反抗期など存在しない
親の立場の認識を改める
子育てを通して子供とはなんて未熟でおぼつかない生き物なんだと実感する親は多いだろう
もちろんひとりでは生きていけず、長い期間親の助けを受けながら生活していくことは仕方のないことなのだが
親は可愛さのあまり
「私が守らなければ」
「助けが必要だ」
「手取り足取り指示しよう」
と手を差し伸べたくもなるのも親の心情というものだ
しかし、子供は子供で少ない経験かは最善の選択を探るように手ざくりで生きている
これは大人と同じで、本で読んだ知識や人から聞いた情報よりも自分がした経験の方が何倍も浸透するのと同じことである
そんな子供も2〜3歳ごろには、いわゆるイヤイヤ期といわれる時期に突入していく
この頃は、自分でやりたい事以外の出来事が起こると全力で拒否行動を起こし、抵抗する
なぜ急に?と思うだろうが、これは自己判断の表れである
何が好きで、嫌いかしっかりと判断し、反応することができているのである
そしてそれをどう親や友達に伝えたら良いのかが分からないだけなのである
この時の私たちは、
言うことを聞かない
手に負えない
予定が狂い苛立つ
などさまざまな新たな苦労が登場し始める
しかし、子供目線に立ってみると全く違う景色が見えてくるの事実だ
反抗期、イヤイヤ期は親目線言葉
では目線を変えて考えてみよう
●遊んでいると急にお風呂にだと告げられ、拒否すると無理矢理連れて行かれたり
●ご飯を食べて満足していると、口に変なものを突っ込まれガチャガチャとされる(歯磨き)
●嫌いな色の着たくもない服に無理矢理着替えさせられる
子供側の言い分としてはこんなとこだろう
要するにお互いに予定を狂わされて怒っているだけなのである
そうなると力や経験のある親の無理強いが通ることとなり、それに子供は不満を覚える
こうした繰り返しから子供の理由のない反抗はエスカレートしていくのである
子供との対等な関係性を築く
では、子供とはどう関わりあっていけば良いだろうか
● 0〜4歳ごろ
まだ言葉の意味をしっかり理解できない子たちには、何が嫌なのかを親が理解してあげることから始めよう
子供は親に伝えたいことを伝える手段をあまり持っていない
これは私たち大人から置き換えると非常に不便でもどかしいことである
この気持ちを持って子供と接することで、親として子供と対等な目線に立つ第一歩となるはずだ
● 5歳〜...
その子の発達ごとに使える言葉を教えてあげよう
言葉を理解し始めた子供は吸収も非常に早い
そんな子供には言葉の伝え方を教えてあげることが大切だ
遊んでいるおもちゃを貸したくない時は
終わったら貸すね
あとでね
一緒に使おう
などどう伝えれば相手に伝わるのか
また歯磨きを嫌がるなら、
なぜ歯磨きをするのか
どうやってやるのか見せてあげる
などより言語化と実践を混じえて教えると理解も早まるだろう
まとめ
子供は未熟な生き物である
それと同時に同じ人間なのである
私たちはとにかく子供と同じ目線に立ち、物事を進める
こちらの都合を通す時は、しっかりと言葉で理由を伝える
こういった当たり前のことを
「子供だからまだ分からないだろう」
といった対応は厳禁であることを親は理解しておこう
子供は小さな大人
大人は大きな子供
なのである
●参考文献●
「信じる」子育て
著者 モンテッソーリ教師 あきえ
出版 すばる舎
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