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ペルソナ -仮面の下の素顔-ペ・ドゥナ映画にハズレ無しって本当!?

今日は、NETFLIXオリジナル「ペルソナ-仮面の下の素顔-」(2019年製作)です。
IU主演の4本の短編集で、それぞれ違う監督が違う役柄のIUを主役に撮っています。ペ・ドゥナがIUの相手役で登場するのは1本目「ラブセット」です。

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史上最強の…

おそらく、ペ・ドゥナのフィルモグラフィーのなかで最も色っぽい役。人によっては「空気人形」のノゾミがいるでしょ、と思われるかもしれませんが、ノゾミは色っぽいのとは違うんですよね。

そもそも、ペ・ドゥナは30代以降、女っぽい役とか恋愛系の役は無縁です。なんでなんだろう?ひょっとして、素質がないのか?と思っているところに、この「ラブセット」を見て、「なんだ、できるじゃないの!」と安堵したというか、見直した作品です。もうちょっとこういう役が多くてもいいんじゃない?(笑)

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IUとの一騎打ち

女同士の嫉妬をテニスの試合で戦わせるという、テニスの腕前と色っぽさの両方対決でもあり、なかなか見られない取り合わせの2人の一騎打ちです。さらに、短編でセリフはとても少なく、テニスの試合における身体のこなしや表情で演技対決、という面白さ。

2人とも白いテニスウエアで体のラインぴっちぴちで、ここは互角。
ペ・ドゥナのもIUのも、よくぞあんなに似合うテニスウェアを探してきましたね。スタイリストさん、グッジョブ。

それからスモモ(?赤い果物)をかじるIUの可憐さ、あざとさにちょっと軍配が上がりそうになって、ペ・ドゥナ負けない?大丈夫?とハラハラするのですが、(好きすぎて自分でも可笑しい)
球を打ち返すたびに発するシャラポワか!と思わせる悲鳴のようなペ・ドゥナの色気のある声。
そこまでやる?という演出ですが、これが恥ずかしい割りに結構、癖になります(笑)
そして、転んでけがをして血がにじむIUの足にどっきり。

だんだん白熱してきて汗で乱れる髪や吐息、そこで女の余裕ぶちかますペ・ドゥナ、負けちゃいそうで悔しさMaxのIU。いいな、いいな…

ポッカーンオチw

試合が進むにつれ、男性二人はポッカーンとベンチで2人に見入ってるのも間抜けでおかしいのですが、視聴者もきっとみんな同じ感じだと思う。
ポッカーン!
最終的には外の世界には目もくれず、そもそも対決のきっかけさえ忘れそうになるぐらい夢中で対決している2人の可笑しみ。
ペ・ドゥナと互角に戦うIUちゃんがすごいな、と思いました。私なら怖くて逃げる(笑)
この作品を含む最近のペ・ドゥナの作品は、どれも主役級ではありますが、脇役に回ることが多くなりました。
30代中盤までは、「ペ・ドゥナありき」映画とか、「ペ・ドゥナに当て書きされた脚本」「ペ・ドゥナ中心の物語」ばかりですが、ここ5年ほどは、主役を引き立てる脇役に徹するペ・ドゥナ、が多く見られるようになりました。多分、意図的にいろんなチャレンジをしているんだと思います。
脇役でも、作品自体を引っ張ってるなー、と思えることが多いです。

ペ・ドゥナは30代からが面白い

そして、30代中盤まではハリウッド前後「孤独」をまとった役柄が、本人の孤独感とリンクする、って何度も書いてきましたが、(もし本人が読んだら、そんなことは無いと怒られそう…)
アラフォーになった最近の作品は、それすら乗り越えた感があって、エンターテイメントに徹している余裕が感じられるようになってきました。予算が大きな作品も多いですしね。そういうことも含めて、30代中盤以降のペ・ドゥナ作品はバラエティ豊かで面白いです。

まだ公開されていない作品も多数ありますので、何とも言えませんが、
脇役やエンターテイメントに徹した後、ぜひまた「ペ・ドゥナありき」「作品主義」の映画を見せてほしいです。
何度も書いていますが、是枝監督の新作(たぶん、今撮影中なのかなぁ)はペ・ドゥナとIUも出演です。この二人の絡みはどうなるのか?楽しみで仕方ありません。

毎日note書いてると映画が見られない、というジレンマ

現在、その新作「ブローカー」の予習に余念がなく、ペ・ドゥナだけではなくソン・ガンホ、カン・ドンウォン、IUの出演作を辿っているのですが、
IU主演のドラマ「マイ・ディア・ミスター わたしのおじさん」を見始めてしまったはいいが、遅々として進みません。

その理由は、毎日noteを書いているから。。。
noteを始めて2週間、読んでくださる方は少ないけれど、毎日、ペ・ドゥナの映画を1本ずつレビューするのはとても楽しい時間です。
しかし、これを毎日やっていると、映画を見る暇はほとんどなくなってしまうんですね~
今頃気づきました。どうしたらいいのかな?(笑)

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