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WWOOF 2 La Grée Suzanne

35620 Ercré-en-Lamée, l'Ille et Vilaine, Bretagne

6/21 火
 blablabusで5時間かけてレンヌに到着(11:30-16:20)。
駅でStephaneと待ち合わせ。地図をくれて1時間ほど街を巡る。空腹で倒れそうだったのでブルターニュ名物のgalette saucisse とkouign amann(クイニーアマン)を食べる。胡椒が強めに効いたソーセージが美味しい。クイニーアマンはひたすら甘いけど良し。その後一旦アパートへ。広くて綺麗で窓が大きいので部屋全体が明るい。
 大雨が降る中バスで中心地に戻る。ちょうど音楽の日fête de la musique なので街のあちこちで色んな人が色々なジャンルの音楽を演奏したり歌って踊ったりしていて賑やか。レストランでStéphane の娘さん2人とそれぞれの子供たちに会う。galette complète (卵・ベーコン・エメンタール)をご馳走になる。カリカリの蕎麦粉ガレットの香ばしさと熱々卵、チーズがとろけて美味しい。ブラジルサンバを楽しみ、街を歩いてから家に戻る。警察が歩いているけどかなりの人混みと騒ぎようで狭い道は通るのも大変。家に戻ってからハーブティーとレモンアイスを食べた。0時過ぎやっと寝る。足が棒

galette saucisse


6/22 水
 朝7:00起床。Stephane, Dominique と朝ごはん(バゲットと塩バター、チーズを少し、コーヒー)。ブルターニュのバターは塩入りが定番
支度をして車で1時間ほどの農家la Grée Suzanne へ。数年前に土地を買って家庭菜園を始めたそう。毎週水曜日は近くのChâteaubriantで市場をやっているので、ちょうど今日の午前中はマルシェでお買い物。セロリやルバーブ、サラダ葉類の苗をいくつか、野菜、メロンと杏、牛乳(ボトルを持って行って直接入れる)、fromage blanc、pain de campagne、卵などほとんどbioの認証付きの所で買う。お店の人も皆顔見知りなのでおしゃべりしながら。量り売り(en vrac)のお店でアペリティフにつまむ用のクミンのクラッカーを買う。ナッツだけでなく小麦粉米粉そば粉、栗の粉、チョコレート、焼き菓子、コーヒー、油、洗剤などあらゆるものが量り売りされている。
 お昼ごはんには豪華に鶏肉とたっぷりの野菜(トマト玉ねぎ茄子ズッキーニにんにく)をオーブンで焼く。庭で採りたてのサラダとラディッシュも。食後にfromage blancと自家製ジャム(ゼラチン多めでほぼゼリーなのが残念だけど好みの問題か)。フロマージュブランは程よく濃厚で美味しい。家にはキッチン二つ、シャワールーム3つくらい、リビングダイニングが3つくらい、寝室がたくさん、ヨガや映画鑑賞の屋根裏部屋、など部屋がたくさんある。Dominiqueは手仕事(機織りや陶芸)の先生だったそうで、家のあちこちにキルトや機織りの機械がある。エキゾチックな絵や彫刻や楽器も飾られている。
 雨が降る中さくらんぼを2kg弱収穫しジャムを作る。さくらんぼの季節はそろそろ終わりで、収穫できるのは今回で最後かも。種をくり抜いてからさくらんぼと同量の砂糖とレモン汁少しを加え煮詰める。空いたジャム瓶を熱湯で消毒してから注ぎ入れ蓋をする。実は潰さず、汁と果実が完全に分かれたタイプのジャム。そのあとクレープを大量に作る。クレープやガレットは一度にたくさん焼いて、何日か分の朝ごはんやおやつにするんだそう。朝市場で買った卵4個と牛乳2ℓくらい、大量の砂糖と小麦粉とバターを混ぜ、ひたすら焼く。フライパンにもバター塗るし焼きながらも塗り足すのでバターがどんどん減る。
 夕食はインスタントのアジア系ちぢれ麺と塩スープ、庭で採ってきたサラダ、fromage blancと作りたてジャム、クレープ。かなりの甘党らしく、フロマージュブランにただの砂糖をたくさんかけたりもともと甘いクレープにチョコレートクリームや砂糖をかけたりしている。
 食後は映画Sambaを見た。字幕付きだったので大体わかったのと、映画そのものも気に入った。パリの移民と不法滞在のお話。


