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『龍神さまに呼ばれる神社参拝 龍神さまとご縁を結ぶ作法を学ぶ』第一章・無料全文公開

書籍『龍神さまに呼ばれる神社参拝 龍神さまとご縁を結ぶ作法を学ぶ』より、第一章「龍神さまを感じる ―心構え編―」の無料全文公開!
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龍神さまを感じることは誰にでもできる

神様の存在を感じる、龍神さまに触(さわ)るというと、怪しい、だまされるのではないかと思われるかもしれません。しかし、神様や龍神さまの存在を、エネルギーとして感じることは誰にでもできることなのです。
世の中には、神様の声が聞こえたり、天使と話したり、幽霊の姿が見えるという人たちがいます。生まれながらにしてそのような能力を持つ人たちは、特別な存在というわけではなく、また、あなたと違う人種というわけでもありません。そのような人たちは、単に能力が高いだけなのです。もちろん、あなたにもその能力はありますが、その能力は眠った状態にあるのです。

私の場合は、直接的に見えない存在の声が聞こえたり、はっきりと姿が見えたり、ということは今のところありません。しかし、見えない存在を感じることはできます。存在を感じるというのは、いわゆる気配を感じることの延長線上にあります。手のひらや指先、肌などで、エネルギーの変化を、わずかな空気の振動や熱変化として敏感に感じ取るのです。この感じる能力は誰にでもあり、決して特殊な能力ではありません。ただし、感度が高く、敏感に察知できる人と、感度が低く、エネルギーがそれほど強くない存在には気づくことができない人がいます。

幼い子どもは見えない存在を見たり、感じたりすることができるとよくいいますが、まさにその通りで、大人になるにつれて、その能力を積極的に使うことがなくなるため、能力が衰えて、感度が極端に低くなってしまいます。つまり、大人になってからでも、積極的に感度を上げる努力をすれば、再び能力を使えるようになります。現に私と一緒に神社に参拝された人で、「私は鈍感だから、何も感じません」という人でも、私と一緒に神社を巡り、これからお伝えする、ご神氣(しんき)と呼ばれる神様のエネルギーを感じる方法を実践することで、たった一日で神様の存在を感じ、龍神さまに触(さわ)ることができるようになっています。

このような話をすると、大きく分けると二通りの反応があります。一つは、「そんなに簡単に、神様を感じられるようになるなんて、信じられない」という人です。もう一つは、「幽霊や禍々(まがまが)しいものが見えるようになると怖いので、感じるようにはなりたくない」という人です。
どちらの人にも「思い込み」があります。「簡単にできるようになるはずがない」という思い込みがある人は、先入観や既成概念が壁になっています。まず、家族や友人に神様を感じる能力が高い人がいなければ、自分とは別世界の話のように感じて、素直に信じることができません。また、能力を高めるためには、山伏やヨガの達人のように厳しい修行をしなければ、その境地には到達できない、という先入観があると、たった一日で神様を感じられるようになると説明されても信じられないのです。

「幽霊や禍々しいものが見えるようになると怖い」という人には「恐れ」があります。はっきりいえば、そんなに簡単に見えるようにはなりません。元々、能力の高い人でその能力を封印していた人であれば、封印を解いた瞬間にあらゆるものが見えるようになる可能性はあります。しかし、ほとんどの人は神様を感じるようになったからといって、突然、霊能者のように、見えないものが見えるようになってしまうことはありません。

それでは、神様の存在を感じ、龍神さまに触るための心構えについて、できるだけわかりやすく解説していきましょう。

先入観や常識、疑う気持ちを忘れて信じてみる

「簡単に神様を感じられるようになるはずがない」という思い込みがある人には、先入観や既成概念が壁になっていると説明しました。既成概念は「常識」と置き換えてもいいでしょう。育った環境や周囲の人間関係によって、その人にとっての常識が形成されていきます。都会に住む人と田舎に住む人とでは、生活上の常識に大きな違いがあり、日本人の常識と外国人の常識とでは、マナーや考え方などにおいて、大きな違いがあることは理解できると思います。このように「常識」とは、すべての人が共通して持っているものではなく、あなたが所属する集団や地域だけで通用する、いわばローカルルールのようなものです。

