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【2020読書】No.55 『詩集 二度とない人生だから / 坂村真民』

本日もお読みいただきありがとうございます。
昨年は、305冊の本を読みました、五木田穣(ごきたゆたか)です。

過去5年間で1015冊の本を読み、その記録はFacebookの方にしてきましたが、今年から、更新の仕方を変えつつ、こちらに記録をアップしていこうと思います。

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2020年2月25日。2020年56日目。

2020年55冊目の読書は、
『詩集 二度とない人生だから / 坂村真民』
でした。

※なお、この投稿は、本の内容を要約する趣旨のものではございません。

あくまで個人的な感想をベースとしており、その心は、
本は自分で読んでこそ、自分の血となり肉となると考えるからです。

そこは、「知識」と「知恵」の違いであり、
「知識」を「見識」に高めるためには、
あくまで自分の知識と経験を高める必要があると考える
からです。

この記事が、何かのきっかけになれば幸いです。

読もうと思った理由

詩人、坂村真民さん。

仏教的価値観に基づく「人間としていかに生きるか」をテーマに詩を数多く残されています。(皇學館を卒業されているそうなので、神道的な価値観もそこにはあるでしょう)

ご本人もよく参禅されていたそうです。

月刊致知や致知出版社の本を通じて知り、興味を持っており、いつか詩集を買おうと思っておりましたが、このタイミングで購入に至りました。

読んだ感想

感想というか、いくつか詩をご紹介しましょう。

本もの
本を百万巻読んでも
本ものには慣れな
本は頭を肥やすが
足は少しも肥やしはしない
足からきた悟りが
本ものである
行動
救いは行動にある
行動すること
打坐も読経も
行動を伴って
しんに生きてくる
せい一ぱい
どんな小さい花でも
せい一ぱい
咲いているのだ
だから
かすかな自分でも
せい一ぱい
生きてゆこう
花は嘆かず
わたしは
今を生きる姿を
花に見る
花の命は短くて
など嘆かず
今を生きる
花の姿を
賛美する
ああ
咲くもよし
散るもよし
花は嘆かず
今を生きる
うたはやんだ
山がうたをやめた
川がうたをやめた
やがて海も
うたわなくなるだろう

かつて山は
小鳥たちの天国だった
今はもうそんな処はどこにもない

かつて川は
魚たちの極楽だった
今はもう地獄でしかない

ああどこに行ったら
美しい海が見られるだろうか
わたしが初めて四国に来たとき
わたしを一番驚かせたのは
透き徹るような
海の美しさだった
それが今はドロドロの
油の海となった

うたを失った日本の
山よ川よ海よ
そこに住む人間たちよ
いったいこれから何によって
生きようとするのか

テレビを通してきこえてくる
乾ききった狂ったようなうた
それはもう人間の心を癒す
うたではない
かつてはどこの国にもない
美しいうたを持っていた祖国よ
どこまで転落してゆこうとするのか

こんな方にオススメです!

・詩が好きな方
・禅が好きな方
・仏教的世界観が好きな方
・悩みや苦しみがある方
・癒されたい方

合わせて読んでみて欲しい本10冊。

今回、この3冊を購入し、拝読させていただきました。

また、過去には、この2冊を拝読しております。

また、鎌倉にある臨済宗円覚寺派管長横田南嶺さんの著書には、
坂村真民さんの詩が数多く引用されております。こちらもオススメです。

こちらもどうぞ。


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