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富士アイス(多治見市)

宿泊先の多治見市内に〈富士アイス〉という名前のお店があることを知り、「もしや」と思った。日も沈みかけた頃(土岐川にうつる夕陽がきらきらときれいだった)、駅からほど近いそのお店に向かうも残念なことに「本日終了」の張り紙が出ていた。

なぜ「もしや」と思ったかというと、長野には〈富士アイス〉という名前の名物の志満ん焼き【じまんやき】(今川焼き/大判焼き/回転焼きなど、地域ごとに呼び方の違うあんこの入ったまあるいあれ)を売る店がいくつかあり、手軽に買えるそれをよく食べていた。あまり好きな言葉ではないけど、長野県民のソウルフードと言ってもいいかもしれない(※そうでない方もいます)。

(外観は購入した次の日の朝に撮影)

次の日の15時すぎ、あらためてお店に向うと(今日は開いていた)、見覚えのある「志満ん焼き」の文字が。次から次へとお客さんが買い求めていく。お店の方に〈富士アイス〉という名前のことを聞いてみると、やはり元々は長野の富士アイスの方とご親戚にあたると教えていただき、なんだか嬉しくなった。

あんこ/白あん/クリーム/チョコレートが入った志満ん焼きの種類があり、白あんは食べたことがなかったので、クリームとひとつずつ購入。栗のような香りのするこっくりとした白餡がたっぷり入っていてとてもおいしい。皮も長野のそれより若干こうばしい気がした。クリームは食べ慣れたテッパンのおいしさで嬉しい。旅先で偶然出会えた懐かしい甘味。ごちそうさまです。

メモ:
長野県上田市にある富士アイスの店頭画像を見ると、〈富士アイス〉〈冨士アイス〉の両方の表記が併用されているのが確認できる。今回伺った岐阜市のお店の側面看板の表記は〈冨士アイス〉となっていた。


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