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【第43位 ゴルフJAPANコース】全国1位を目指して

こんにちは。ハルリです。
今回は、第43位「ゴルフJAPANコース」を紹介します。

このゲームは、マリオが登場するオーソドックスなゴルフゲームですが、当時としては画期的な試みがなされ、私が燃えた作品の一つです。

ぜひ、最後までお付き合いください。


1位を目指さない社会?

何年か前、「小学校の運動会の徒競走で順位をつけない学校がある」というニュースを、聞いたことがあります。

実際にどれくらいの小学校がそのようなやり方をやっているのかは分かりませんが、1位になったことをストレートに褒められなかったり、最下位になって悔しい気持ちを味わえないことは、健全ではないと思うんですがどうなんでしょうか。

「2位じゃダメなんでしょうか?」と仰った政治家もいました。

1位を目指すばかりが正解ではない場面もあると思います。
苦手な事も全てを犠牲にしながら克服して、何でもかんでも1位を目指さなければならないというわけではないですからね。
しかし、あの場面で言う言葉の選択としてはまずかったと思います。

さて私の学生時代は、それはそれは競争社会でした。
中学生時代なんか、廊下に定期テストの学年順位が張られていましたからね。

前回のテストより順位が大幅に下がるとほんと惨めでしたし、同じぐらいの実力の友達とは、勝った負けたとはしゃいでいました。

これはこれでやりすぎですけどね(苦笑)

自分の実力を知る

当時はインターネットなんてあるはずもないので、自分のゲームの実力がどれくらいかを、客観的に知る方法はありませんでした。

仲のよい友達数名の中で1番というだけで、天下をとった気になったり。
しかし、考えようによっては、人と比較する機会が、現代と比べて格段と少なかったため、それはそれで幸せだったのかもしれません。

そんな時代に、1本のゴルフゲームが発売されました。
それが「ゴルフJAPANコース」です。

ファミコン初期に任天堂から発売された「ゴルフ」がベースになっていますが、

スイングのスピード選択が可能になったり、ボールの高さを打ち分けて、トップスピンやバックスピンを打つことも可能になるなど、初代「ゴルフ」に比べて、劇的に出来ることが増えました。

また、ラフの深さが4段階になったり、バンカーも場所によって砂の状態が異なり飛距離が変わってくるなど、やりごたえのあるゴルフゲームに仕上がりました。

後に繋がる数々のゴルフゲームの礎になった作品といってもいいかもしれません。

しかし、このソフトの最大の売りは、全国のプレイヤーとスコアを競うことができるところにありました。

それでは、インターネットもない時代にどのように全国のプレイヤーのスコアを把握することが出来たのか?

それは、全国のデパートや街のおもちゃ屋などのお店に任天堂が設置した「ディスクファックス」という大型の機械を使い、 全国のプレイヤーと任天堂とでディスクカードを通じてデータ通信を行うというものでした。


通常のディスクカードは黄色でしたが、このようなディスクファックスを使って通信するディスクカードは青色でした。

スコアが記録された青色のディスクカードをユーザーがそれぞれ店頭に持っていき、ディスクファックスの差込口にディスクカードを入れることにより、任天堂へのデータの送信が完了。

大会終了後に順位が発表され、上位入賞者等に豪華景品が贈られるという運びでした。

第1回目の大会にあたる本作の参加者はなんと80,409人!

今まで数名の友達と競っていた小さな世界が、一気に広がった瞬間でした。

これは私も燃えた記憶があります。

一体私の順位はどれくらいなんだろう?
1位はさすがに難しいと思うけど、100位ぐらいまでには入れるのかなとか?

もちろん、現実はそんな甘いものじゃありませんでした。
細かい順位は覚えていませんが、確かちょうど真ん中ぐらいだったような気がします。

順位で言えば40,000位ぐらいでしょうか(涙)

悔しさをバネに

「ディスクファックス」を使ったイベント用の青ディスクのソフトは、全部で第五弾まで発売されました。

第一段 ゴルフJAPANコース
第二弾 ゴルフUSコース
第三弾 ファミコングランプリ F1レース
第四弾 アイドルホットライン 中山美穂のトキメキハイスクール
第五弾 ファミコングランプリII 3Dホットラリー

(若い方やあまりゲームを知らない方は、上記5本のソフトのうち、1本だけ違和感を感じるソフトがあることでしょう。気になる方は、後ほどググってみてください!)

私は第二弾のゴルフUSコースにも、もちろん参加しました。
同じく8万人近い応募がありましたが、順位は大幅にあげて15,000位ぐらいだったと記憶しています。

もちろん、全国的に見れば上には上が山ほどいましたが、大幅に順位を上げることが出来て、素直に嬉しかったです。

それがたとえゲームだとしても、年齢関係なく、自分の成長を感じることが出来る瞬間は嬉しいもんです。

人生に悔しさって必要です。
悔しさが人を成長させます。

やっぱり小学校の徒競走の順位付け、復活しませんか?









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