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スタバのコーヒーセミナーで学んだ「センスが光る豆選び」

スターバックスのコーヒーセミナーって知っていますか?
私はつい最近まで知らなくて、新しいことやるのってちょっと怖いんだよなあと後退りする臆病な心を鞭打ってえいやっ!と参加してみたらすごく楽しくて、なんでもっと早く知らなかったのだろうかと後悔してみたりしています。


というわけで、今回のお題は「スタバのコーヒーセミナー体験記」でございます。
本ブログにしては珍しく、読者のみなのもの様のわずかながらもお役に立つ内容になっているかと思いますので(いざ書き終わったらどうなるか、よくわかりませんけども…)、どうぞごゆっくりでも急ぎ足でも千鳥足でもお好きなようにお読みくださいませ。



コーヒーセミナー、どこでやってるんですか?


まずは概要から。珍しくちゃんとしてるけど、気にしないで、うん。
もちろん案件とかではない、こんな弱小アカウントにそんなものあるわけない、たまにちゃんとしてるからって人を疑わないこと(なんで偉そうなの?)。


場所:二子玉川ドッグウッドプラザ店
日時:6月某日18時〜19時
参加費:1100円(安すぎてびっくりする)
申し込み方法:インターネット。リンクを貼っておきます→
https://www.starbucks.co.jp/seminar/


ざっくりとこんな感じで、よくわからない人や初めてのことが不安で仕方がない人のために、もう少しだけ補足しておこかな。


コーヒーセミナーは色々な店舗で開催されているので、ご自身の都合の良い日時や場所を探して申し込むだけ。
私はたまたま土日の夕方の回だったけど、平日もあるしもちろん午前中の回もある。



登録するのは氏名と連絡先とあと何か(読者はそれを知りたいんだよ?)くらい。
お支払いは当日現地なので、クレジットカードの登録もなし。
私はスタバのアカウントを持っているので、ログインしたら1分もかからずに申し込み完了した。

開催店舗に関しては、全国津々浦々でやっているみたい。
ただ、やはり首都圏での開催が多く、関東なら東京都内の方が場所も時間も選びやすい印象。


内容としては、はじめてコーヒーを淹れてみる初心者のための講座とされている。
「オリガミ」と呼ばれるペーパー・フィルターで自前のコーヒーを淹れるアクティビティを通して、コーヒーを淹れる楽しさを広めるというのがコンセプト。


「はじめてのコーヒー」とは謳われているけれども、コーヒーにこだわりのある中上級者も参加してみる価値は十分にあると感じた。
なにしろ、スタバで黒いエプロン(通称ブラック・エプロン)を着けているバリスタの方は、コーヒーのことであれば1つ質問したら10の分量で答えが返ってくるような勉強熱心な方なので、新しい視点や情報を得ることができるのではないかと思う。


実際に参加者の中にはかなーりコーヒーに詳しい方もいらっしゃって、とても込み入ったことを聞いていたりもした。


前置きが長くなったけど、要はコーヒーに詳しくても詳しくなくても、だれでも気軽に楽しめるよ、ということ(最初からそう言いなさいよ)。


それでは、ここからは当日のレポート。


店舗に到着したけど、どうすればいいんですか?


当日は他にも用があって早めに現地入りしていたので(ポケモンGOのコミュニティデイ)、10分前には会場に到着した。
おそるおそる、けれども怪しくならない程度に「こそ〜っと」お店の様子を伺いて(十分怪しいだろ)、8人がけの大テーブルにセミナーのための器具が用意されているのを発見する。


さて、どなたに声をかければいのか、と私は危うく挙動不審なムーブをかましかけたのだけれども、ちょうど準備をしている黒いエプロンの店員さんがいたので声をかける。


「こんにちは〜。18時からのコーヒーセミナーに申し込んだ者ですけども……?」



「ありがとうございます!では、お先にお会計をお願いしますので、レジまでお越しください!」


とりあえず最初の関門を潜り抜けた。普通に話しかければいいだけのことじゃん、だって……?
社交力・コミュ力ともにモグラの視力並みしかない私には、まず人に話しかけることが難所となるのだ。



