いつもご愛読ありがとうございます。 スキやコメントなどいただき、とても嬉しいです。 ゆ…

いつもご愛読ありがとうございます。 スキやコメントなどいただき、とても嬉しいです。 ゆるく書いていこうと思っていますので、ゆるくお付き合いください。少しでもみなさんの心に引っかかることができれば、幸いです。

マガジン

  • まとまらない思考の走り書き。または思考の記録。

    思いつくままに書き連ねています。

  • 無口な店主と酒場の客

    小さな酒場を営むキヨと、そこに集う客たちの、何気ない物語たちです。 悩みの多い人生、小さな酒場で愚痴ったり弱音を吐いたり、そんなひと時も悪くないですよね。

  • 魔法使いの道中

    『無口な店主と酒場の客』シリーズと同じ世界にて。 旅人魔法使いの放浪記。

  • 語り場ダイナー

    映画の感想を、会話文を用いて書き連ねています。

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憧れの旅人の背中は、ずっと先。

創作活動をしていると、ひとりでやっているんだなと思うことが多い。 読んで下さる方がいる以上、完全にひとりではないけど。作り上げる過程は、今の所ひとり。編集とかないしね。 そこで考えたのは、巷のファイトソング。 独りじゃない、とか。頼れる人が傍にいる、とか。ファイトソングを聞くとそういう気持ちになれる。元気付けられて、這いずって前に進む力をもらえる。 それも一つの真実。だけど、そんなもんは裏表に移り変わるものであって。 時々、えぇい創作なんぞ所詮ひとりで戦うものなんだ、と臍が曲

    • 時間という概念

      有名な物理学者曰く、時間の流れ方はその時々で変わるものらしい。小難しい法則曰く、全ての時間──過去現在未来──は横並びに存在しているものらしい。 と、なれば時間とはいったい何だろう? 1時間は60分で、1分は60秒で、1秒はナンタラカンタラで。型に嵌っている、不変の概念ではなかっただろうか。突然、本当は1時間は55分なんです、なんて言われたらパニックになる。 でも、かの物理学者はNOを叩き付けた。 なるほど、一理ある。 時間の感じ方なんて、確かにその時々でてんでバラバラに違う

      • 欲は天井知らず?

        人間の欲には、際限がないものだなと最近常々思う。食欲睡眠欲然り、物欲然り。 欲しいものはそこら中に溢れていて、でもそれを手に入れる為の手段はごく僅か。だからこそ、欲というものが生まれるのかもしれないな。 美味しそうなチョコレートシュークリームがあって、買って、食べて。満たされると、次は同じメーカーの違う味の、例えばストロベリーシュークリームが食べたくなる。それが済んだら、今度は別のメーカーの、これまた美味しそうなクレープが。 やりたいこと、というのはひとつチェックがつくと新し

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          花の写真

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        憧れの旅人の背中は、ずっと先。

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        • まとまらない思考の走り書き。または思考の記録。
          13本
        • 無口な店主と酒場の客
          7本
        • 魔法使いの道中
          1本
        • 語り場ダイナー
          8本

        記事

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          風景写真

          風景写真

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          たまには外出を。

          ゴールデンウィーク。 元来、僕は外に出てはしゃいで、友だちやなんやとわいわい騒ぐタイプじゃない。黄金色の大型連休とはいえども、予定はガラ空き、半分くらいは仕事で埋まってました。 夏が始まると思うと、家から出ずに快適な屋内時間を満喫するのが大吉だと思う。 ……とはいえ、少しくらいは外出の予定を入れてみたりはしていて。 地元も離れて、少しだけ遠出。 田舎、というと失礼かもだけど、都会ではない感じの方面へ。 実は電車で遠出するのは好き。満員電車は大嫌いだけど、電車って旅とか冒険とか

          たまには外出を。

          あなたと

          背中を押して欲しいわけじゃない 引っ張りあげてほしいわけじゃない 空のグラスを飲み干すような日々の中 ただ、あなたは隣に座ってくれる 月を眺めて、「綺麗だよね」と あなたはそう言ってくれる それだけで、あなたの言葉が聞こえるだけで 不安だらけの明日にも夜が来るから だから次の朝に耐えられる 満天の星空に迎えられなくていい たったひとつの、小さく暗い星だけでいい それを一緒に見付けられたなら 「また明日」の為に何度でも目を閉じられる

