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【有料級】賢さを上げる方法

こんにちは、知識の百貨店です。今日は、頭をより賢くするための具体的な行動を9選、皆さんと共有したいと思います。もし、あなたがこの記事を読んでいるのなら、すでに学びを求める素晴らしい人物であることは間違いありません。それならば、私の提案に耳を傾けてみませんか?既に頭の良いあなたが、さらに頭を良くし、その結果、人生をより豊かにしてみませんか?

知性を高めることで得られるメリットは数多くあります。例えば、他人が気づかないビジネスチャンスに目をつけたり、ただ話をしているだけで面白いと思われたり、見えない構造の搾取を見破ったりすることができます。また、努力せずとも成功することが可能になり、仕事を半分の時間で終わらせたり、より上手にお金を稼いだりできます。そして何より、あなたを好きな人が増えることでしょう。

私の経験から得た確かな結論は2つあります。1つ目は、ほとんどの社会人が、頭の正しい使い方を知らずに仕事をしているということです。大企業で高い年収を得ている人でさえ、本当に頭を使って考える能力を持っている人は少ないのが現状です。その一方で、考える力がなくても、その会社に適応する力さえあれば、業界の構造や優秀な経営者のおかげで高い年収を得ることができます。

しかし、これからのAIの時代に突入する中で、たくさんの勉強をして、たくさんのことを暗記しているだけでは、成果を出せなくなってしまいます。そして、テクノロジーの変革の波が来る中で、大企業も永遠に安泰ではありません。誰もが頭を正しく使う方法を身につけなければ、時代を生き抜くことが難しくなるでしょう。

厳しい現実を伝えた後ですが、ここで希望のメッセージをお伝えします。それは、私の経験から得た結論の2つ目、「誰でも今から頭を良くすることができる」ということです。

人間のIQや頭の良さの半分は、先天的な要因で決まると言われています。しかし、後天的にも頭の良さは確実に鍛えることができます。そのため、自分は頭が良くないからもうダメだと思う必要は全くありません。常人の2倍頭が良くなる必要はありません。ちょっとした向上でも、人生は大きく変わるのです。

人生というのは、毎日の意思決定の積み重ねです。毎日の意思決定の質が数%向上するだけでも、生産性が向上し、人生が好循環に入るのです。そして、そのための具体的な10のステップを、これから私が皆さんにお伝えしていきます。

まず、頭の良さとは何でしょうか?大きく分けて知識と賢さの2つが存在します。しかしながら、知識はAIの発展によって重要性が低下しています。知識は暗記を通じて獲得するしかありませんが、それだけでは真の頭の良さには至らないのです。

そこで、私たちは「頭の良い人=賢い人」という視点で話を進めていきましょう。賢さとは何かという問いに対し、私が一番伝わりやすく説明できる言葉は「カウンターマション」です。賢いとされる人々と共に仕事をしてきた私が感じる「賢さ」とは、反論を即座に返し、議論を有利に運ぶ能力を指します。

頭のいい人たちはいったい何をしているのでしょうか?今日から、あなたもその秘密の一部に触れ、頭がいい人たちと同じように行動を起こしていくことが重要です。結果は行動に直結します。スマホがどのように動くかを理解できなくても、スマホの使い方を知っていれば誰もがスマホを使えますよね。同じように大切なのは、頭のいい人たちがどのように行動するかを知ることです。

今回は、あなたが手軽に試せて、かつ大きな効果が期待できる、頭がいい人が必ずやっている9のアクションプランをご紹介します。このアクションプランを日々の生活に取り入れていくことで、仕事や勉強、プライベートなど、あらゆる場面で好結果が得られるようになるでしょう。

ただし、ひとつだけ理解していただきたいことがあります。それは、「あなたの頭の良さは最終的に他人が決める」ことです。他人に認められる結果を出すことが肝心なのです。今回ご紹介するアクションプランを通じて、他人が見ても認めざるを得ないような結果を手に入れましょう。