以下、コミュ力=もぐらの人間の脳内↓

「本当にここであってるかな?」
「時間、間違ってないかな」
「申し込みできてなかったらどうしよう」
「変な人だと思われないかな(いや、たしかにわたしゃ変な人だと自覚はあるけど、それでも…)」
「&%$#?〜¥@+*!」


レジの前は長い列ができていたけど、セミナー参加者のために別のレジを開けてくれて並ぶことなくお会計終了。
席に案内されて頂いたコーヒーを飲みながら開始まで待つことに。1番乗りだったので講師に最も近い席に座れて今日は色違いもいっぱい出たし運が良いねやったー。


時間になるまで他の参加者の方々がいらっしゃるのを、コーヒーを飲みながら楽しみに待ってみる。

セミナー開始


参加者は女性が4名、それからメイン講師のPさんとアシスタント講師のAさん。
自分以外は全員女性というなかなか難しい立ち回りを強いられたものの、弱音は言ってられない。



そう、今日の目的はコーヒーの勉強をすることなのだ、怯んでいる場合ではない。気合淹れていこうぜっっっっっ。


(編集後記:思いっきり誤変換していますがなんかそのままにした方がいい気がするので放っておきます。どうやら気合が空回りしたみたいです。この人またくだらないこと言ってると思われるかもしれませんが本当に誤変換なんです信じてくださいお願いします)



時間になってセミナーが始まる。
こういう場では当然の流れとして参加者の自己紹介から。
名前(ニックネーム可)と「私のコーヒー・ヒストリー」を、メイン講師のPさんから順番に話していく。


Pさんはコーヒー・デビューが3歳というまさに「コーヒーのエリート」。
お母様がコーヒー好きで、どうしてもコーヒーを飲みたがるPさんにデカフェ(カフェインを取り除くこと)のコーヒーを飲ませたその日から、Pさんの「コーヒー・マニア(サブ講師のAさんによる)」としての歴史が始まったとのこと。


「3歳からのコーヒー英才教育を経てバリスタになっちゃうなんて、本当にコーヒーが好きなんだなあ」と思いつつ、その一方で「たぶんこれなんとなくだけど参加者の中で順番最初に回ってくるの私だよな経験的にそういう気がする何を話せば良いんだろうそもそも初めてコーヒー飲んだのいつだったけ全然思い出せない」と頭の中がぐるぐるする。


全員の自己紹介が終わって(君、恥ずかしい部分を省略したな?)、最初のアクティビティの「テイスティング」に移る。
コーヒーを味わう方法から教えてもらえるのだ。ありがたや。


テイスティングの際には4つのポイントを意識するとのこと。
①香り
②酸味
③コク
④風味


「まずは香りを嗅いでみましょう」


くんくん。なるほど、これはコーヒーの香りですね(ドヤア)。


「香りを楽しむ時には、カップを手で覆って香りを閉じ込めるようにしてみてください」


なるほど、たしかに手で覆った方が香りがよくわかる気がする、と思っていたら、向かい側の席の友人2人で参加している方も「全然違うね〜!」と頷いていて、ちょっとだけ安心する。


「コーヒーを口に含むときはズズッとすするようにして、口の中全体に広げるようにしてみましょう」


変な音が出たらどうしよう、とちょっと不安になるも(心配性なんです)、コーヒーを口に含みした全体に乗せてみる。うん、美味しい(それだけ?)。


「次は酸味を意識してみましょう。酸味は舌の横側が感じやすいですよ」


ふうむ。わかったような、わかんないような(味覚オンチ)。うん、これは酸味ですよ、たぶん(しっかりしなさいよ)。
そのまま続けて味わう。


「酸味の次は、コクを感じてみてください」


コク、ね、おっけー。……えーっと、せんせー、コクってなんですか?
私は恥ずかしげもなく疑問を口にする。


「あのお、コクってなんですか?」

「コクというのは重みとか重量感のことで、飲んだ後にスッと味が消えるか、それとも消えずに残っているかを感じてみてください」


なるほど、わからないことは聞いてみるものだ。
そういう風に説明してもらえると、ああこういうことか、としたり顔でわかった気になってみたり。


「今飲んで頂いたのはTOKYOローストというお豆です。袋にお豆の特徴が書いてあるので、読んで頂けますか?」


”なめらかで深みがあり、まろやかで心温まるコーヒー”



