見出し画像

【ジェフ千葉・町田也真人選手】スパイクを脱いだサッカー選手には「何もない」のか。

『セカンドキャリアを見える化せよ』連載の第一弾は、ジェフ千葉の10番・町田也真人選手です。

町田選手は2011年の全日本大学サッカー選手権で専修大学が全国優勝した時のエース。庄司選手長澤選手仲川選手らを擁したあの時の専修大学は凄まじく強かった。。大学卒業後はジェフ千葉に入団し、今年で在籍7年目。抜群のテクニックを活かした創造性溢れるプレーでファンから愛される、まさに「ジェフの顔」と呼べる選手です。


それでは、本題の『セカンドキャリアを見える化せよ』の内容に入っていきたいと思います。

■目次

①オフザピッチとオンザピッチから見る町田選手
②ビジョナリーキャリア5つのステージ
③スパイクを脱いだサッカー選手には「何もない」のか。
 ④結論



①オフザピッチとオンザピッチから見る町田選手

まずは、町田選手のキャリアについてオフザピッチとオンザピッチの観点から見ていきたいと思います。

■オフザピッチ

・1989年12月19日生まれ(現在28歳)
・埼玉県出身
・専修大学 経済学部 卒業
・高校教職免許(社会)を持つ
・大学在学時に就職活動を経験
・2014年に結婚し、現在は一児のパパ
■オンザピッチ

1996年 - 浦和別所サッカー少年団
2001年 FC浦和 
2002年 - さいたま市立白幡中学校
2005年 - 埼玉栄高等学校
2008年 - 専修大学
2012年 - ジェフユナイテッド市原・千葉

埼玉栄高校では、3年生の時に埼玉県予選を制し、同校史上初の全国高校サッカー選手権出場を達成。専修大学では4年生の時に中心選手として関東大学サッカーリーグ戦1部および全日本大学サッカー選手権での優勝を果たした。ジェフユナイテッド市原・千葉入団後は143試合出場、20得点(~2017年シーズン)。

オンザピッチにおける町田選手は、Jユースや強豪校に所属して世代別代表に名を連ねるようないわゆる"サッカーエリート"ではありません。しかし、世代が上がるにつれて着実にステップアップを繰り返し、現在はジェフ千葉のエースに。個人的には、ジェフ千葉の選手としてJ1で輝く町田選手が見たい!です!

そして、町田選手とお会いして強く感じた聡明さと芯の強さはオフザピッチにおけるキャリア・多様な経験が色濃く影響しているのだろうと思いました。大学で経済学部を専攻し、教職免許を取得し、就職活動まで経験している町田選手は、いわゆるサッカーエリートでは得ることのできない経験や気付きを沢山持っていらっしゃいました。


町田選手のパーソナリティーが伺えるコチラの就職活動時のエピソードも併せてお読みください!

ノバレーゼ社、素敵!!



②ビジョナリーキャリア5つのステージ

そして、『セカンドキャリアを見える化せよ』の連載中では上記のオンザピッチ⇔オフザピッチのキャリア観察の他に、ビジョナリーキャリアの5つのステージからその選手を定性的に評価したいと考えています。

町田選手の場合、上記の図の④具体的なプランを持っている③考えて動いてる(主に情報収集)の中間くらいに位置している印象を受けました。町田選手が描いているプランの具体的な内容については言及を避けたいと思いますが、まもなく動き出す町田選手の取り組み、非常に楽しみです。

そして、5つのステージそれぞれに必要なサポートは全く違うものであることも町田選手とお会いして気付くことができました。アスリートのみならず、誰かのキャリアを支援したい方は、その人がどのステージにいて、どんなサポートを必要としているのかを見極めることが重要です。



③スパイクを脱いだサッカー選手には「何もない」のか。

先日、あるサッカー日本代表選手と話をした時に「俺からサッカー取ったら何も残らないからさ!」と笑い交じりに仰ったこのフレーズが強く印象に残っています。

それはきっと、サッカーに対する愛を伝えたかったのだと思いますが、僕はその時「ホントに残らないとしたら、やばくない?」と率直に感じました。(その場では流石に伝えることは出来ませんでした。。)


