝撃の事実が分かって道が・・・開けたよね。そっからノートに気持ちを書いて、自分の気持ちを分析していく事の大切さを知りました。
でも、あんまり最初から分析をやり過ぎると、過去のトラウマ恐怖とか不快感とかで脳がやられるのかな・・・一度脳が苦しくなって自分の意志とは関係無く飛び降りなきゃ苦しみが止まない状態になって危なくなったりしたんですよね。そういった事もあるかもしれないので、分析をやる時は自分のペースでやる事がおすすめですね。その時は、前から通所してた作業所に行って、人の中に入って優しくされたら脳がじんわり温かくなり治ったんですけどね。
境界性の孤独耐性が無さという特徴がここで現れているのかもしれないけれど、それはでも人それぞれの、病気という理屈をつけない次元の範疇の脳の性質の問題とか(例えば同じ赤ちゃんでも、お母さんが離れていってしまうと泣いちゃう子の脳と、泣かない子の脳が違うように)オキシトシンとか幸せを感じる成分が足りてなかったんだろうね。嫌な事のやり過ぎは良くないね。

前の日記に書いた弁証法的な分析って、要は「私はこう思ってるけど、それは何で?」っていう問いかけをする事です。何で?何で?の先に答えがあるというか。そこには絶望しかない答えが割かしあるけども、そこに行き当たった時に私は希望の道的な考えをして自分を救っています。祈りに近いのかな。

飛び降りそうになったとか、他にもその頃の変化期には不安定で、強制的に死の世界を見させられるような状態だったけれども、私はそこで「生きたい」と強く思ったんです。あんなに死にたい死にたいと思ってたのに・・・やっぱ死をダイレクトに見たら怖かったのです。

何事も体感して分かるね。。。今は「死んでやる!」と言った人達には申し訳なく思います。
とりあえず、今もまだ不安定さは残りますが、軸を死ではなく生きる事に向けた私はずっと強くなりました。
生きててよかったです。

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