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会いたい人に会いに行く-岡本太郎-

これまで生きてきて、僕には「会いたい!」と思う人が何人かいます。
その1人が岡本太郎さんです。
岡本太郎さん(1911年~1996年)は、哲学者でもあり
世界的な芸術家。
そして人生を爆発的に生きた人です。


生前に過ごされたアトリエへ

そんな岡本太郎さんに会いたくて
東京の青山にある岡本太郎記念館に行って来ました。

岡本太郎さんが生前に過ごされたアトリエ

記念館は、青山のセレブな町並みと反し
”ここにいる!”と言わんばかりに佇んでいました。
記念館の2階には、生前、太郎さんが使用していたアトリエが
ほぼそのまま残存しています。
優しい光が差し込む窓の背には、デッサンのキャンパス。
太郎さんは、この窓から空を眺めて
「どんな想いを描いていたんだろう・・。」と
勝手に思いにふけってしまいました笑
太郎さんが実際に、ここで作品を作っていたことが信じられません。
まさに感動です・・。
1階のベランダには、存在感あふれる青々と茂った植物たちや
太郎さんの作品のオブジェが飾られていました。
カフェもあり、ゆっくりくつろげます。


僕が岡本太郎さんを好きになったわけ

僕が岡本太郎さんを知ったのは、子供の頃。
テレビに出ていて「芸術は爆発だ!」と言っている
「ちょっと過激で変わった人だなぁ~。」といった感じ。
そして月日は流れ、大人になり書店でたまたま見つけたのがこの本。



タイトルとジャケットに惹かれ、すぐさまレジへ。
数日間、この本を読み続ける日々が続き
あっという間に、岡本太郎さんの世界観へ誘われて行きました。
この著書には、太郎さんが1人の芸儒家として
どんな考えや思いで生きてきたかが綴られています。
また太郎さんはこの著書で
”危険な道をとる。危険だという道は、必ず自分の行きたい道なのだ。”

”本当に生きるってのは、覚悟を決めること。”
”社会的状況や世間体と闘う。同時に自分自身とも徹底的に闘う。”
”恰好にとらわれそうになったら自分を叩き潰してやる。”

”己が最大の味方であり、また敵なんだ。”
など現代の私たちに、メッセージを残してくれています。
「お前ら、世間体とか社会の枠組みにはまって無難な人生で終わっていいのか!?」と読んでこう感じ取りました。

自分を見失ったら太陽の塔に会いに行く

1970年に大阪で万博が開かれました。
この時にできたのが太陽の塔。(本来は”太郎の塔”だった)
この時の万博のテーマが”人類の進歩と調和”でした。
当時、太陽の塔のデザインは、テーマに見合わないということで
著名人や芸術家に猛反発を受けたようです。
また万博が終わった後、この太陽の塔はアトラクションと共に
解体される予定でしたが、一般市民によって解体の反対運動もあり
今も残っています。
僕はいつも、あの太陽の塔の顔を見て
”おいっしっかりしろ!”と太郎さんが言ってくれているような
気がしてなりません。
だから僕は、自分を見失ったり、自分に甘えていたり、道に迷った時
この太陽の塔に会いに行きます。
そして太陽の塔が、いつまでもありますように・・。

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