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【凡人の対談 17.「凡人の成功戦略〜凡人でもうまくいく〜」(2):基本的に相手のことを馬鹿だと思って話す】

これは、とある凡人が、彼の経験談や考え方を、根掘り葉掘りきかれまくるという、しょうもない話である。

-それでは凡人さん。続きを始めましょう。

はい。僕が働く上で大切にしていたことの二つ目は、基本的に『相手のことを馬鹿だと思って話す』ということです。

-それは『非常に生意気』ですね。一瞬、耳を疑います。ドン引きです。

すいませんでした!!でも、そういう意味ではないんです!!僕の話を聞いてください!!

-はい、聞いていますが。

あ、すいません。ありがとうございます。。

これは決して、僕が身の回りの他人を見下しているとか、「周りの人間は馬鹿ばっかりだ!!!」なんて言っているわけではありません。

-本当でしょうね?私の反応を見て『後付け』で言っているわけではないですよね?

はいもちろんです!!

仮に『自分の周りが本当に馬鹿ばっかりだったら、自分もちゃんと馬鹿』です。本当に『優秀な人の周りが全員馬鹿だけ』とか、基本的にあり得ません。それくらいのことは僕でも分かります!!

-そうですか。疑ってすみませんでした。それでは、話を戻して続けてください。

ありがとうございます!

これは、僕が『コミュニケーション』を取る上で大切にしていることです。大前提として『相手に合わせる』という考えがあります。

-どういうことですか?

はい。つまり『相手に合わせて、使う言葉や言い回し、どこまで詳しく伝えるかなどを変える』ということです。

同じことを言っても、相手によって伝わる時と、伝わらない時があるのです。

-なるほど。例えばどういうことですか?

例えば、ベテランの店長に自分のお店の経営状況を伝えるときには、「P/L(損益計算書)見とけ。」で大丈夫です。

ただ、新入社員にはそうはいきません。『この数字はこういう意味です。』『基準はこれくらいです。』とかそういうことも伝えないと、伝わりません。

-それはそうかもしれませんね。

お店のスタッフ達も年代、知識、経験、価値観などさまざまです。普段のコミュニケーションでも、業務の指示でも、教育でもなんでも、自分の言葉を正確に伝えるためには、『相手の理解力に合わせて伝える』ということが大事なんです。

-なるほど。ただ、それが『相手のことを馬鹿だと思って話す』ことと、どう繋がるのですか?

はい。だから例えば初対面だったり、相手の素性や経験なんかが全く分からない人に関しては、『ある意味馬鹿だと思って、馬鹿でも伝わる言葉を選んで話す』のです。

それによって、指示が円滑に伝われば、そのまま仕事も円滑になりますし、教育においても、スタッフの理解度が高くなり、密度も増します。

僕が評価されていることの一つに、『教育が上手い』というものがありましたが、この考えが大きな要因の一つだったと思います。

-なるほど。『馬鹿』という言葉のチョイスはいかがなものかと思いますが、仰りたいことは分かりました。それでは、次のお話をお聞かせください。

あ!すいません。その前にトイレ行ってきてもいいっすか!?

-はい。部屋を出て、左に向かって27歩くと、右側にあります。

あ、はい。(正確すぎて、逆に怖い!!)

つづく

















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