6/22 木
 8:00過ぎ、youtubeを見ながら30分ほどヨガ。ゆったりめポーズが中心だけど久しぶりにウェアとマットで落ち着いたヨガの時間を取れてとても気持ちがよい。
朝ごはんはクレープとコーヒー。食後少し休憩して10:00から庭仕事。土をふるいにかけて根や小石や大きな塊を取り除いたり、市場で買った苗を植え替えたり雑草を抜いたり。ビーツbetteraveやサラダ(サラダで食べるような葉物のことをサラダという)、きゅうり、いんげん豆を植える。色んな道具を使って土を耕す。天気が変わりやすいブルターニュらしく雨からの曇りからの晴れ。
 お昼は昨日の残りの野菜と鶏肉のオーブン焼きとパン、クレープ。すぐお隣の小さい小屋のような建物tiny houseに住んでいる同い年くらいのRomanが来て、皆で一緒に食べた。コーヒーを飲み15時頃まで自由時間、そのあと庭仕事再開。そこまで激しい動きはしていないのにすごくお腹空くし疲れるには何故だろう。太陽を浴びている時間が長いと疲れる気はする。
おやつに甘いクッキーとブラウニー(焼くだけのやつ)甘すぎるけどあると食べてしまう。そういえば、クレープには市場の上質な牛乳を使い、おやつの時に直接飲むのは市販のふつうの牛乳なのが謎。どちらかと言えば逆の方がより美味しい牛乳を味わえる気がするのに
 夕食はメロンと生ハム、パンどカンパーニュともちろんバター。これが前妻 次に庭で採れたてのズッキーニとチーズ、バターの炒めたやつ。 やっぱりフランスのメロンはどこでも甘くて美味しい。偶にはずれもあるようで、メロンを食べるたびに十分に熟れてるか・甘いか・硬さはどうかなど議論するのが面白い。
 食後、お隣さんのRomanとMathilda が来て、皆でtisaneハーブティーとブラウニーをつまみながらカードゲームをした。


6/23 金
 朝ヨガ。朝ごはんはパンとクレープの残り。洗濯をしたけど雨が降り始めたので室内に干す。
 午前の作業を始めてすぐ雨が降り始めたので中断し、車でbain de Bretagne へ買い物に行く。苗木や花を売っているpépinière で茄子やtomate cerise(プチトマト)や花をいくつか買い、日本の田舎にあるのとよく似たどでかいスーパーでチーズとパンを買う。ちゃんと美味しそうなパンドカンパーニュの薄切りが一袋1.2€と激安。帰りに寄った、色んながらくた(使わなくなった食器洋服靴本DVD楽器おもちゃガジェットなど)を売買する大きなリサイクルショップが面白かった。映画Intouchableを0.30€で見つけたら、今日観ようと買ってくれた。
 お昼はキャベツとイチゴのサラダ、鶏肉とにんじんとキャベツの煮込み(シュークルートとポトフの間のような味付けと調理法)、パン、チーズ、赤ワイン、デザートにfromage blanc。くったり柔らかくなったキャベツの酸味が美味しい。今はキャベツの収穫期なので毎食のようにキャベツ料理が食べられる。水曜日に市場で買った黄色が濃いバター、香りが良くて美味しい。
 午後は新しい洗濯機の設置準備をしたあと葱poireau を植えたりトマトの剪定をしたり。フランスのpoireauは日本の長ネギとも九条ネギとも違って、太く短め。キッシュによく使われていて加熱するととろっと甘味が出ておいしい。何度か雨が降ったり止んだり、台風のような強風。雲の動きがとても速く、色々な形の雲がいろいろな高さにあるのが面白い。
 夕食はガレット。ブルターニュでは金曜日にガレットを食べるらしい。甘口シードル(cidre doux)、メロン、サラダ、galette complète(卵emmentalベーコン)、クレープ、fromage blancとフランボワーズ。皆ものすごく甘党ではあるけど少食なのでいつも多分私だけ空腹。食後、Bretagneの歴史や文化や料理の本、フランス各地方の写真と説明の本、フランス全土の地図などをのんびり見て過ごす。
 雲で太陽が隠れているが夕焼けが綺麗で少し外を散歩する。隣には広大な草原と乳牛たち。ホルスタインとジャージーっぽい牛。伸びのびと寝そべったり気ままに草を食べたり悠々と過ごしている。この辺りは山が少なくなだらな丘のうねりが延々と続いているのどかな風景が特徴。vallonnée (谷が多い) トレーナーでも肌寒いくらいで、夕焼けを見たあとtisane を飲んでゆっくりする。


