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UI観察 - 引っ張って更新する機能(Pull-to-Refresh)

情報が常に更新されるアプリでは、引っ張って更新する機能(Pull-to-Refresh)が実装されています。
その機能のアプリ別の挙動についてまとめたので、それぞれ紹介していきます。

Pull-to-Refresh(引っ張って更新)とは
画面上部から下部に「Pull-to-Refresh(引っ張って更新)」(または「Swipe-to-Refresh(スワイプで更新)」とも言う)することにより、ユーザーはタッチの操作だけで、より多くのデータを閲覧できるようになりました。

Pull-to-Refreshを使うときに気をつけるべきポイント | UX milk


(その他のUI観察記事はマガジンはこちら ↓)



各アプリ(Pull-to-Refresh)の挙動

■ SmartNewsアプリ

SmartNewsアプリの「引っ張って更新」
  1. 引き下げて更新
    軽くスクロールすると、「引き下げて更新」と表示され、もう少しスクロールして欲しい旨を伝えている。

  2. はなして更新
    もう少しスクロールさせると「はなして更新」と表示され、次にして欲しいアクションを伝えている。

  3. 受信中…
    スクロールした指を離すと「一瞬受信中…」と表示。

  4. プログレスバー
    上の領域すべてがプログレスバーとなり、左から右へグレーが流れる。

ここまで丁寧に伝える必要があるかはさておき、更新に4段階の状態を用意するのは、なかなかリッチ。
あとプログレスバーの挙動は面白いです。一般的にはプログレスバーを画面上部の2~4px程度の幅で行いたくなりますが、ヘッダー上部をまるまるプログレスバーとして活用しています。

一般的なプログレスバーをSmartNewsアプリに配置してみると…

SmartNewsアプリの「引っ張って更新」

この実装にしたのは、端末のヘッダー上部の造りによってプログレスバーが隠れてしまったり、適切な配置が存在しなかったため、ヘッダー上部をプログレスバーにせざるをえなかったのが理由かもしれません。

■ Twitterアプリ

Twitterアプリの「引っ張って更新」
  1. 引き下げる
    下矢印が表示され、スクロールして欲しい旨を伝える。

  2. さらに引き下げる
    下矢印がクルっと回転し、上矢印になる。

  3. 受信中…(更新)
    スピナーが表示される。

Twitterアプリでは、3段階の状態がありました。
読み込みまでのUIはこれくらいシンプルでもいいかもしれないですね。しかし気になる点としては、ネット環境によって更新される秒数がまちまちでスピナーだと秒数の把握ができない点。一般的に読み込み速度に応じて、スピナーとプログレスバーの使い分けがなされます。

4秒ルール
ユーザーをアプリに留まらせたいなら、読み込みに4秒より長くかかる処理にスピナーを使用しないようにしましょう。研究によると、ほとんどのユーザーにとって許容できる待ち時間は4秒です。これは、ユーザーの行動に対する意思が4秒後に変わり始めることを意味します。

https://uxmilk.jp/57894

(2017年の記事で情報が古く、現代では許容の待ち時間は4秒ではなく、もっと短くなっているとも言われています)

■ Instagramアプリ

Instagramアプリの「引っ張って更新」
  1. 引き下げる
    スピナーが表示され、読み込んでいることを伝える。

  2. はなす
    変わらずスピナーが表示され、読み込むまでスピナーが回転し続ける。

Instagramアプリは非常にシンプル。スピナーが回転するだけです。これだけでも情報を読み込んでいることがユーザーに伝わるため、スピナーだけでもいいかもしれません。

まとめ

引っ張って更新する機能(Pull-to-Refresh)の各アプリの挙動についてまとめました。
読み込んでいる時間によって、スピナーとプログレスバーで使い分ける必要がありそうですが、読み込む情報量によって使い分けても良さそうです。

例えば「テキストしか読み込まない場合はスピナー」「テキストと高解像度の画像を読み込む場合はプログレスバー」といった使い分けです。

もし、引っ張って更新する機能(Pull-to-Refresh)を実装を検討する際は、参考にしてみてください。


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