しかし、アクションプランを単に実行するだけでなく、その意味を正しく理解することも大切です。というのも、私たちの人生を大きく変えるのは「毎日の習慣」なのです。長期的に見れば、その日その日の単発の行動よりも、日々の習慣が人生を左右するのです。

では、新しい習慣をどのように身につけるのでしょうか?習慣化の過程は次の4つの段階で進行します。
1) 知る、
2) 理解する
3) 実践する
4) 継続する
この4つの段階を解説していきます。

まず、「知る」。これは新しい情報やアイデアを学び、認識する状態を指します。たとえば、ある本で「早起きすると生産性が上がる」と読んで、「ふーん、そうなんだ」と感じる。それが「知る」状態です。

次に「理解する」。これは新しい情報について心から共感し、納得する状態を意味します。「早起きは大事だよな、明日から絶対に早起きしよう」と考えることがこれに該当します。

続いて「実践する」。これは自分が学んだことを具体的に行動に移し、その結果を体験する段階です。そして最後に「継続する」。これは新たな行動がすっかり日常的なものになり、それが当たり前の状態になることを指します。

そして、これらの段階の中で最も見落とされがちなのが、「理解する」のステップです。単に本を読んだり、ビデオを見たりして情報を得るだけでは十分ではないのです。感情が動かされ、本当に行動を起こそうと思えるような状態にならないと、実際の行動にはつながりません。

「知った気になる」という言葉がありますが、それは単に情報を「知った」だけで、「理解した」状態ではないことを指します。「価値ある情報」とは、我々の感情を突き動かし、行動を引き出すような情報なのです。

また、私は読書を強く推奨します。実は、その理由は文字を通じて自分の思考を整理する時間を得られるからです。そうすることで、自己啓発に必要な洞察や気づきを得ることが容易になるのです。

ということで、皆さんが知る、理解する、実践する、そして継続する、という4つのステップを経て、頭がいい人たちのアクションプランを日常に取り入れることができるようになるといいですね。その際の難易度は、各ステップごとに約10倍になると感じています。つまり、新たな情報を「知った」1000人のうち、それを日常的な「習慣」まで昇華できる人はたった1人だけということです。

この事実を踏まえると、ビジネス書が10万部売れると「大成功」と言われるのも納得がいきます。10万人がその本を買って読んだとしても、実際に人生を変えることができるのはそのうちのわずか100人だけなのですから。

でもこれは妥当な数字だと感じませんか?もし1000人以上の人々が本を読んで大成功を収めていたら、それはちょっと不自然すぎますよね。

これは今でもみんなが新しい成功法則を求め続けているという現実を示しています。そしてその中で最も大切なのは、新しい行動を「習慣化」することなんです。その点が変わらない限り、成功法則はどんどん変わっていくでしょう。

それでは、頭がいい人が必ずやっているアクションプラン10選を皆さんにお伝えします。これらのプランを理解し、実践し、継続することで、皆さんも頭がいい人と同じ結果を得ることができるでしょう。

では、アクションプランをご紹介していきましょう…

頭が良くなるアクションプラン その1「抽象的な言葉を使わない」


あなたの思考を新たなレベルに引き上げる最初のステップとして、この記事は「抽象的な言葉」をテーマに据えています。抽象的な言葉の使用は、一見すると普通の日常会話の一部かもしれません。しかし、それはあなたの思考、そしてあなたの生活を秘かに蝕んでいるかもしれません。

そして、抽象的な言葉を用いることを避けるようにしましょう。それが我々の脳を混乱させ、思考を曖昧にする原因となります。しかし、一体どの言葉が抽象的であると言えるのでしょうか?その基準は個々人によるため、一概に定義することは困難です。それでも、私が特別に「問題となる抽象的な言葉」を挙げてみましょう。