          あなたと

          写真を添えて、短文

          遠い場所へ逃げ出したくなる。 何処まで行くのか、何を求めているのか。 とにかく、先のある自分が欲しくて。 誰かに、あの人に、貴方に、届きたくて。 旅に出て、逃げ出して。 遠くへ、遠くへ。

          写真を添えて、短文

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          まちなか

          まちなか

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          風景写真

          風景写真

          白鯨少女

          雨上がりの、澄んだ青空が広がる昼下がり。 鍵の掛からなくなった扉を潜り、屋上へ忍び込んだ。もう数え切れないほどに破ってきた校則だが、今のところ教師には見咎められていない。 案外、見ていないものだ。 コンクリートに寝そべり、目を閉じる。 鳥の声がして、風の音がして、木々が騒めく音がして。それ以外、この屋上には何も無い。 それが、今の私には驚くほど心地よかった。束の間、何かを考える必要がない。 仕事。 大学。 部活。 友人。 教室。 宇宙服のように覆い被さってくるそれら全て、この

          白鯨少女

          老人と旅人

          往年の旅人は僕に言った "まだ君はとても若い、先は長い" 腰を下ろした白髪が風に揺れた 疾うに旅を終わらせた彼は今、海を見る 駆け、巡り、渡った遠い空を、地を思う 重たい荷物を背負いこんだ僕の肩を叩く そしてまた、低く掠れた声で強く語った "歳上を敬え、しかし決して圧されるな" "老人に敬服し己を見損ねてはいけない" "立ち止まり、後ろを振り向き己を確かめよ" 灰色の差し込む瞳は瘡蓋と傷跡に満ちていた 何を見て、聞き、話してきたか 彼はそれを教えてはくれなかった 瞳で伝え

          老人と旅人

          別名:おまけのシール

          気付けば長い付き合いで、 手札は一枚ぽっきりだった。 "書く" 誰にだって経験のある、 誰にだってできてしまうこと。 そのたった一枚を時には傷付けながら、 ポケットにしまってここまで歩いてきた。 ぼろぼろの"書く"だけ。 ギターを弾いても、 絵を描いても、 おもちゃを手作りしても、 スポーツをしても、 写真を撮っても、 料理をしても、 しっくり来なくて置いてけぼりにした。 そうやって手元に残った、 "書く" それだけがどうやら自分というらしい。 汚れて破れて、霞んだ文字の小さ

          別名:おまけのシール

          大粒の雨が降り注ぐと知って 傘など持たずに家を飛び出した 髪も服もびしょびしょに張り付いて それがたまらなく楽しかった あの頃の心はまだどこか残ってる? 生憎の天気、とか 天気が悪い、とか 早くやめばいいのに、とか 残念、だとか いつからそんな言葉に置き換わったんだろう 雨はいつだって雨で 何も変わらないはずなのに 大人になったら昔と違うものを押し付けてたはじまりを告げる恵みの音楽だったのに 今は終わりを語る不快な雑音のように 悲しさをまとわせてたのは僕の方だった 濡れ

          セピアと桜

          自分の自宅兼職場に大きな桜が植わっているのは周知の事実だ。それを嫌がる人もいれば、風情があると好む人もいる。 葬儀屋に桜。 自分としては、この上なく噛み合った組み合わせだと思う。桜ほど静かに死を見つめ、見送る花はないのだから。 あからさまに死を嘆く様でもなく、かといって似合わぬ花でもない。ただ、死と掛け合わせた時に、妙にしっくりと静かに嵌る花だ。 子どもの時分は、花のひとつにここまで情を向けた試しはなかった。ただ、毎年同じ季節に何処かで咲いては枯れるもの。それだけのことで、興

          セピアと桜

          無題

          もし時間に意味が無いのなら 過去と繋いだ左手も 未来と握り合った右手さえも 私は振り払って二度と振り返らない いつかの日の置き土産だった明日も いつかの日の前払いだった昨日も ぜんぶ今日に変えて抱えて息をするの そうして山積みになった今日を繰り返し 繰り返した先が人生というのでしょう