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研修で苦労したテーマについて

研修講師をしていると、依頼者から
「それ、私にできるのか?」というようなオファーをいただくことがあります。
 
今日は戸惑った、苦労した研修テーマを3つ書いてみます。

①通報のハードルを下げることに特化した高齢者虐待防止研修

一番に頭に浮かびました。
地域包括支援センターからの依頼で、介護事業所を対象に「通報のハードルを下げる」ことに特化した内容をしてもらいたい」と。
 
類型とか虐待の背景とか防止の取り組みよりも、まずは通報を躊躇ってしまう心理、通報者の匿名保障、通報するマインドセット(笑)みたいなものを伝えるというものでした。
というのも一般的に行われている養護者の支援、虐待の統計などは例年同じような話になってしまうので、別の切り口で話してほしいとのこと。
 
一応調べて、経験年数で通報の躊躇いに差があるのか(ベテランの方が案外、自分のマネジメントで何とかなるんじゃないか、経過を観察する選択を選ぶというデータもあったかな)、通報者の統計、通報者の保護などについて膨らませました。そうはいってもネタが尽きるので、通報後にどのような対応になるのかもセットで話させてもらいました。
 

②コミュニケーション能力の向上

とにかく広~い(笑)!
私が知りたいわ!って思うくらいです。
 
「テリー先生の内容であれば何でもいいです。お任せします」とのオファーだったので、コミュニケーション能力って何だろうということを調べ、曖昧な言葉であることを確認するところから始めました。
そして、「あなたの思うコミュニケーション能力が高いと思う人は?その理由も考えてシェアしましょうよ」とあえて演習を入れて経験や考えをを棚卸する(時間も稼げる)
その後は「自意識ばかり気にして、相手を見ようしていない場合ってあるよね?」とか
「今話題のトーンポリシングって知ってますか?」と気になるコミュニケーションについて解説するとか、
福祉系のコミュニケーション研修の王道から外したプログラムを展開してみました。
 

③(シンポジウムでの)地域包括ケアシステムの現状と課題

8年以上前の話ですが、大きなイベントのシンポジウムでパネリストをした際にいただいた内容。開催規模、趣旨、他のパネリストの立ち位置などが曖昧だったので、自分が喋る内容が定まらなかったのと、テーマが大きくて国家公務員にお話いただいたほうが良いのではと思いました。
当日も司会とかみ合わず、かなり苦労した思い出があります…。 


とりあえず思いついた3つです。
研修の規模などによっても変わってくるでしょうが、得意な分野でなく、「こちらも入念に調べる手間が発生する」案件はテーマ、内容をしっかりと主催者と話し合えたら良いですね。
 
本日は以上です。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました☆

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