「適切に対応する」、「やる気を出す」、「頑張る」、「善処する」、「改善する」、「挑戦する」、「幸せになる」、「不幸になる」、「成功する」、「失敗する」、「バランスを取る」、「自己実現する」、「見極める」、「柔軟に対応する」、「反省する」、「次に生かす」、「学ぶ」。これらは日々の会話でよく用いられる表現ですが、具体的な意味合いを持たないため、解釈の余地を生むことになります。

それでは単語に目を向けてみましょう。「モチベーション」、「チームワーク」、「コンテンツ」、「コミュニティ」、「リーダーシップ」、「グローバル」、「ワークライフバランス」、「マネジメント」、「ブランディング」、「マーケティング」。これらの単語もまた、抽象的な概念を含んでおり、その解釈は個々人によって大きく変わる可能性があります。

このような抽象的な言葉を放置すると、誤解や混乱が生まれ、予期せぬ問題を引き起こす可能性があります。例えば、「お客様が感動する最高の体験をしよう」というスローガンの下で働くAさんとBさんを考えてみましょう。Aさんは丁寧なメールを送ることが「最高の対応」だと解釈しますが、一方でBさんは迅速な対応が「最高の対応」だと考えます。このように、抽象的な言葉の解釈が一致しないために、職場の中に満足感のない空気が生まれてしまいます。

頭の良い人は抽象的な言葉に敏感で、それを具体的な行動や目標に変換することが得意です。"改善する"という言葉が出た時、彼らは「具体的に何をどう改善するのか?」と問い詰めます。「努力する」、「意識する」、といった言葉に対しても、「具体的には何をどうするのか?」と追求します。

あなたもこのような質問を常に心に留め、自身の言葉遣いを見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。抽象的な言葉は使っても構いませんが、その定義を明確にすることが重要です。これが、頭が良くなるアクションプランの第一歩です。

頭が良くなるアクションプランその2 「一言目で相手を気持ちよくさせろ」

インテリジェントな人々は、一言目で対話者の興味を引きつけるコミュニケーションスキルに長けています。でも、話し上手とは具体的に何を意味するのでしょうか? 私たちは自然と"短く結論を言う"ことを思い浮かべます。しかし、実際にはこの概念はかなり難解です。

たとえば、「私の性別は男性です」と言うのは簡単でしょう。ラーメン店の経営者にとって最も重要なことは何かと問われれば、「常連客を増やすこと」と答えることができます。これらは、特定の問いに対して明確な答えがある場合、すなわち、答えが明快で一つに絞り込まれ、その結論が共通認識となっている場合です。

しかし、初対面の人に「最近仕事で悩んでいることは何ですか?」と問われた場合、一言で結論を言うのは難しいですよね。また、複雑な事情を簡潔に「ヒューマンエラー」と結論づけると、それが当たり前の事実であるため、意味が伝わらない場合があります。

なので、結論とは一体何なのか。私の解釈は、結論とは、相手が最も欲しいと思う一言です。そう、話を聞いている人があなたの一言で、自然と興味を持ち、「え?詳しく教えて!」と思わせる一言、それが結論なのです。

この考え方を活用すれば、複雑な問題にも対応できます。資料ができたかどうかを上司に尋ねられた時、上司が欲している答えは「できた」または「できていない」。それだけです。具体的な事象について話す必要はありません。しかし、相手が何を欲しているのか、どの程度の抽象度や具体度で伝えるべきなのかを判断するのは難しいです。その答えは、相手が欲しい言葉を話すことです。

それでは、あなたが自分から話を持ちかけたいとき、またはカジュアルな会話の中で発言するときはどうすればいいでしょうか。そんな時こそ、「相手が最も欲しいと思う一言」が重要になります。とはいえ、「あなたが伝えたいこと」しかない状況で、「相手が欲しい一言」が何かを見つけるのは難しそうですよね。

実は、ここが一番重要なのです。逆に考えてみましょう。聞き手が「あぁ、これからどうなるか分かるよ」なんて思わせてしまうような退屈な話の始まりは何でしょう? それは、話の筋が予想できてしまう一言なのです。そのため、一言目に退屈なことを言うのは絶対に避けるべきです。

