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詩 月灯

月灯を頼りに髪を梳かす君
君の輪郭は闇に浮かんでひどく朧気だ

そのおくれ毛はいじらしさを持っているし
その睫毛は哀しみを乗せている

その唇は悩ましさを描いているし
その指は慈しみを纏っている


月灯を頼りに君という存在を解いていく
冷たい部屋の片隅に私と君の温もりが灯る

明るいほうが君をよく見てやれるのに
月灯に浮かぶその姿の
なんと悲しく美しいことか

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