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男女平等世界ランキング121位の国ニッポン

こんにちは、アラブ人豪邸で家政婦してますGoldriceです。



2020年の男女平等世界ランキングにおいて日本は150か国中121位だそうですが、アラブ人ご家族の出身国は日本を更に下回り、アラブ人ご家族と私の住むこの国はランキングの上位に位置する国です。三つ子の魂百までも、とはよく言ったもので、私の中に男尊女卑のセンスが刷り込まれていると認めざるを得ないものの考え方に気づいてしまって。

私はママに雇われた家政婦です。その時点で家事はママの守備範囲と想像がつきます。ママはお家でネットを使ってビジネスをしているので忙しいのです。それに豪邸は一人で掃除するには広すぎます。子供が学校に行くのにママが送り迎えをしなければならないところに住んでいます。子供が運転するようになるまではママは基本家にいないといけないところにこのご家族は家を購入されています。

パパはシフト勤務のお仕事で、子供の送り迎えは出来る時にしかできません。

私がアラブ人豪邸でお仕事をした初日は家事のイロイロなところがお茶目になってしまっていて、ママ一日お家にいるのにしないのね?と思ってしまったのです。忙しいからにせよしたくないにせよ、だ か ら 雇われているにも関わらずそんなことを想った時点でクビになっても文句は言えないですが、今回私が問題にしたいのは、パパしないのね?家族の誰もしないのね?とは思わなかった、というところなのです。白状しましょう、パパこの家に帰ってきてくつろげるだろうか、とまで思ってしまったのです。

もう少し考えてみましょう。もし私を雇ったのがパパだったら。ママが勤務医で、パパは家でネットでビジネスをしている、家にはヘルパーが必要。というパパママの立場を逆転させたら、パパ一日お家にいるのにしないのね?じゃなくて、パパできないのね・したくないのね?と思ったんじゃないでしょうか。どちらにせよプロ失格ですが。もしかしてママが日中いないからできないのねと思ったかもしれません。


そう、私はパパが家事をすることを自然なこととして見ていないんです。ママの仕事だと、女の人だから。なんという男尊女卑的思考でしょうか。


そしておそらくママの方もそんな必要はないにせよ(雇う理由を説明する義務などどこにもない)家でビジネスをしているといったほうが気が楽なんではないでしょうか。ご出身の国ではおそらく仕事を持っていなくとも家事をしてもらうために人を雇うというのは普通のこととして育ってきたのだと思います。けれども私たちの住むこの国ではそれは経済力があっても世間体的にしづらいことなのかもしれません。私のような人がいるから。


21世紀に生きるものとしてアブナイなーと気を引き締めたく、また、私のような思考回路を持つ人も少なくはないだろうと思うのです。




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