トップの頭脳、グローバルエリート、才能豊かなスポーツ選手。彼らは皆、一言目で聞き手を惹きつけるのが上手です。一番大事なのは、一言目で相手を魅了すること。相手に笑いを求める必要はありません。相手が何を欲しているかを考え、さらに詳しく知りたいと思わせるように話す。これがコミュニケーションの真髄なのです。

頭が良くなるアクションプランその3 「紙の上にA4用紙とペンを置け」

賢くなるための第三のアクションプランは、あなたの手元にA4用紙とペンを置くことです。なぜかというと、賢い人々は自分の目の前の現実を抽象化し、全てを抜け漏れなく考えることが得意です。彼らは、料理をする際にレシピ通りに作るだけでなく、各工程の背後にある理論を理解しながら行います。その結果、学んだことを他の料理にも適用することが可能になるのです。

こうした賢い人々は、物理的な道具がなくても頭の中だけでこれを実行できます。しかし、私たちの多くにはそれが難しいかもしれません。そんな私たちにとって最強の武器は何かと言えば、それはA4用紙とペンです。パソコン上のマインドマップツールも便利ですが、紙とペンの力を侮ってはなりません。

では、どのように紙とペンを活用すればいいのでしょうか。それは簡単です。何をするべきか迷ったときは、まずは思いつくままに書き出してみてください。そして、何より重要なのは、優れたアイデアや洗練された文章を書く必要はないということです。今あなたが直面している問題をそのまま書き出し、思い悩んでいることをそのまま文字にしてください。それを一通り書き出したら、なぜそれが起こったのか、どうしてそう感じるのかを深く考えてみましょう。

私が紙とペンを推奨している理由は二つあります。一つ目は、紙とペンを使うことで集中力が向上することです。パソコンやスマホを使うと、どうしても気が散ってしまうことがあります。一方、紙は書いた部分以外全てが余白となり、次に何を書くかに集中できます。

二つ目の理由は、紙とペンが発散と収束を生むからです。ペンで文字を書くのは遅いため、自分の考えを書きながらリラックスし、潜在意識を活動させることができます。そして、この遅さが新しい発見を生むのです。

紙は自由に使うことができます。順序立てて書く必要もなく、斜めに書いたり、丸を描いたり、線を引いたりすることで、思考の発散と新しいアイデアを生み出し、それらをまとめて収束させることができます。

だから、今すぐA4用紙とボールペンを手に入れ、職場や家に置いてみてください。私が使っているものはリンクで紹介しています。すぐに手が届く場所に置いておくことで、新たな発見を得る手助けになるでしょう。

頭が良くなるアクションプランその4 「私はこれがいいと思いますと言え」

「今日の昼、何を食べたい?」このような問いに対して、「何でもいい」と返答することは頻繁にありますよね。しかし、実はこれは頭を良くするチャンスを逃してしまっていると言えます。なぜなら、自己主張の能力が磨かれないからです。そこで、今回は「頭が良くなるアクションプランその4」をお伝えします。

ポジションを取る大切さ

「何でもいい」と答えることは、言葉にすることへの抵抗や、相手の選択を依存してしまうという結果につながります。それに対して、「私はこれがいい」と自分の意見を明確に言うことは、自分の考えを言葉にする能力を磨くとともに、自己主張のスキルも身につけることができます。この自己主張のスキルは人間だけが持つ特別な能力で、これを使わないと頭が良くなるチャンスを逃してしまいます。以下、自己主張がなぜ大切なのか、その3つの理由をご紹介します。

理由1:考えを言語化する

まず1つ目の理由は、自己主張をすることで、自分の考えを言葉にする能力が磨かれるからです。「何でもいい」と答える人は、言語化することを避けてしまい、考えをうまく伝えられない人間になってしまいます。逆に、自分の意見をしっかり伝えられる人は、言語化能力が上がっていきます。

