【2020読書】No.83 『グラフィックサイエンスマガジンニュートン4月号』
本日もお読みいただきありがとうございます。
昨年は、305冊の本を読みました、五木田穣（ごきたゆたか）です。
過去5年間で1015冊の本を読み、その記録はFacebookの方にしてきましたが、今年から、更新の仕方を変えつつ、こちらに記録をアップしていこうと思います。
2020年3月15日。2020年75日目。
2020年83冊目の読書は、
『ニュートン2020年4月号』
でした。
※なお、この投稿は、本の内容を要約する趣旨のものではございません。
あくまで個人的な感想をベースとしており、その心は、
本は自分で読んでこそ、自分の血となり肉となると考えるからです。
そこは、「知識」と「知恵」の違いであり、
「知識」を「見識」に高めるためには、
あくまで自分の知識と経験を高める必要があると考えるからです。
この記事が、何かのきっかけになれば幸いです。
読もうと思った理由
最先端の科学的知見を深めるべく、購読しております。
読んだ感想
量子論、相対性理論的に捉えた時に、
「存在」とは何なのか。
「無」とは何なのか。
私たちの体を含めて、この世界の、いやこの宇宙の物質は、
「原子」から成り立っています。それはご存知の人も多いでしょう。
でも、「原子」というものは、
中心に「原子核」という粒があり、
その周囲をさらに小さな「電子」という粒が回っている
という構造をしています。
それは、原子を東京ドームとしたら、
原子核はマウンドに置かれたビー玉くらいの大きさしかないそうです。
スッカスカ！
スッカスカです！
さらに、原子核は、
「陽子」と「中性子」という粒子からできており、
これらはさらに、
「アップクォーク」「ダウンクォーク」
という素粒子からできています。
目に見えるマクロな範囲ではわかりませんが、
ミクロな世界で捉える物質とは、超スッカスカ！らしいんです。
もはや、存在というものが曖昧になってきます。
「有」とは何か？「無」とは何か？
そこで浮かぶのは、
般若心経の真髄とも言われる『空即是色 色即是空』です。
簡単にいえば、色＝物質と考えると
「物質は空っぽであり、空っぽは物質である」ということです。
「空っぽの中は、空っぽではない」ということです。
「ある」けど「ない」。
「ない」けど「ある」。
「空」とは、「無」ではなく「有」。
例えば、コップがなければ、
コップ自体が存在しないのだから、コップの中は「無」です。
コップが自体がないんだから、そこには何もない。
コップがあれば、コップの中は「有」です。
コップという枠の中に空気があるのが認識できます。
コップがあっても、なくても、そこには空気がある。
空気は目には見えない。でも、確かに存在する。
コップがあるかないかの違い。
でも、コップがないと、そこにあるという認識がしにくい。
無いようで、そこに有る。それが「空」という概念。
さらに、宇宙空間は「真空」であるとされていますが、
現在の宇宙論では、真空とされる所には、
「ダークマター」や「ダークエネルギー」
というものが存在しているという見解になってきています。
観測できないけども、それがないとすると
宇宙理論全体が成り立たなくなると言われています。
つまり、真空は空っぽではないということ。
「真空」を「真の空」と書くのも面白いじゃないですか。
般若心経は、4世紀頃にできたとされていますが、
1700年ほど前にはすでに、
量子論的世界にたどりついていたことになります。
科学的知見と真逆とも言える、宗教的知見が一致する。
どちらかに偏った視点だと理解しにくいですが、
両方の視点から考えてみるとしっくりくる。
めちゃくちゃ面白いんです（笑）
こんな方にオススメです！
・最先端の科学の知見を知りたい方
・般若心経の世界観を別視点で見たい方
・興味を持った方
・ピンときた方
組み合わせて読むと良い本6冊。
私が今まで読んできた中で、
合わせて読むと理解が進むであろう本をご紹介します。
般若心経の世界観を物理学者が語るというもの。超オススメです。
般若心経入門としてどうぞ。
仏教的物事の考え方は、心の悩みを解決するのに役立ちます。
あなたはすでに満たされています。
満足とは、足が満たされていると書き、
満足していない状態は、不足であり、不満です。
ま、量子論的には、スッカスカなんですけどね（笑）
でも、ダークマター、ダークエネルギーがあるから、空っぽではないか〜（笑）
より哲学的、科学的に思考されたい方には、こちらがオススメです。
読み応えありです。
量子論的世界観超入門！小難しいことが苦手な方は、こちらからどうぞ。
物理学者と仏教法王との語り合い。めちゃくちゃ面白いです。
般若心経出てきます。
こちらもそんな世界観を語っていますので、ご興味あればどうぞ。
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