つまり、家族や友達に神様を感じる能力が高い人がいるか、いないか、また、テレビや雑誌などで、見えない存在についての情報を積極的に入手するか、しないかによって、神様や龍神さまなどの見えない存在に対するあなたの「常識」は、まったく違うものになるのです。

先入観や常識によって、「簡単に神様を感じられるはずがない」、または「自分にはそんな能力はない」と思い込んでいる人は、その思い込みが大きな壁となってしまいます。なぜなら、神社やパワースポットで、たとえ何かを感じても、「気のせいに違いない」と自分自身も信じられなくなるからです。頭で考えていることと、体が感じていることに矛盾があると、あなたは混乱してしまいます。その混乱を、簡単に、素早く解決するために、「気のせいに違いない」として処理しようとします。仮に、「気のせい」では処理できないレベルで感じたとしても、「そんなはずはない」とすべてを否定したり、「体調が悪いのかもしれない」と自分自身の感覚を疑ったりして、何も信じられない状態になってしまうのです。

それでは、この思い込みの壁を、取り除く方法はないのでしょうか?
実は、その方法は意外と簡単です。あなたの先入観や常識、疑う気持ちを、一旦、忘れるのです。つまり、無邪気な子どものように、うがった見方をせず、素直に受け入れるのです。簡単な方法ですが、人によっては、とても難しいと思うかもしれません。まずは、「でも……」「だって……」などと、あれこれ考えずに、神様や龍神さまは存在し、自分はそれを感じられると信じることから始めてください。

恐れを手放す

「幽霊や禍々しいものが見えるようになると怖い」という人には「恐れ」があると説明しました。「恐れ」があることは決して悪いことではありません。その「恐れ」が安全装置となって、行動が慎重になり、直感的に危険を回避することもできます。「怖いもの無し」の人は、勢いで突き進むことができる反面、危機的状況になってから後悔することも多いでしょう。特に、見えない世界において危険な場所は、直感的に回避できなければ、とんでもない目に合うことがありますので、注意してください。興味本位で心霊スポットと呼ばれる場所に近づくことや、神社やパワースポットであっても、暗くなってから行くことはお勧めしません。

さて、「幽霊や禍々しいものが、そんなに簡単に見えるようにはならない」とお伝えしました。それまでの人生で、ご神氣を感じることがまったくなかったが、私と一緒に神社へ参拝して、ご神氣を感じられるようになった方はたくさんいます。しかし、ご神氣を感じられるようになったことで、突然、幽霊が見えるようになったという方はいません。何度も神社参拝にご一緒している方でも、感度が高くなることはあっても、見えるようになったという話は聞いたことがありません。神様や龍神さまを感じることは、すぐにできるようになるのですが、見えない存在が見えるようになるには、少なからず訓練が必要なようです。

それでは、神社やパワースポットによく行く私自身はどうかというと、ご神氣を敏感に察知して、神様が近くにいるのか、上空にいるのか、また、神様が降りてきたタイミングもわかるのですが、見えない存在を、はっきりと見ることはできません。はっきりと見ることはできないというのは、エネルギーの揺らぎとして、おぼろげには見ることができるので、このように表現しています。ですから、神様や龍神さまがどのような姿かたちなのかを、はっきりと見ることはできないのです。したがって、多くの方は「見えるようになったら、どうしよう」と悩む必要はありません。「見えるようになりたい」と望んで、訓練を積まなければ、そうはならないのです。

「幽霊や禍々しいものが、そんなに簡単に見えるようにはならない」ことはわかったけど、「神様や龍神さまを感じるようになったら、幽霊や禍々しいものも、感じるようになってしまうのではないか」と考える方もいるでしょう。
神様や龍神さまのエネルギーを「ご神氣」といいます。この「ご神氣」を、手のひらや指先、肌などで、わずかな空気の振動(波動)や熱として感じ取ります。波動には高いものから低いものまで様々あり、太陽の光や音波、電磁波なども含まれます。物理学としての定義はさておき、「ご神氣」は高い波動の部類に属し、幽霊や禍々しいものは低い波動の部類に属します。高い波動は朝日のように清々しく、氣枯(けが)れを浄化してくれます。低い波動はよどんだ空気のように不快で、氣枯れの原因となります。高い波動であるご神氣を感じるためには、ラジオのチューナーのように、高い波動にチャンネルを合わせる必要があります。イメージの話なのでわかりにくいかもしれませんが、チャンネルを合わせるというのは、意識的に高い波動を感じようとすることをいいます。したがって、低い波動も同様に、意識的にチャンネルを合わせて感じようとしなければ、簡単に感じることはないので、幽霊や禍々しいものを感じたいと思わなければ、そう簡単に感じることはないのです。