理由2:反対意見を理解する

2つ目の理由は、自分がポジションを取ることで初めて反対意見を理解することができるからです。人間は自分がポジションを取って初めて他者の立場に立って考えることができます。それによって自分の意見と他者の意見の差異を理解し、思考を深めることができます。

理由3:選択肢を絞り込む

3つ目の理由は、選択肢の多い中で一つに絞り込む力が身につくからです。自分の意見をはっきりと表現することは、自分自身にも責任を持つことにつながります。一見、負担に思えるかもしれませんが、結果を出し、自身の信頼を勝ち取るための重要なステップです。

言葉にする力を磨こう

さて、これから「これから何をやるか」ではなく、「これからこれをやる」という姿勢で、自分の意見をはっきりと伝える力を身につけましょう。そして、それが自分自身の頭を良くする力につながることを忘れないでください。自己主張の力を磨き、あなた自身の人生を自分の手で切り開いていきましょう。

頭が良くなるアクションプランその5 「人それぞれは最後まで言わない」

"人それぞれ、ケースバイケース、時による"といったフレーズを頻繁に使っていませんか?これらの言葉を簡単に使うことが、実は思考力を阻害している可能性があるんです。

「価値観は人それぞれ、幸せは人それぞれ」。頻繁に聞かれる言葉ですが、これを最初から軽々しく口にすることは、自己成長の妨げになります。なぜなら、「人それぞれ」を言うと、自身の価値観を見直す、あるいはより良い方法を追求するといった機会を自ら放棄してしまうからです。「人それぞれ」とは、他人との境界線をはっきりさせることから始まるべきです。

知的な人は、「人それぞれだよね」と簡単に言いません。その理由は何でしょう?それは、彼らが相手の思考や感情を深く理解し、それを通じて自身の考えを再検証し、共通の目標を見つけようとするからです。人の意見は常に変動し、我々自身の考えもまた然りです。あなたが絶対的に正しいと思ったことも、次の日には変わってしまうことがあるでしょう。

だからこそ、「人それぞれだよね」という言葉でお互いの考えを済ませてしまうのは避けるべきです。きちんと対話を通じて理解し合うことで、思わぬ共感点を見つけることがあります。

例を挙げてみましょう。ある時、あなたと友人が食事に行くことになり、寿司か焼肉かで意見が分かれました。寿司派の友人は、「ダイエット中なので、脂っこいものは避けたい」と話します。一方、焼肉派の友人は、「炭水化物が多い寿司はダイエットに向かない、焼肉なら赤身中心にできる」と考えていました。この両者がちゃんと話し合った結果、実は焼肉でも問題ないことが分かりました。それぞれの意見の背後には同じ目標、つまり「痩せたい」という思いがあったのです。

「人それぞれ」という言葉は、一見すると相手を尊重しているように思えますが、時と場合によっては、実際には深い理解を放棄して問題から逃げているだけかもしれません。

たとえば、「部下への接し方は?」と問われた時、私自身も「人それぞれ」と答えたくなることもあります。なぜなら、部下一人ひとりが異なる性格や状況を持っているからです。しかし、私は「人それぞれ」という答えを避け、「文章ベースで仕事を進めるようにしている」や「細かいフィードバックを行い、マイクロマネジメントを行っている」と具体的に答えることを心掛けています。

これは、人それぞれという一言で逃げず、具体的に答えることで相手に対して理解を深めてもらうためです。そしてそれは、相手の行動に対する具体的な示唆にもつながります。

私たちは、「人それぞれ」という言葉を用いることで、面倒な問題から逃れることがあるかもしれません。しかし、その一言が真の理解や対話を妨げ、頭の良くなるチャンスを奪っているかもしれません。今日から「人それぞれ」という言葉の使い方を見直してみませんか?

