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ワクワクと寂しさ相反する感情が吹き出すのが空港かな

空港で出発便を待っている。空港に来ると旅に出るワクワク感のような、そわそわした感情がある。様々な地方への行き先を示した電光掲示板。まだまだ行ったこともない未知の地が日本には沢山あるのだなぁ。稚内、青森にも直行便で行けるのか!行く予定もないのに何だか嬉しく陽気になる。

その一方で寂しさを感じる。
しばしの別れが伴うからだろう。
幸いにも我が家は両親が健在である。年に数回しか会わない生活が10年近く続いている。
当然ながら皆年老いて行く。永遠には続かない、両親が普通にいると言うこと。いつも帰ると温かく迎えてくれ、何も変わらない親子関係。
この現状に感謝と、僕が幸せに生きたいと思う活力の根本を痛感するのだ。


帰省する度に飲みに行く唯一といってもよい親友。彼ともう20年の付き合いだ。結婚し子供も生まれ幸せそうである。昔話や釣りの話し、現状報告。会話内容も話すテンポも行く店も大体いつも同じ。それが心地よい。

待ち時間の長い空港だからこそ考える事も自然と増える。僕と似た感情を抱いて飛行機を待つ他人が、この待ち合いブースに大勢いるのだろうか。謎の親近感も勝手に感じている 笑

以前、自分がなに弁を話しているのか分からなくなる事を書いた。地元に帰省すると秒速で地元の方言に戻っていた。
生まれ育った場所、一緒に人生を歩んだ人間との関わりが僕に大きな安心感を与えてくれていたのだな。
いわゆる、離れているから分かる有り難み。
プラスして感じるのが、いつか何かが終わって行く現実を受け入れる気持ち。親の健康、親友の存在、そもそも自分の人生にも終わりがあるのだけれども…。

今日は南の島に直行せず、大都市那覇へ行き1泊する。都会をあと2日味わうのだ。旅人になった気分で那覇の飲食店をずっと検索している。僕は旅が好きである。知らない土地を徘徊し、酔っ払い、一時的に超プラス思考になれることが旅の醍醐味である。

大変有意義で幸せな帰省だった。
かえる場所があるのは幸せですな。
そんな事を思いながら飛行機を待つのである。




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