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週4ランチ営業の経緯

飲食店で週4日の昼間のみの営業は珍しいように思うのですが、どのようにお店や生活がやっていけるのか工夫が知りたいです✨

水曜日はお悩み質問コーナー


ありがとうございます。
同業者からしたら石本商店の営業時間は「え?」と思いますよね。週で10時間程度しか開いていないお店です。1日10時間開けてるお店もあるのに「やる気ないの?」という感じですよね。

この記事は夫婦エッセイマガジン「カレーと、ごまどうふと、文章と。」のひとつです。月、水、土に、1000字以上の文章を書きます。月額290円。初月無料。ごまどうふ1こ(300円)と同じくらいの値段で、月10本ほどのエッセイが読めます。

まず、石本商店を最近知ってくださった皆さまからすれば、石本商店は「カレー屋」でしょうかね。店名も「カレーとごまどうふの店」にしてますからね。

昔から知ってくれてる方はわかると思いますが、石本商店は「ごまどうふ屋」です。もっといえば、ぼくのばあちゃんが「金物・日用雑貨」を扱う店舗を構え、じいちゃんが「ごまどうふ」の卸売りをしている。それが石本商店でした。

それで、8年ほど前にぼくがごまどうふ屋の部分だけ継ぎました。「ごまどうふ屋さんって朝が早いんでしょ?」とはよく言われますが、豆腐屋さんとは違うので、朝2時に起きるみたいなことはありません。石本商店のごまどうふは、夕方から作り始めます。

夕方に作り始め、出来上がったものを型に流し入れ、一晩かけてゆっくり固めます。そして朝になったら固まっているので型から外し、切り分け、容器にいれます。そしてラベルを巻き、納品するために配達にでます。

なので、ごまどうふ屋さんとしてスタートしたぼくの勤務時間は、「夕方〜夜」と「朝」でした。それで、配達だけして終わりの日もあれば、日中に出店販売をしたりしていました。

現在の店舗も、改装前までは当たり前のようにばあちゃんが「金物・日用雑貨」を販売していました。そこでごまどうふを販売しており、ちょっとした名物感がありました。新潟日報に掲載されたり、知名度が上がるにつれて、遠方からわざわざ金物屋めがけてごまどうふを買いに来るお客さんが増えました。ぼくが何かお店をやりたいと思ったキッカケはここです。せっかくわざわざごまどうふを買いに来てくれるのに、金物屋ではなんのオモテナシもできやしません。珈琲の一杯でも飲めるようなカフェにしたり、そういう妄想を毎日毎日していました。

その頃こずえさんと出会って、なぜだか「お店をやりたい」と盛り上がりました。まだ何屋さんにするかも決まってないけど、とりあえずお店がやりたくなりました。

そこでぼくの働き方ですが、夕方からはごまどうふを作らなければいけません。朝も作業があるし配達にも行かなければいけません。つまり、使える時間は「お昼だけ」だったんです。

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新潟でカレーとごまどうふの店を営む夫婦が、日々の気づきや、表じゃ書けない裏話などの「赤裸々エッセイ」を綴ります。

いつもありがとうございます!! 宇宙一のごまどうふ屋になります!!