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【2020読書】No.9 時間は存在しない

本日もお読みいただきありがとうございます。
昨年は、305冊の本を読みました、五木田穣(ごきたゆたか)です。

過去5年間で1015冊の本を読み、その記録はFacebookの方にしてきましたが、今年から、更新の仕方を変えつつ、こちらに記録をアップしていこうと思います。

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2020年9冊目の読書は、
『時間は存在しない』
でした。

※なお、この投稿は、本の内容を要約する趣旨のものではございません。
あくまで個人的な感想をベースとしており、その心は、
本は自分で読んでこそ、自分の血となり肉となると考えるからです。

そこは、「知識」と「知恵」の違いであり、
「知識」を「見識」に高めるためには、
あくまで自分の知識と経験を高める必要があると考える
からです。

この記事が、何かのきっかけになれば幸いです。

読もうと思った理由

元々、パーソナルトレーナーという運動に関わる職種でしたので、物理学を学び続けていった結果、相対性理論やら量子力学にたどり着きました。

そう、「時間は存在しない」んですよね。

最先端の知見を知ろうと思って、読みました。

読んだ感想

科学的であり、哲学的であり、情緒的な1冊でした。
めちゃくちゃ面白い。繰り返し、読みたい1冊に仲間入りです。

物理学を極めていくと、哲学的になるようで。
また、物理学を極めていくと、宗教的になるようで。

「最先端の物理学の知見は、仏教の世界観と一致する」
というのが、色々学んできて感じていることです。

例えば、般若心経にある「色不異空、空不異色、色即是空、空即是色」というのは、「色」と「空」は同じものであるという意味で、色=物質と捉えると、「物質は空っぽであり、空っぽは物質である」という意味になる。

他には「諸行無常」とか「諸法無我」とかが、
読みながら、浮かんできました。なんて面白いんでしょう。

以下、線を引いた箇所を抜粋します。

・時間の流れは、山では速く、低地では遅い。
・唯一無二の時間ではなく、無数の時間がある。
・事物の基本的な原理では「原因」と「結果」の区別はつかない。
・動いている物体に対しては、時間が縮む。
・宇宙全体にわたってきちんと定義された「今」という概念が存在するというのは幻想。
・調べれば調べるほど、そこに「在る」何かという観点ではこの世界を理解できない。
・この世界を現在の連続と見なすべきではない。
・存在するのは、出来事と関係だけ。
・物理学における「時間」は結局のところ、私たちがこの世界について無知であることの表れなのである。
・過去と未来の差を生み出すものは、かつてエントロピーが低かったという事実以外にない。

こんな方にオススメです!

ちょっと難解な本ではあるので、読む人は選ぶと思います。
好きな人は、超好きだと思いますし、分からない人には全く分からないでしょう。

・上述した箇条書きに興味を持ってしまった方
・物理学が好きな方
・量子力学に興味のある方
・哲学的な方
・ピンときた方

組み合わせて読むと良い本3冊。

私が今まで読んできた中で、
合わせて読むと理解が進むであろう本をご紹介します。

日本の物理学者が、般若心経、宇宙を語ります。
めちゃくちゃ面白いです。

これこそ、合わせて読みたい1冊。同じことを語っておられますが、物理学の基礎的な知識の説明がありつつ、話が展開していきますので、まず先にこちらを読んでからの方が、理解が進みやすいでしょう。

こんなにくだらなくて、バカバカしく相対性理論、量子論、進化論、宇宙論を学べる本はなかなかありません(笑)入門編として、オススメ致します。


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心と体をととのえる『ととのえ職人』五木田穣
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