リッケンジョリーナ水尾

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ヒッチハイク 後編

前編まとめ 東京でのライブで負け、大阪までのヒッチハイクを決意。何とか大阪まで到着!しかし大阪の吹田SAにて苦戦を強いられる。 その時僕らの前に、タトゥーが入った青髪のおばさんが現れる。。。 後編 おばさんは1時間待っていた僕らに、声をかけてくれた。 「神戸駅まで送ってあげようか?」 神戸駅は小杉さんにとっては近い。だが僕にとっては少し遠い駅だった。小杉さんが嬉しそうな顔をしていた。 僕は1つ前の車で小杉さんが寝ていた事を思い出した。僕が8時間も喋ってい

    • ヒッチハイク 前編

      1000ドルライブに負けた僕らには、交通費など無かった。 僕は小杉さんと、大阪までヒッチハイクで帰る事を決めた。 まず会場の方南会館から用賀ICまで一時間半かけて歩いた。この一文にまとまってしまうのが、ゾッとするほど疲れた。 僕らは前日も夜行バスで寝れていない。 目的地まで着いた。ICの前の信号に止まった車に、海老名サービスエリアへと書いたスケッチブックを掲げる。 30分位で1台の車が止まってくれた!この瞬間ほど嬉しいものは無い。60代後半のおじさんが1

      • 小杉さん③薪運び

        去年の冬に小杉さんが焚き火をしたいと言い出した。先輩によく連れて行ってもらっていたらしい。 僕は後輩2人を呼んだ。すずめにジェットというコンビを組んでいる、桜井と浦出を呼んだ。僕の一個下で小杉さんの2個下にあたる。 小杉さんがよく連れて行かれていた場所まで向かった。一面は砂利で覆われており、すぐ横に川が流れている。川の反対には木が生い茂った崖が壁のようになっている。 焚き火に向いている場所だ。しかしこの日は雪が積もっていた。落ちている木も湿っていた。 場所に着

        • 小杉さん②迷子

          小杉さんと初めて東京のライブに行くことになった。僕も小杉さんも東京に行くのは、ほぼ初めてだった。とりあえず、同じ夜行バスを取った。 地獄だった。でかい。狭い。うるさい。 小杉さんはイビキがとんでもなくでかい。しんどい移動だった。しかも小杉さんは自分のキャッシュカードを持っていないので、僕が小杉さんの夜行バスを取る事になった。大人は持ってるはずなのに。 少し疲れて東京に着いた。少しソワソワしながら秋葉原に降りた。僕は東京自体に緊張していた。 小杉さんがとんでも

          小杉さん①遅刻

          水尾です。喜劇研究会という同志社のお笑いサークルに入っています。リッケンジョリーナというコンビを、1つ上の代の小杉さんと組んでいます。僕は人間としてダメな方なのですが、小杉さんは人間の範囲外のダメさです。怪物です。その小杉さんの奇っ怪な話を忘れない為にnoteに書くことにしました。 小杉さんは遅刻が酷い。もっとも自分も遅刻をする側の人間だ。小杉さんに会う以前は人の遅刻で腹が立ったことは無い。 ただ小杉さんは次元が違う。平気な顔をして4時間遅刻したりする。5時開演のラ