はじめに
OpenAIが開発したChatGPTを使って文学を翻訳することはどれだけできるのか?
このシリーズはその答えを探るため、実際に過去の文学作品をChatGPTに翻訳させていく試みです。
詳しい狙いは初回の記事をぜひご覧ください。
使用テキストとプロンプト
テキストは、マーク・トウェイン著『ハワイ通信』(Letters from Hawaii)。使用モデルは有料版のGPT-4を使うことに。
プロンプトは以下の通り。少しでも精度が上がればいいなと思い、原文の背景を伝える文言を追加してあります。(ただ、これでも当時の言葉遣いや口語を間違えたりはします)。
以下の英文を、次の要件にしたがって日本語訳しなさい。
文脈としては、以下の英文は1850~60年代に書かれた、ハワイへの旅行記である。
文中には、19世紀中盤のハワイやアメリカの地名、建物名、施設名、人名、及びその他社会や文化に関する名称が出てくる。
*訳文は必ず「~だ」「~である」調で書く。
*訳文は、文章や単語、文節の漏れ抜けがないように日本語訳する。
このプロンプトで生成した訳文は以下に載っています。文面自体の手直しはせず、明らかな間違いやおかしな点に注釈を入れるにとどめてあります。
本文
シガー
ワインと酒類
エチケット