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2021年3月、29歳から28年間働いた会社を辞めた。~そして1年半、過ぎました

そこそこの役職にもついていて、
ジョブの範囲も広い。
お給料も、もらっていた。
外資系、という響きも
対外的には耳障りがいい。

「なんで辞めた?」
難しい質問です。

辞めたい無数の理由と
辞めない方がいい理由を比べたら、
「辞める」が圧勝だった。

でも、53歳くらいまでは、
辞めたいと思ったことがなかった。

41歳から男手1つで
10歳の娘と二人三脚で16年間、歩いてきた。

朝ご飯、お弁当作り、掃除・洗濯、そして仕事。
毎日があっという間に終わる。
睡眠は1日3時間が精一杯。
土日は娘の部活・大会があるから、
土日も睡眠不足は変わらない。

44歳のとき、脳梗塞にもなった。

でも仕事を辞める、という選択肢が浮かぶことは
なかった。

好きな仕事だったし、
いろんな意味で
仕事に自負もあった。
プライド高め、ってやつです。

辞める3年くらい前から、
「あ~、だったら、それでいいよ」
という言い方が増えてきていた。

「だったら、いいよ」って何?
自分の発言なのに、
自問自答していた。

面倒くさい、って感情が露骨に出てくるようになった。

その理由を考えれば考えるほど
「辞める」というコトバが大きくなった。

なんやかんや、2020年秋には
辞めることがちゃんと決まった。

このあたりから、
人が変わったと言われるようになってきた。

娘に
「パパも、丸くなるんだね」と言われ、
プライベートで呑む方々にも
「ピリピリ感がなくなった」
と言われた。

私ってどんな人間だったのよ・・・

さて、仕事辞めて
何をしましょ。

サラリーマン時代って
インプットよりアウトプットが多すぎて
自分の中が空っぽになっていく感覚が大きかった。

コロナ前は
漠然と日本を出て
旅に出たかった。
トルコ、エジプト、
スペイン、最後にロンドンの大英博物館に2週間おこもり。

歴史のある街で、
少し、
プラプラしたかった。

でもコロナ、でした。

他の人は会社辞めて、何をしているのかなぁ・・・

同業の人間は、会社を辞めて
コンサルになる人も多い。

プロモ映像作って
「自分のこれまでのキャリアを社会のために
役立てたい」
とカメラ目線で言っている人がいる。

“自分のこれまでのサラリーマン生活は”
“社会のため”“社会に役立つ”、ものである、って
本気で思っているんだぁ。

君、あなた、
そんなんじゃなかったよ。
自分の会社のエゴ丸出しだったじゃん。

まず、私は勉強をしましょ。
ビジネスじゃなくて、
生きるのに必要な勉強。

1つは福祉。
介護とか
現場的な部分ではなく、
法律含めて
総合的に福祉を見る勉強をしてみたいので
専門学校に通います。

あと、薬の勉強。

福祉と薬、これからの老後に必要な知識でございます。

1年はとにかく勉強。

リモートのときと同じく、
車に乗って
手賀沼に行き、お勉強。
WEB授業っていいです。

2021年秋、
薬は、「登録販売者」という資格を取った。

福祉は・・・
人間関係の難しさを痛感いたしました。

高齢者の方、障害のある方、生活保護を受けている方、
の人間関係ではないです。
福祉で働いて、お給料をもらっている方々の人間関係です。

誰もが関わることになる福祉。

上っ面のきれいごとではない、
彼ら彼女たちの人間関係。

人を追い込む環境に陥りやすい、のが
ひたすら怖い。

私は正義、
あなたは間違っている、
方程式のない世界だけに、怖い。

この怖さを感じることが
できたのは大きな学び。

会社を辞めて1年。

体調がよくなった。
医者が驚くほどの数値改善。

医者に
「仕事辞めて、ここまで改善する人も
少ないですよ」
と言われました。

しかし、働かないとご飯は食べられない。

社会のためとか、じゃなくて
自分のために、
1年くらい働いてみることにしましょ。

と、2022年4月、
働き出して、
半年少々。

医者に怒られた。
「前と一緒どころか、悪化している」

仕方ない。
会社辞めたときに
いろいろ壊れていたわけだから、
働けば、また壊れますって。

働いて、壊れて、
休んで、維持して、
また働いて、壊れて、の繰り返し。

意味ねぇ、なぁ。

思考を変えないといけないようだ。

2023年はコロナ前に戻りそうな気配。

2023年、60歳。
よきところで
フラッと海を越えてみますかね。



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