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終夜、語る

生きていたのは僕なのです。
これまでの時間、
これからの選択、
その全ては僕なのです。
誰がそれを否定できましょう。
どうしようもなく、僕なのです。
変えようもなく、僕なのです。
ここでお別れですけれど。
忘れないで欲しいのです。
たったひとり、生きてきたことを、
唯一ひとり、生きていることを、
時折思い出して欲しいのです。
僕のこと。
僕と、貴方のこと。
繰り返す捻れた輪の、終夜。