頭が良くなるアクションプランその6 「行動経済学を丸暗記しろ」

賢い人々は一つの事実を深く理解しています。それは、どんなに理性的に思える人でも、最終的な意思決定は感情や本能に基づいている、ということです。私たち人間は無意識に思考が偏る生き物ですが、その思考の偏りを知り、それを上手く活用することができます。

以下に挙げる心理効果や心理法則を覚えてみてください。

  1. ハロー効果: 一つの才能や実績があると、その人全体が優れていると見える現象。例えば、年収が高い人は、性格も良く、育ちも良く、コミュニケーション能力もあり、運動もできる、と全てがすばらしいと錯覚してしまいます。

  2. 認知的不協和: 矛盾した行動を取った時、人は自分の考え方を変えてしまう傾向があります。起業家が会社を始めて結果が出なかった時、「大切なのはお金だけではない」と考え方を変えてしまうことが一例です。

  3. 確証バイアス: 自分に都合の良い情報だけを探し出す傾向。たとえば、恋愛対象が自分に好意を持っているのか否かを判断する時、好意があると解釈できる行動ばかりを見つけてしまいます。

  4. アンカリング効果: 最初に提示された情報が後の判断に影響を与える現象。例えば、最初に100万円と提示された後で10万円と提示されると、10万円が安く感じます。

  5. プロスペクト理論: 人は何かを失うことを恐れます。これがFXトレードなどで損切りができない理由です。負けそうになると、「まだ大丈夫、復活するはずだ」と思い込み、損失を確定することができず、結果的に損失を膨らませてしまいます。

  6. 現状維持バイアス: 人は続けてきたことを正しいと感じます。例えば、夫婦関係がうまくいかないのに、長く続けてきた状態を変えることができないのもこのバイアスの影響です。

以上のような心理効果や心理法則を理解し、利用することで、より成功に近づくことが可能です。しかし、それが他人を完璧にコントロールすることができるというわけではありません。

私からのおすすめ本は以下の2冊です。

『影響力の武器』
https://amzn.to/3rbPZGn

『人を悪魔に熱狂する悪と欲望の行動経済学』
https://amzn.to/3CSKFdu

『影響力の武器』は、行動経済学を学ぶための基本的な一冊です。一方、『人を悪魔に熱狂する悪と欲望の行動経済学』は、より身近な例を通じて行動経済学を理解しやすくしています。どちらも間違いなく、あなたの視野を広げることができるでしょう。

行動経済学を学んで、あなた自身の思考を理解し、それを活用してみてはいかがでしょうか。一歩前に進むためのステップとして、今すぐこれらの本を手に取ってみてください。

頭が良くなるアクションプランその7「 合理ではなく非合理に着目しろ」

合理的な解決策は、誰もが頷く通常の選択肢です。しかし、その一方で、頭の良い人たちは「え、なんでそれを選ぶの?」という非合理性に着目し、それを追求しています。なぜなら、誰もが納得しない真実の中にこそ、新たなチャンスがあるからです。

例えば、スターバックスがフランチャイズではなく直営で営業を行う理由を考えてみてください。フランチャイズを選べばリスクを低減し、利益を増やすことが可能なのに、なぜ直営店舗を選ぶのでしょうか。その答えは、直営で高品質を維持し、ブランドイメージを構築するためです。

また、IKEAの組み立て家具も同様です。お客様自身に家具の組み立てを依頼することで、コストを下げて価格競争力を持つことができ、さらにはお客様が自分で組み立てた家具への愛着を増大させることができます。

サイズエリアの料理が全て温めるだけだという事実もまた、非合理性の一例です。一見すると、「お店で調理した方が美味しいに決まっている」と思うかもしれません。しかし、複雑な調理過程を排除することで、スピーディーにおいしい商品を提供し、低価格を実現しています。

コストコもまた、年会費がかかるスーパーという、非合理的なビジネスモデルを採用しています。一般的なスーパーでは考えられない年会費制ですが、これにより収益の安定化を図り、商品価格を下げることを可能にしています。

非合理的な選択をするとは、必ず成功するという保証はありません。しかし、大きな成功を収めている人や企業には、必ずと言っていいほど非合理的な要素が存在します。なぜそうするのか、それは実は良いアイデアなのか、多くの人が選ばない道にこそ、新たなチャンスが転がっているかもしれません。

