那須高原田舎(農家)暮らし⑤<自然が教えてくれること>
なんだかわからないけど、イライラしたり、不安になったり。
体調不良や忙しさ、仕事や人間関係がなんだかうまくいかない時もある。
理由がわかればいいけど、なんでかわからないときは困ってしまう。
不安やストレスの解消法は人それぞれ。
東京に住んでる時は、何かをすることでストレス解消や気持ちの切り替えをしていた。買い物したり、お酒を飲んだり、美味しいものを食べたりして。
那須高原で暮らし始めて10年が経ち、最近思った。
わたし、今は不安やストレスを過度に感じないかも。
何もしない数秒のリセット
田舎暮らしを始めて、農家になって10年過ぎて。ふと気づいたことがある。
犬の散歩をしてる時。
朝の畑に行った時。
朝焼けや夕陽を見てる時。
「あぁ、きれいだなー」と心を奪われる瞬間が、毎日あるのだ。何も考えない数秒。
そして、わたしの心と頭はその都度リセットされる。
自分の目の前の大きな空や広い畑を見ていると、自分の直面している問題も「大丈夫、なんとかなる」って気分になる。
ちょっとだけ立ち止まって、深呼吸して。
そして、また歩き出したり、仕事に戻ったり。
自然(人)を変えられないなら
自分が変わる選択肢で
天候や気温など、ニンゲンは自然現象は変えられない。
田舎に住んで農業をやっていると、自分には変えられないものがあることを痛感する。
それなら、自分達が変わっていけばいい。
何か事前に打つ手があるなら、準備すればいい。
それが自然災害からの被害を少なくするためにニンゲンができること。
そこでふと気づく。
そうね、人間関係も同じこと。
自分が変われば、状況は変わる。
相手に「変わってくれ」と願うより、こちらが変わるという選択肢もある。
もともと
「わかってくれる人だけわかってくれればよし」
「ヒトはヒト、わたしはわたし」
という考え方で、人とぶつからず、わりとあっさり生きてきた。
どんどんぶつかってくる人や状況からは、すぐに距離を置いた。
だけども、自然は私に、こたろうファームにガンガンぶつかってくる(笑)
避けようもない。
台風が来る前に露地の野菜をたくさん収穫したり、追加の支えを入れたり。
畑のもろもろが飛んで行かないように片付けしたり、ハウスを強化したり。
それで台風が来なかったら、それでよし。
人との関わり方も少し変わった。
「自分を変えたくないから、相手も変えない。ダメなら関係も終了」
という考えが
「自分が先回りして少し変わったら、どうなるかな」と思うことも増えた。
自然はたいがい優しい。「母なる大地」みたいにわたしのイライラや小さな悩みもすっぽり包んでくれる。
そして時に厳しく、時に冷酷でもある。
田舎暮らしをして農家になって、ストレスが無いわけではない。
でも周りにある自然の中で毎日呼吸をすることで、わたしはストレスを自然に吐き出している。
そんな気がする。
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