素直で純粋な心

初詣や旅先で神社に参拝し、とりあえず二礼二拍手一礼の作法で願掛けはするけれど、神様の存在を心の底から信じることができない、という方もいるでしょう。自分の目で確認できないものや、科学的に証明されていないものは信じられない、という考え方は現代においては、むしろ多数派の意見といえます。これらの人が、お正月の初詣や厄年の厄除け祈願で神社に参拝するのは、信仰心というよりは、伝統行事のような感覚なのかもしれません。このようなあまり信仰心の無い人でも、神様は見守ってくださり、場合によっては助けてくださいます。しかし、神様の存在を信じていない人が、神様の存在を感じるというのは、かなり難しいでしょう。

すでに説明したように、神様の存在を感じるためには、先入観や常識、疑う気持ちを忘れて、意識的に高い波動を感じようとチャンネルを合わせる必要があります。しかし、そもそも神様の存在を信じていないのに、神様の存在を感じようとするには、かなり無理があります。つまり、本書を読んで、ご神氣を感じることができれば、神様の存在を信じてみようと考えるのは、順番が違うのです。このように考える人は、これから解説する方法をその通り実践したとしても、ご神氣を感じることができない可能性があります。神様の存在を信じる揺るぎない、素直で純粋な心でいるからこそ、神様の存在を感じることができるのです。

龍神さまを感じる心構えのまとめ

ここまで、神様の存在を感じ、龍神さまに触るための心構えについて解説してきました。改めて、おさらいしておきましょう。

①先入観や常識、疑う気持ちを忘れて、自分の能力を信じてみる
②恐れを手放す
③神様の存在を信じる揺るぎない、素直で純粋な心でいる

内容が思い出せない項目は、ぜひ復習してください。次章では実践方法について解説しますが、心構えと実践方法では、圧倒的に心構えのほうが大切です。私たちは何かを学ぶとき、テクニックを身につけようと一生懸命になりがちですが、まずは本質の理解から始めるほうが良いでしょう。なぜなら、学びのスピードが飛躍的に上がるからです。テクニック、つまり「やり方」を覚えることを優先するよりも、なぜ、そのようなやり方をするのか、どのような狙いや目的があるのか、どこに向かい、何を目標としているのか、ということを理解した上で「やり方」を覚えるほうが、うまく「コツ」をつかんで、結果的に上達が速くなるのです。

龍神さまを感じるための心構えができた方は、次章の龍神さまを感じる‐実践編‐に進んでください。

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第一章はここまで!
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著者プロフィール

市口 哲也

神社ナビゲーター
1973年生、大阪府出身。岡山大学大学院修士課程修了後、メーカーに技術職として勤務。ハードワークで体調を崩し、うつ病と診断されるが、神社参拝をきっかけにマイナス思考から抜け出し、うつ病を克服する。神社で神様のエネルギーである「ご神氣」を感じて、神様の存在を確信。神様や目に見えない世界、心と体の関係性について興味を持ち、神話や古神道、レイキヒーリング、カバラ数秘術などを学ぶ。全国の神社を巡り、神様や龍神のご神氣を感じ、龍神のエネルギーで癒やしを与える「光の龍ヒーリング」を確立。現在は、自ら祝詞を奏上しながら神社を案内し、神様や龍神のご神氣を感じるコツや、目に見えない世界、神様に呼ばれる神社参拝について伝えている。前作「神様に呼ばれる神社参拝」では、基本的な参拝作法や、神様に歓迎されているサインに気づくことの大切さについて解説している。神社参拝ツアーや講座の最新情報については、ブログ(「市口哲也」で検索)をご覧ください。

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