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「リンダ リンダ リンダ」ペ・ドゥナ映画にハズレ無しって本当?

映画の作品情報やレビューなどで見かける「ペ・ドゥナの作品はハズレがない」というコメント。「それって本当?ファンのひいき目?本当ならなぜ?」そう思って『一人ペ・ドゥナまつり』を始めました。実はもうほぼ見終えてゴール間近です。「今日はどの映画を取り上げようかな~?」と朝から楽しみに考えて、夜書くという生活が1週間がたちました。つまりnoteを1週間続けられた。やったー!
というわけで、お祝いwに人気の作品「リンダリンダリンダ」を取り上げます。有名な作品はちょっと緊張しますね…

青春は何も起こらない

何も起こらず、何も成し遂げないダラダラな感じ…会話もあまり内容がないし、特に熱い友情でもない。そうだった。青春ってこんな感じでダラダラだった。別段、美しいこともない。そんな遠い青春の「手触り」を思い出させてくれた映画。

香椎さんみたいな「自分を持ってる」バンド女子、ちょっとめんどくさかった。前田亜季ちゃんみたいな可愛い子、そんな子になりたかった。
関根さんみたいに楽器が弾けて優しい子、友達になりたい。
でもやっぱり一番は、ソンちゃんの素直さ。まっすぐさ。

ソンちゃんは作りこまれたキャラだ

ソンちゃんは、天然で素のまんま高校生にしか見えないけれど、ペドゥナはこの時、20代半ば。すでに「ほえる犬は嚙まない」や「復讐者に憐れみを」みたいなハードな映画や、ドラマにもたくさん出ていました。
日本の製作陣と一緒にコミュニケーションしてちゃんと考えて役作り、愛されるキャラは計算して作り上げてる。そして「リンダリンダリンダ」、魂の入ったシャウトにしびれる!

私が演らなきゃ、と思ったはず

最初に「ソンさん、バンドやらない?」と声をかけられて、反射的に「ハイ!」と答えたソンちゃん。日本語が分からないからか?よく聞こえなかったからか?本当にやりたかったからなのか?
山下敦弘監督から「ペ・ドゥナ、日本の映画に出てくれない?」と声をかけられて、あのシーンと同じように「ハイ!」と答えたんじゃないか?と少し思ってる。(知らんけど)
日本の映画に出ることを準備していたとは思えないが、速攻「やってみたい」むしろ「私がやらなきゃ」と思っちゃったんじゃないか?
実際は、言葉の壁や習慣の違いが大変だったと思います。撮影時ホームシックで韓国お母さんに電話して泣いてた、と何かで読みました。

この頃からすでに、孤独をかみしめながらそれでも大好きな映画に出続けるんだ、というペ・ドゥナの思いが感じられる、しみじみ今のぺ・ドゥナに繋がってる作品。

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