先日MBAを取得したことで話題となった現ベルギー代表キャプションのコンパニ選手が良い例ですが、海外のスポーツ選手の口から「俺からサッカー取ったら何も残らないからさ!」という言葉は、まず間違いなく出てきません。
まして、その国の代表選手なら尚更です。

ですが、実際に競技を離れたアスリートには"ない"ものが多いのも事実です。一方、もちろん"ある"ものも沢山あります。

ここからは、スパイクを脱いだサッカー選手には何がなくて、何があるのかを整理しながら、何があればビジョナリーキャリアを歩き始められるのかを考えたいと思います。

※この記事の中における「スパイクを脱いだサッカー選手」の意味は現役選手に限ります。



スパイクを脱いだサッカー選手に"ない"もの と "ある"もの

町田選手が"ない"と仰っていたのは主に【情報】【人脈】【個人を支援する文化】の3つでした。
この3つも含めて、僕が考える"ない"はコチラです。

スパイクを脱いだサッカー選手に"ない"もの

1. 情報
2. 人脈
3. コミュニティ
4. サッカー以外で情熱を注ぎたい仕事
5. セカンドキャリアで目指したい背中
6. 外の世界へ一歩踏み出す勇気

※【個人を支援する文化】は外的要因なので今回は除外


そして、僕が考える"ある"はコチラです。

スパイクを脱いだサッカー選手に"ある"もの

1. 時間
2. お金
3. 知名度
4. 影響力
5. 実践知

"ない"ものと"ある"ものそれぞれ説明し始めると、とんでもないボリュームになってしまうのでここでは割愛します。詳細気になる方はDMください!



④結論

スパイクを脱いだサッカー選手には「何もない」、ワケがない!!!

アスリートのポテンシャルは半端じゃない。それが正しい形で発揮できれば、間違いなく社会の推進力となれる存在です。

スパイクを脱いだサッカー選手があたかも自分には「何もない」と錯覚してしまう現状を変えるには、上述の『"ある"ものをどう最大限活用するか』『どうすれば、"ない"ものを "ある"状態に出来るのか』を考える必要があります。

上記で挙げた5つは、アスリートが持っている財産であり、資産です。自分のキャリアを前へ進める為には、これらをどのように最大限活用するのかを考えることが近道であると僕は考えています。


また、スパイクを脱いだサッカー選手が持っていないものは上記6つであると考えています。"ない"のであれば、どうすればこれらを獲得できるのかを考え、行動していく必要があります。


『じゃあ、具体的にどうすれば良いの?!』という質問については、現状コレ!といった明確な解決策を提示することは出来ません。
なので、アスリートの資産を最大限活用できる仕組みと、"ない"ものを獲得する支援を行うことを目的としたNPO法人を立ち上げることにしました。年内の設立を目指しています。


そして、アスリートが今日からすぐにできることがあるとすれば「まず、動く」ことです!コチラのツイートで動き方については解説しています。



最後に

改めまして、町田也真人選手お時間いただいきありがとうございました!試合復帰されたら、絶対フクアリ行きます!

初対面でしたが、超絶魅力的な方でした。沢山の学びと気付きをありがとうございます。町田選手の、そしてアスリートの皆さんの背中を押せる存在になれるよう、これからも行動し続けたいと思います。


また8月中にあと2名のアスリートとお会いすることも決まっており、『セカンドキャリアを見える化せよ』の連載は定期的に更新していきたいと考えています。



最後の最後に、告知です!
是非アスリートの皆様は「まず、動く」ことの第一歩目としてこの機会をご活用ください!

既にJリーガー3名とスポーツビジネス界で活躍する3名の参加が決定しています。間違いなく、アスリートの皆さんにとって良い機会になると思いますので、気軽にお問い合わせください!



-fin-


五勝出拳一[ごかつでけんいち]
- 大学サッカー日本代表の主務を務めた経験から、アスリートの持つポテンシャルの偉大さとセカンドキャリアの報われなさに問題意識を持つ。 セカンドキャリアをアップロードする。年内にNPO立ち上げます。/広告屋/cauldron/東京学芸大学蹴球部OB/COYG.

いつも読んでいただきありがとうござます:)