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無職日記その1

 最終出勤日から3日経ったので、とりあえず無職になってみての感想など書いていこうと思う。
 なお有休が残っているので正式な退職日はまだだが、もう気持ちのうえでは無職なのでそこは勘弁願いたい。

1:まだ実感がない

 真っ先に思ったこと。
 見出しのとおり、まだ実感がない。
 月曜になったらまた仕事用のメールボックスをのぞいてしまいそうな気がする。18年近く1つの会社に勤めてきたのだから仕方がないのかもしれない。解放感がないというか、まだどこかにしこりが残っているような感じだ。

2:生活リズムを整えることができてうれしい

 離職の主な理由として「日によって勤務時間がバラバラ」というのがあった。8時半出勤の日もあれば、20時半出勤の日もある。当然、帰宅時間もバラバラ。
 そんな生活には2つ問題点がある。1つ目は体調管理が大変なこと、2つ目は無駄な時間が大量発生することだ。
 体調管理は言うまでもない。起きる時間も寝る時間も定めることができなければそのうち体がおかしくなる。私の場合はずっと頭にモヤがかかったような感じになった。半分寝ているというか、酔っているというか。6時間以下の睡眠を長く続けると徹夜したのと同じ状態になると何かで聞いた気がするが、まさにそんな感じになった。すると当然仕事のパフォーマンスも落ちる。よくもまあこの年まで乗り切れたものだと思う。
 2つ目も大問題だ。日々のスケジュールがてんでバラバラだと決まった時間に何かをすることができない。そしてこれは人によるのだろうが、決まった時間に行動ができないと無駄に時間を浪費することが多くなるのだ。
 例えば朝7時に起きて読書の時間を設けたとする。毎日または平日だけでもそれを続けることができれば定着するだろう。しかし仕事のせいでそれができなかった。月曜日は14時出勤だから余裕がある、しかし火曜日は8時半出勤だからそんなことをしている暇はない、というようにだ。そして定着が起こらないと、いつしかその行動自体をしなくなってしまう。
 では空き時間に何をするか?暇つぶしをしてしまうのだ。
 ひたすらYouTubeやニコニコを見たり、一度読んだ漫画を読み返したり、とにかく楽なほうへ行こうとする。そんな怠惰な気持ちで見たものなどろくに覚えているはずもないし、そこから得られるものもあまりない。
 若いころはがむしゃらに働くことしか考えていなかったからそれでよかった。しかし年をとって自分を客観的に見られるようになると、ここ10年くらい全く自分が成長できていないということに気が付いた。30代前半までに身につけたスキルをただただその日の分量だけ使い切っていたような感じだ。要するに、ただ若いころの貯金を切り崩して生きていただけなのだ。
 なので、この点に関しては離職してよかったと本気で思う。日々のルーティンも組めない、習慣化もできない、そんな人間に明るい未来など待っているようには思えないからだ。
 とりあえず今は24時前には寝て、7時前後に起きるようにしている。慣れてきたらもうちょい早い時間にしたい。目標は23時~6時の睡眠時間だ。
 そして完全に自分でスケジュールを決めて生きてみよう。苦労もするだろうが、ここで退いたらまた他人にスケジュールを組まれる人生に逆戻りだ。それはできる限り避けたい。

3:やっぱり電車移動は多大なストレスだった

 仕事柄、大都市に行くことが多かった。そこに職場があるからだ。
 すると当然電車が混み合う。都内の電車で座席に腰を下ろせるケースなんてめったにない。大体は吊り革をつかむか、ドア付近に身を寄せて立つかだった。
 そしてそれは外国人観光客が大量に日本に来た辺りからさらに難易度が増した。社会人や学生たちに加え、スーツケースをガラガラ響かせながら歩く観光客も車内のスペースを取り合う敵となった。
 こんなことを言うと「じゃあ職場の近くに引っ越せば?」と思う人もいるだろうが、今住んでいる部屋が周囲の環境を含めて気に入っているのでここから動きたくない。
 じゃあやっぱり勤務先に行くには混んでいる電車に揺られながらとなる。となるとストレスも当然たまる。体力が満タンで100だとしたら、電車通勤をしただけで80以下に減っているような気がする。すると当然仕事のパフォーマンスも落ちる。よくもまあこの年まで……ってこれはさっきも言ったな。
 ともかく混み合う電車での通勤は自分にとって非常に負担だった。それがなくなっただけでも今は十分幸せだ。

4:まとめ

 今のところの感想は以上となる。多分これからどんどん増えていくだろうから、何かあったらまた別の記事で追記しようと思う。
 なんだか今考えてみると仕事がつらいというよりも、それ以外の要素が自分を蝕んでいたような気がする。実務自体は嫌いではなかった。無職になった今も、別に働く意欲をなくしたわけではない。大事なのは「仕事に取りかかるための環境」なんだろう。そのおかしさに耐えられなくなったので自分は離職したのだ。

 ひとまず今は休むことに集中しよう。いや集中しなくてもいいか。ただ休む、それだけでいい。なんでもかんでも義務化するから疲れてしまうのだ。今は自由な時間を満喫して、有休の終わりごろからまた次の人生を考えることにしようと思う。

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