合理性に捉われるだけでなく、非効率や非合理性にも視野を広げてみてください。その中には、予想外のチャンスが隠れていることでしょう。

頭が良くなるアクションプランその8「 背中を押したいとき以外は断言しない」

今日は頭を良くするためのアクションプランその8についてお話します。それは「断言する習慣を見直す」ことです。これまでの記事で、「自分の立場を明確にする」ことが大切だと説明しましたが、それは自分の意見を強硬に押し付けることとは違います。頭の良い人は、強硬な断言を避けます。それに対して、考えに自信がない人ほど安易に断言する傾向があります。

では、なぜ我々は断言を避けるべきなのでしょうか?それは自己肯定感を誤って固定化してしまう可能性があるからです。つまり、「あなたが間違っている」と断言すると、自分の見解を無意識のうちに強化してしまいます。初めは「AとBの間で6対4でAが良い」と思っていたものが、断言を重ねることで「Aが絶対に正しい」と思い込むようになり、10対0という結果になります。自分の行動が思考を固定化し、それが自己成長を阻害します。

第二の理由として、他人からの情報収集能力が低下するという点があります。全てを断言的に話す人は 威圧的と感じ、話す気をなくすこともあります。その結果、断言を続ける人には、貴重な情報が集まりにくくなります。周りの人々は本音を話さず、重要な情報も得られなくなる可能性があります。

しかし、常に断言を避けるべきというわけではありません。断言すべき状況も存在します。それは主に以下の3つのケースです。

  1. 人を動かしたい時: 例えば「この商品は絶対におすすめです」や「私たちの会社は業界でNo.1になります」というように、具体的なアクションを求める際には断言することが有効です。

  2. 誰かを励ましたい時: 落ち込んでいる人に対しては、「あなたは大丈夫です。一人ではないし、何があっても大丈夫」と言ってあげてください。このような言葉はポジティブな感情を呼び起こし、行動の勇気を再燃させます。

  3. 自分の好きなものを語る時: 何を好きかについては、無条件に断言していいのです。「この服は最高です、洗いやすく、シワにもならない」という風に、好きなものについては自由に語っていいのです。

ただし、嫌いなものについては控えましょう。「これは嫌いだ」「辛いものが苦手だ」のような否定的な断言は、他人の価値観を傷つけてしまう可能性があります。嫌いなものについて話す時は、「まだ魅力に気づけていないから、教えてほしい」というように、開放的で受け入れやすい言葉を選んでみてください。

頭が良くなるアクションプランその9 「プランBなしに行動しない」

頭が良くなるための行動プラン最後は、予想外の問題に対処するためのバックアッププラン、つまり「プランB」を常に持つことです。これは、初期の策略、すなわち「プランA」が失敗したときに備えておく必要がある別の戦略です。

ここで理解するべき重要な点は、どんなに頭が良くても、未来を完全にコントロールできる人は存在しないということです。最も知識豊富な人であっても、必ず失敗します。しかし、その際に頭の良い人が見せる巧妙さは、失敗からの反応が早いことです。その秘密は何かと言えば、常にプランBを考えているからです。

「失敗は成功の母」という言葉をよく耳にしますが、それだけでは実は不十分なのです。具体的に何をやり、失敗を経験するのは時間がかかるからです。重要なのは、事前に失敗を想定し、それに備えることです。人間の成功パターンは無数に存在しますが、失敗パターンは限られています。大規模な世界的な予測不能な事象を除けば、失敗パターンは予想できるからです。

例を挙げてみましょう。以前、私は新入社員2人にパーティーの企画を任せました。彼らは綿密に準備をしていましたが、パーティー会場に向かう車が1時間遅れてしまい、その後のスケジュールが混乱し、パニック状態に陥りました。彼らが遅れた車に対応するプランBを用意していたなら、遅延しても時間的に安全な段取りを組むことができたでしょう。

