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子供の主体性を育てる「シン・読み聞かせ術」

育児をする中で、おそらくほぼ全員が通るのが絵本の読み聞かせだろう

この「読み聞かせ」をみなさんはどのように行なっているだろうか

おそらく多くの方は、

子供を膝の上に乗せ、親が文字を読みながらページをめくる

というのが大多数だろう

もちろん私も小さい頃、母親によく読み聞かせをしてもらい、その時の絵本の記憶はまだしっかりと残っている

そのため自分の子供にも読み聞かせをしてあげようと素直に感じているほどだ

先も立派な読み聞かせの方法だが、今日はそれとは少し違う読み聞かせの紹介をしたいと思う

ダイアロジック・リーディング

先ほど述べた読み聞かせを日本式と言うならば、これはいわゆる欧米式の読み聞かせだ

日本では、人の話を黙って聞く力を求められることが多いためおのずと育児の中にもそういったやり方が節々に現れる

しかし、現代では主体性や論理的思考、考える力が求められる場面が増えているためこの読み聞かせも育児に活用すべきではないかと考えている

これはいわゆる親と子の対話式の読み聞かせで

親は絵本の場面ごとに質問を投げかけ、子供自身が考える機会を多く与えてあげようという目的を持った読み聞かせである

では、このやり方を具体的に説明していく

①質問を投げかけ、回答を拡張してあげる

例文

親 この中になにがある?
子 車!
親 そうだね。赤い車があるね。


子供の発言を拡張して繰り返すことで、言語知識の増加を促す

②子供の回答にしっかりと反応する

例文

親 このページにはなにがあるだろう
子 車!
親 そうだね!よく見つけたね!

子供の発言を否定することはNGだ
間違った答えも一度受け入れ、評価してあげることが重要だ

③現実と結びつけた質問を投げかける

例文

子 いちごだ!おいしそう!
親 ほんとだね。昨日お出かけした時に食べたね!

絵本の内容と現実をリンクした質問を投げかけることで、子供の考え方の自由化に繋げる

まとめ・注意点

上記の①②③を混じえた質問を意識しながら読み聞かせを進めることで、子供の発言を促し、考える力を鍛えていく

しかし注意点ももちろんある

それは親がダイアロジック・リーディングに囚われすぎないことである

あくまでも子供の反応や興味のらあるものを最優先に考えて読み聞かせを行うことが重要なのである

仮に子供が絵本のストーリーに集中している様子なら、無理矢理質問を詰める必要はなく、そのまま絵本を読み進めてしまおう

そして最大のメリットとしては、ダイアロジック・リーディングを通して子供の言語や知識の発達を確認することができることだ

親が子供の成長に合わせて質問のレベルを少しずつ上げることで子供は柔軟で主体的な考え方を養うことができる

今までよりも親の負担は上がるかもしれないが、もちろん親の成長にも繋がるこの新しい読み聞かせ術、ぜひ取り入れてみてはいかがだろうか

●参考文献●
「ハーバードで学んだ 最高の読み聞かせ」
著者 加藤映子 かんき出版

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