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ドイツの大学の最初のテストに落ちた話。


今日先ほど、ドイツの大学での初めての試験(初試験は口述試験でした)が終わりました。結果は5、つまり不合格でした。


今はいろんな気持ちが渦巻いていますが、いろいろ学んだり、気づいたことがたくさんあったので忘れないためにも書き残しておこうと思います。

現在私はドイツでBachelor(日本在学時とは異なる専攻)をしています。

この試験のために自分なりにはかなり勉強しました。大学が終わった後も図書館、週末も図書館、でもそれは「勉強した気になっていただけ」でした。

例えば用語なんかは覚えられるのですが(それにももちろんとんでもない時間がかかりました)、それに付随するまとめというか文脈を理解できていませんでした。

また、そもそも授業で説明されたことを正しく理解していないので「覚えること」の中にその項目が入っていないという問題もありました。


一番の問題はでもやはり「ドイツ語」ですね。
これを言い訳にはしたくないのですが、今回は先生の質問が全然わかりませんでした。口述試験なので聞き直せばよかったのかもしれないのですが、時間も決まっているし、緊張はなぜかしていなかったのですが、頭の中の全てが消えた感じがありました。怖いですね。緊張していれば逆によかったのかなあとも思います。
聞き直すなんていう考えすら浮かびませんでした。こわいこわい。

試験が終わった後、あんなに勉強したのにそれを発揮できなかった自分が不甲斐なくて泣きました。今これを書きながらも泣いています。でもそれは試験に受からなかったからというよりも先生に勉強したことを見せられなかったからです。もっとできた、という悔し涙です。


実は不合格にするというのは自分で選びました。

というのも先生が4(合格の最低ライン)もしくは5(不合格)を選んでいいよと仰って下さったんです。先生は本当はこれは許されていないことだよ、でももし今回5を選んで、次の試験で2や3、あるいは1が取れればそれが結果に残るよと教えてくれました。そして私は自ら5(不合格)を選びました。ここでもちろん4を選ぶこともできましたが、それでは私がドイツまで来て勉強している意味がありません。私は何のために勉強しているのかというと「ドイツの美術館で働くための知識を身につけるため」です。「テストに合格するため」ではありません。

何年かけてもいいから十分な知識を身につける心づもりです。そしてもちろん次のテストでは1,0(最高点)を取るつもりです。テストで良い点を取ることも全てではないと思いますが、それは努力の結果、証なんですよね。私はそれをここで4として残したくありませんでした。

まだまだテストがあります。とりあえず今回のことで少し試験の感じが掴めたので残りの試験も頑張りたいと思います!


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