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世界一幸せな国フィンランドの働き方

おはようございます。

最近はチームの単位で、仕事の進め方や成果を考えるようになりました。

その中で、チームメンバーとどのくらい密に連携して仕事をしていくべきか、仕事の分担はどのように分けていくべきか、会議の進め方はどうするべきか、会議は減らせないのか、など、さまざまな悩みが増えてきました。

日本は会議が多いというのはよく言われる話ですので、会議の進め方のノウハウを紹介している参考書はたくさんありましたが、ふと面白そうな本に出会ったので興味半分で読んでみました。

『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』です。

2年連続幸福度1位

フィンランドという国ですが、2018年、2019年と2年連続で幸福度ランキングで1位になっているなんとも興味深い国です。

フィンランドは北欧に位置する国ですので、1年中寒く、オーロラで観光地として有名な国くらいの印象で、とても住みやすい地域だとは思えないのが正直なところです。

その背景には、ワークライフバランスというキーワードがありそうです。

フィンランドでは、平日仕事が忙しくともほぼ定時で家に帰ることができ、そこから湖畔や森を散歩する時間もとれる。さらには、夏には1か月ある夏休みを自然の中にあるサマーコテージでのんびり過ごすこともできるというのです。

まず夏休みとして1ヶ月も仕事を休むことができるという文化に驚きですよね。

ただ、だからと言って労働生産性が低いわけでも、経済発展が遅いわけでもないというのがまた驚きです。要するに、働き方の効率がとても高い国だということです。

ヨーロッパのシリコンバレー

フィンランドはヨーロッパのシリコンバレーと言われるほどスタートアップ企業がたくさん生まれています。

特に、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の分野では先進的な企業が生まれていたり、ゲーム産業でも世界で大人気のゲームメーカーがあったり、VRやARなどのxRの研究開発も盛んなのです。

フィンランドではヨーロッパ最大規模のスタートアップの祭典である、Slushが毎年開催されており、有名な起業家や投資家が参加します。

さらに、この祭典は学生によって企画、準備、当日運営などを全てカバーしており、成功した起業家を間近で見て、スタートアップ文化に触れて感化されることも少なくないという良い循環を産むきっかけとなっています。

そんなフィンランドの働き方はどのようになっているのか、日本との違いはどういった部分にあるのか、本書ではさまざまな特徴が紹介されていました。

良い会議のための8つのルール

無駄な会議を減らしたい、会議の回数を減らしたい。これはどの人も感じている悩みだと思います。

本書では、良い会議のための8つのルールが紹介されていました。フィンランドの有名企業13社が参加する「良い会議のためキャンペーン」というのがあり、そこで提案されていたそうです。

会議の前に:
1.会議の前に本当に必要な会議なのか、開催の是非を検討する。
2.もし必要なら、会議のタイプと、相応しい場所を考える。
3.出席者を絞る。
4.適切な準備をする。細かな準備が必要な時もあれば、そうでない時もある。議長は、参加者に事前に通知し、必要に応じて責任を割り当てる。

会議のはじめに:
5.会議のはじめに目標を確認。会議が終わった時にどんな結果が生まれるべきか。
6.会議の終了時間と議題、プロセスの確認。それがアイデア、ディスカッション、意思決定、コミュニケーションのどれであるかを参加者に知らせる。

会議中に:
7.会議の議論と決定に全員を巻き込む。一部が支配するのではなく、各自の多様性を考慮に入れる。少人数、隣同士との議論を通して意見を表明する機会なども作る。

会議の終わりに:
8.結果や、その役割分担をリストアップし明白にする。

日本でも当たり前のように実施されていることも多いですが、筆者が感じる大きな違いとしては、日本ではなかなか本題に進まず、決定が行われないこと、会議中でも目を閉じている人が時々いること。と書かれています。

私の経験でも、海外から日本に帰ってきて、転職で同じ職場に入ってきた人がいたが、その人が話していたこととしては、会議で発言しない人は次回から呼ばれなくても文句を言えない、議事録をとってアクションを明確にすること、の2点が今の会社で行われていないとのことでした。

確かに、日本では少しでも関係しそうな話がされる会議にとりあえずで呼ばれることが多いなと感じたりしています。そういった会議で発言することは基本的にないですし、深く関わっていないとわからない話もされるのでついていけないことも多い。そういった場合は、会議には出席せず、結論だけ確認すれば良いのかなと思いました。

私自身、職場で課題意識を感じている会議について、本書で書いてあるノウハウを整理してみました。

これ以外にも、フィンランドの特徴的な働き方について興味深い内容がありましたので、次の記事でアウトプットしていこうと思います。

それでは。



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