仕事力や市場価値を高めるという観点から考えると、常に不安を抱き、失敗を想定することが必要です。ある意味、これは恐れを学ぶということを意味します。

最近、私が新しく加わった社員にタクシーの手配をお願いしたときのことを思い出します。その社員は会社のアプリを使ってタクシーを呼びましたが、タクシーが早すぎて来てしまい、私が出発する時間にはすでにいなかったのです。社員はこんなことが起きるなんて想像していませんでしたが、私はある程度予想していました。

これは、経験を通じて発生する可能性のある問題を感じ取る能力が働いた結果です。そして、この能力こそが、失敗のリスクを下げ、成功率を高める鍵となります。それが、頭が良い人が必ず持っているプランBの重要性なのです。

最後に

おまけのような感じで、ある一つの洞察を皆さんに共有したいと思います。それは、頭の良い人たちがどのように世界を見ているか、という視点です。彼らは世界を構造的に捉え、その背後にあるパターンを理解しようとします。実際に、世界のさまざまな出来事は、大きな構造と運命の織りなす網の中で起きています。

例えば、YouTubeで大成功を収めた人がいるとしましょう。多くの人々は、その人が特に優秀だから、キャラクターが魅力的だから、そしてその人の能力によって成功したと捉えるかもしれません。しかし、その解釈は少し誤りが含まれています。

もちろん、優秀な人々は世界中にたくさんいます。しかし、YouTubeで成功を収めた人々の大部分は、YouTubeのアルゴリズムによって推奨動画リストに何度も載り、結果的にチャンネル登録者数を増やすことができたからです。

では、なぜYouTubeは新人のチャンネルを積極的にプッシュしたのでしょうか。それは、新しいスターが必要だったからです。YouTubeの視聴者数はどんどん増えていきますが、同じコンテンツばかりでは飽きられてしまいます。テレビ番組が新シリーズを立ち上げるように、新しいスターを生み出し続けなければ、動画プラットフォームは面白みを失ってしまいます。そのため、YouTubeは新人のプロモーションに力を入れています。

また、この推進力はYouTubeが急成長している期間中に最も強力です。しかし今からYouTubeで大成功を収めようとするのは難しいでしょう。なぜなら、YouTubeのアルゴリズムはこれ以上の大成長を助けてくれないからです。

ビジネスを成功させるための最大の要素は、ビジネスモデルでも、人材でも、資金でもなく、タイミングだと言われています。個々の人間が世界を動かすわけではありません。世界が特定の方向に進んでいるとき、それを理解して適切な場所にいる人が成功します。

そのためには、世界の構造、つまり今世界がどのように動いているかを理解する必要があります。これができなければ、良いタイミングをつかむことはできません。

そこで私が皆さんにおすすめしたいのが、物事を構造的に考える習慣をつけることです。たとえ仕事でうまくいかなかったとしても、他人のせいにせず、自分の能力が不足していると思わないようにしましょう。問題の結果を生み出すのはその背後の構造です。その問題を引き起こした構造が何かを冷静に分析し、どのような構造にすればうまくいくのかを考えるのです。

たとえば、部下が何度言っても同じことができなかったり、自分が何度も指摘されることができなかったり、友人との人間関係がうまくいかなかったり、電車の中でマナーの悪い人がいたりするとき、その人が悪い、自分が悪いと考えるのではなく、どのような構造になれば問題が解決できるのかを考えてみましょう。

例えば、毎朝数分遅れて会社に着くのであれば、会社の近くに住む、1時間早く出社する、あるいは1時間前に友人と朝活を始めるなど、問題が起きない仕組みを作ることに集中しましょう。これこそが、頭の良い人たちが行っている構造的思考です。

他人の心や自分の行動の結果を100%コントロールすることはできません。しかし、自分が有利になる環境を作り続けることは可能です。その一点だけに集中すれば、仕事も人間関係もすべてが上手く回るようになります。

次回の投稿でお会いしましょう!

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