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ホームシックから生まれたビジネス

タピオカドリンクの会社を来年オープンするという18才のターニャ。ニュージーランドの北島にある、The New Plymouth Girls’ High Schoolに通う彼女はビジネスの授業の中で同級生と"Petite Cha"というタピオカドリンクのビジネスを始めた。

カンボジア出身の彼女。両親はまだカンボジアにいる。カンボジアではいつもタピオカドリンクを飲みに行っていて、でもニュージーランドでは見つけることができなかった。「タピオカドリンクが恋しい」、そんな思いから生まれたビジネスだ。

母親が材料を送ってくれるので、寮の部屋でドリンクを作っていたターニャ。寮の友達が彼女の部屋に来てドリンクを作ってと頼まれるからそれに応えるように作っていた。そして起業のクラスをとった時にタピオカドリンクのアイディアを使うことにして、それがまんまと上手く行ったというわけ。

学校やシーサイドマーケット、ショッピングモールで販売した彼女たちのビジネスは賞も受賞した。だが、コロナの影響で販売が難しくなってしまった。そこで彼女たちはアイディアを転換。タピオカドリンクキットにしてオンライン販売することにしたそうだ。

彼女が得たものは、手堅いビジネスだけではない。シャイだった彼女はピッチコンテストに参加し様々な人に会うことを通して、世界に繋がる道が開けたという。

来年、彼女の両親と一緒にニュージーランドに自分の店を持つ予定だとか。

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まず驚くのが、高校で起業の授業があるということ。そしてその授業がきっかけで学校や街で商品を販売できること。しかも彼女は単身ニュージーランドに来ている留学生という立場。これ、同じことを日本でできるんだろうか?まず無理だろうな。

そういえば数年前にニュージーランドに行った時のこと。クリスマスマーケットを開催中の公園に行くと、広場で小学校低学年くらいの男の子が投げ銭用にケースを広げ、バイオリンを演奏していた。通り過ぎる大人たちは、コインを入れていく。咎める人なんていやしない。自分のアイディアを使って小さい頃からお金を稼ぐというマインドが育まれる環境がここにはあるようだ。

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