藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)
透明水彩で描いてみました。
はじめに 終戦直後の昭和の時代。 勉強なんかしなくたって、できる様でなければいけない。 そんな偉そうな思いをしていることに気づけなかった頃。 それでも楽しかった子供のころの自分をモデルに描いてみました。 それで幸せな人生を歩めるのならばいいのですが・・・・・。 たんぽぽの綿毛 藤本英明 瀬戸内の小さな港町、あけの。 温暖で住みやすく、晴れの日が多い。 このあたりは、ほとんどが花崗岩で、砂浜の砂も白くて美しい。 山は低いが
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) わが庭の木立の雫ふりこぼし五月雨はるる風ふきわたる 小宅圭介 雨上がりなんでしょうね・・・・・。 五月の風が吹きわたっている・・・・・。
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 年わかき看護婦なれば元気よし青き草をふみ戯れゐるも 前田夕暮 青き草を踏み、戯れている・・・とは、どういう情景でしょうか・・・・・。 病院の庭の、お昼休みのことでしょうか・・・・・。
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 白服の裳裾にひかる日のひかりはや灌木をとびこえてゐる 前田夕暮 白衣でしょうか・・・・・。 灌木とは、人間の背の高さより低いものをいうのだそうです。 朝日の昇ってきている情景を言っておられるのではないでしょうか・・・・・。
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) やは肌(はだ)のあつき血潮にふれも見でさびしからずや道を説く君 与謝野晶子 ごもっとも、の一言ですね・・・・・。
拙歌を一首 久びさの梅雨の晴れ間の青空を飛行機雲の真っすぐ伸びる 藤本楠庭
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 清水(きよみず)へ祇園(ぎをん)をよぎる桜月夜(さくらづきよ)こよひ逢(あ)ふ人みなうつくしき 与謝野晶子 清水寺へは祇園をよぎってゆくものなのでしょうか・・・・・。 桜月夜というのですから春でしょうね・・・・・。 京都の夜、人が皆、美しく感じられるようなお心持になられているのでしょうか・・・・・。
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) われ男(を)の子(こ)意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子ああもだえの子 与謝野鉄幹 調子よく歌われていますね・・・・・。 意味はよく分かりませんが・・・・・。 何事によらず、学び、成長してゆくものである・・・といった意味でしょうか・・・。
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 鉄幹が旅する銭(ぜに)にことかきて心にもあらぬ唱歌集売る 与謝野鉄幹 唱歌集を大事になさっておられたんでしょうね・・・・・。 歌人では、裕福になれないものでしょうか・・・残念でしょうね・・・。
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 心あてに折らばや折らむはつ霜の置きまどわせるしらぎくの花 凡河内躬恒(おほしかふちのみつね) 初霜、しらぎくの花、というのですから晩秋でしょうか・・・・・。 庭に咲いている白菊の花を、生け花にでもするのでしょうか・・・・・。 よく分かりません・・・・・降参です・・・・・。
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 花のいろはうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに 小野小町 難しいですね・・・・・よく分かりません。 花々の色あせてゆくのを眺めている間にも・・・・・。 これといった生き方もしないでいるなあ・・・・・。 と言っておられるのでしょうか・・・・・。 たぶん間違っているでしょう・・・・・。
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 濃き霧の迫るとみれば晴れていし嶺すでに消ゆ眼間(まなかい)白く 湯浅竜起 濃い霧が発生しているんでしょうね・・・・・。 それが迫ってきたかと思うや否や・・・・・。 さっきまで晴れていて見えていた嶺が・・・・・。 白く霧に遮られ、見えなくなってしまった・・・・・。
拙歌を一首 久びさの梅雨の晴れ間の葉桜の下にたたずみ木洩れ日浴びる 藤本楠庭
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 時速六十走る車に地平より月見草の原あらわれつづく 湯浅竜起 そうとう広々としたところなんでしょうね・・・・・北海道でしょうか・・・・・。 時速六十キロで走っている車・・・・・。 その車より見えてくる、はるか地平線の彼方の・・・・・。 一面に月見草の咲いている野原・・・・・。 それが、どんどん見え続けてくる・・・・・といった情景でしょうか・・・・・。
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) とのぐもる空と対き合い月見草の黄の群落が地平にとどく 湯浅竜起 月見草の群落なんですねえ・・・・・。 曇り空の接している地平線・・・・・。 その地平線まで、月見草の咲いている群落が占めているようにさえ見える・・・・・。 と、おっしゃっておられるのでしょうか・・・・・。
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 新竹(にいたけ)の幾本(もと)殖(ふ)えて朝風の吹けば音(ね)を立つわが家(や)の門に 湯浅竜起 ご自宅の門のところに新しく伸びた、まだ柔らかい細い竹が幾本か・・・・・。 朝の風に吹かれて、爽やかな音を立てている・・・・・。