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気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
とのぐもる空と対き合い月見草の黄の群落が地平にとどく
湯浅竜起
月見草の群落なんですねえ・・・・・。
曇り空の接している地平線・・・・・。
その地平線まで、月見草の咲いている群落が占めているようにさえ見える・・・・・。
と、おっしゃっておられるのでしょうか・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
新竹(にいたけ)の幾本(もと)殖(ふ)えて朝風の吹けば音(ね)を立つわが家(や)の門に
湯浅竜起
ご自宅の門のところに新しく伸びた、まだ柔らかい細い竹が幾本か・・・・・。
朝の風に吹かれて、爽やかな音を立てている・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
咲き満ちてみじんうごかぬ花叢をこぼるるごとく離(か)るるひとひら
湯浅竜起
風もなく、咲き満ちている桜の花々・・・・・おそらく桜だと思うのですが・・・・・。
思いがけずも、ひとひらの散る花びら・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
風落ちて雨は音なき花の山ゆくりなく散るひとひらのあり
湯浅竜起
風落ちて雨は音なき・・・というのですから、風も無く、晴れた日のことなんでしょうか・・・・・。
おそらく、桜の沢山咲いている山なんでしょうね・・・・・。
思いがけなく、ひとひらの散る花びら・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
愛鷹は見ゆれど春のとのぐもり富士がひくらん裾野は見えず
湯浅竜起
愛鷹とは、愛鷹山(あしたかやま)のことのようですね・・・・・。
春の曇り空・・・・・。
愛鷹山は見えていても、富士のすそ野は雲に隠れているんでしょうね・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
見の遠く富士はさやかに空を占めその裾ながく雲に埋むる
湯浅竜起
遠くに見える富士は、青空に浮き立っているんじゃないのでしょうか・・・・・。
長いすそ野は雲の上に覗いている・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
時化(しけ)立つや太平洋(おおわだ)つ波とどろにも伊豆の浦曲に鳴りわたりつつ
矢野次郎
伊豆には太平洋の波が押し寄せ、荒々しいんでしょうね・・・・・。
ましてや時化の時など、なおさらでしょう・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
ものあはれ知れるごとくにうつむきて籠の小鳥に餌をやる娘
茅野雅子
娘さんは、何を考えておられるのでしょうか・・・・・。
籠に飼われる鳥のあわれでしょうか・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
朝顔は白く柔らにひらきゐて葉映あおし蔓も濡れつつ
北原白秋
白い朝顔なんですねえ・・・・・。
雨上がりなんでしょうか・・・・・。
葉も蔓も、緑が一層映えているんでしょうね・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
夕青き微光のなかをあがりゆく足長蜂は脚を垂らせり
北原白秋
夕暮れ時の青き微光・・・・・。
足長蜂は上昇しています・・・・・。
長い足を垂れたまま・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
吠え立てていやにうるさき仔犬めと山羊はにらみつ白き上眼(うはめ)に
都志見吉秋
うるさいほど吠えたてる子犬・・・・・。
それを、白い上目使いで睨む山羊・・・・・。