私はなるべく他の参加者にも聞こえるようにハキハキと棒読みする(音読下手ですみません)。


「TOKYOブレンドは、ユーコン・ブレンドというブレンドが基になっています。ユーコン・ブレンドは寒い中で船に乗る漁師の方々がコーヒーを飲んで温かくなれるように、という思いから生まれたブレンドなんです」


なるほど、良い話だ。


「今回は私にとって初めてのセミナーですごく緊張しているのですが、みなさまと一緒に心温まる楽しい会にできたらいいなと思って、このお豆を選びました」


お豆の選び方からPさんのコーヒーへの愛が伝わる。
「物語」でお豆を選ぶセンスが光ってる、素敵すぎるでしょ。


私はお土産とかプレゼントとか、そういうものを選ぶときはついつい機能性とかデザインとか、それから一番は「これ、もらった方は邪魔にならないかな?」と、そういった面ばかり気にしてしまう。


だから「物語」でコーヒー豆を選ぶのって素敵だなって思ったんだけども、じゃあ私も明日から真似できるかといえば、絶対にそんなことはないんですよね。



コーヒー豆の産地とか味とか歴史とかの「知識」、器具やマシーンの使い方と淹れ方といった「技術」、そういうものなら素人の私でも「ある程度」「そこそこ」のレベルまでなら学べるのかもしれない(それだってすごくたいへんだけど)。



でも、「知識」「技術」はあくまで”前提”でしかなくて、そこから踏み込んでもう一歩先に進むには、結局のところ「想像力」が決め手なのではないかと思う。


そのお豆を作っているのはだれで、その人たちはどんな暮らしをしていて、自分が生み出したコーヒー豆をどんな風に飲んでほしいと思っているだろうか?



セミナーに来てくれる人たちは、どんな人たちなのだろう?
普段はどのコーヒーを、どんな場面で飲んでいるのだろう?
どのような思いでセミナーに参加しようと思って、当日は何を感じるのだろう?


私はKALDIで買った3000円のビギナー向けのミルでお豆を挽く程度の、いわばコーヒー1年生みたいなものなので、味や淹れ方についてはほとんどオンチなのだとまあ自覚はしている。

けれども、このセミナーを開くためにバリスタのお二人が入念に準備してきたことと、それからコーヒーをもっと多くの人に好きになってもらいたい、コーヒーを通じて楽しい時間を過ごしてもらいたい、という思いはすごく伝わってきて、えーっと、あのー、ちゃんと届いてますよ!!!(語彙力皆無)



「コロナもあって、なかなかセミナーを開催できなかったんです。あとはここの店舗はお店の構造とかもあって(オープンになっている)」とAさんが説明してくれた。


そういえば、そんなこと(パンデミック)もあったなあ、とついこの間のことなのに遥か昔のように感じる。
あの数年間が何をもたらしたか、というのは、きっと人によって様々な答えや感じ方があるのだろうけども、1番大きかったのは「人と人との交流の場が失われたこと」だったのかな。


次回予告


ネクスト・コナンず・ヒント。懐かしいな。
アニメだと週ごとに前編と後編が別れていて、いつもどちらかの週を見逃して「あの事件の犯人、結局だれだったんだろう?」とモヤモヤしたっけ。



……ではなくてですね、思ったより長くなっちゃたので続きは次回にします、という話。たまには分割です。はい。
次回は「コーヒー・プレス編」になるかと思います。



#私のコーヒー時間

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