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なぜいま、コンサル人気なのか?
今回はコンサルティング業界の概況をお伝えしたいと思います。
日本の多くの業界が苦しむ中、コンサルティング業界は現在非常に活況です。
その理由は、大きく3つの要因があります。
1.デジタルトランスフォーメーション(DX)の流れを受けた企業変革の重要性が増大
デジタル化の波を受けて、業界の垣根を越えた競争が激しくなりました。皆さんの身近なところでも大きな変化が訪れていることにお気づきではないでしょうか。トヨタのライバルは今やVWではなく、googleやappleです。フジテレビや日本テレビのライバルは同じキー局ではなくnetflixやyoutubeです。朝日新聞や読売新聞のライバルはsmartnewsやnewspicksです。このように、デジタル化の波で異業種からの参入が相次ぐことであらゆる業界で大きなゲームチェンジが発生しています。しかし、これまでこうした大きな変化に直面したことのない企業にとって、どのように立ち向かうべきか、そのノウハウが社内に蓄積されていません。そこで、こうした変革経験のあるコンサルティング会社への問い合わせが増えています。
2.人材不足の深刻化
近年は団塊世代の退職が相次いでいるほか、日系大手企業ではバブル崩壊後に採用抑制を行なった反動で社内で脂の乗った30代後半から40代の社員が不足しています。
加えて、終身雇用の神話が崩れ、雇用の流動化によって若手の離職率も増加傾向になっており、思うように人材育成が進んでいません。さらに、デジタル化への対応にはサービスデザイナーやクラウドエンジニアやデータサイエンティストなど、新しいスキルが必要となりますが、こうした人材は市場に少なく、人材の争奪戦が繰り広げられています。
3.市場価値を高めるために優秀な人材が相次いでコンサルティング業界に流入
GAFAと呼ばれるBIG Tech企業が台頭する中、日本企業は世界から見て後塵を拝しています。
終身雇用神話は既に崩壊し、新卒で入社した企業に定年まで勤め上げることへの不透明さが年々増しています。
こうした世の中では、”どの企業と心中するか”ではなく、”どこに行っても通用するスキルを身につけられるのはどこか”といった軸で仕事を下がる風潮に変わってきています。
コンサルタントとしての仕事を身につければ、汎用的なビジネススキルが身に付き、コンサル後のキャリアアップを目指すことができると言われています。私自身もそれは事実だと思います。こうしたキャリアアップを目指す東大、京大、早慶や旧帝大を代表とする優秀な学生や日系大手企業からの人材を惹きつけています。
これによってクライアント企業からの多くの引き合いに対してもデリバリーする体制を整えることが出来ています。
(一方で、コンサルティング業界の人員拡大による弊害も発生しています。これはまた別の機会に触れることにします)
個人的に、上記要因はニーズの大きさの違いはあれど、しばらくは慢性的に続いていくのではないかと予想しています。
コンサルティング業界の活況は今後もしばらく続きそうです
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