6/24 土
 朝ヨガ。朝ごはんの後車でfour solaire(太陽炉)をつくる2日間のワークショップに参加するため、jardin commune(共有の場所)へ。レンヌやこのあたりの地域に住んでいる人たち13人ほどが集まって、Paul さんの教えの元いちから太陽炉をつくる。銀色の反射板は印刷工場の廃品を再利用。かなり正確さに気を付けて測って丁寧に作った。ワークショップを主宰しているのはBolivia inti sud soleilという団体で、ベナンやブルキナファソやマダガスカル、南米アンデスで気候変動や森林破壊への対処法として、火を使うための木を節約する方法として太陽炉や筒型の窯/炉を作るプロジェクトを行っている。Stephane(ベナン)もPaul(マダガスカル)さんもDaniel(ベナンなど)さんも似たような団体の関連でアフリカにいたことがあるそう。
 お昼はワークショップの皆で外のテーブルとパラソルの下で食べる。Danielさんが用意してくれたサラダ(ビーツ、トマト、パセリ)、パン、リンゴジュースに赤ワイン、筒型炉でこんがり焼いたソーセージと保温箱(発泡スチロールで八面を囲んだ箱)で温めたレンズ豆の煮込み、チーズ各種、桃とさくらんぼ、コーヒー、、豪華フルコースで全て美味しい。参加者の一人が作って持ってきてくれたレーズンとラム酒のパウンドケーキをおやつにおしゃべり
 13時から15時近くまでのんびりお昼を食べ、19時頃まで作業をつづける。原型がほぼ完成したくらいのところで今日は終了。最後に、同じく太陽炉や筒型窯をブルンジのピグミーたちと作っているというレンヌの団体(arbre du voyageur de Rennes)の人がアフリカンプリントのエプロンをつけて団体の紹介や保温箱の説明、ブルンジのコーヒーと緑茶を紹介してくれた。
 夕食はベーコンオムレツとサラダとパンとチーズと昨日の残りの鶏肉とキャベツ煮込み。食後さくらんぼを収穫。
 自分で選んだ道ではあるけれど、wwoofを2か所で経験してみて全くの他人と生活するのはなかなか大変であると気がついた。特に衛生面と食周りに関する自分のこだわりの強さと頑固さと潔癖さを痛感する。新しいことに触れる面白さと心の休まらなさが常にせめぎ合う。


6/25 日
 今日もワークショップの続きへ。朝、向かう途中に日本人とフランス人のご夫婦がやっている小さなパン屋さんに寄る。まいこさんはフランスに住んで14年目で、元々は大きなレストランで働いていたそう。メロンパンとパンドカンパーニュとクイニーアマンとシュークリーム2種(クラシックと抹茶)とブリオッシュを買った。メロンパンとクイニーアマンはワークショップの皆で食べる用。
 お昼はサラダ(きゅうり、ラディッシュ、にんじん)、キヌアとブルグル、鶏肉と野菜のスパイス煮込み(サフランの香りのスープが美味しい)、チーズにパン、持ち寄りのお菓子ファーブルトンとバナナケーキ。
 18時頃に太陽炉が完成。ワークショップを後にし、レンヌの家に戻って娘さんLiseのお誕生日を祝う。2つ作った太陽炉のうち一つはgree de Suzanne で使い、もう一つはレンヌのアパートの住人皆で使う用。なるほどだから同じアパートに住むSolenneさんと3人で2つ作ったのか。アパートに着くと皆集まってきて、太陽炉の使い方をわいわい教え合ったりワークショップの様子を話したり。フランスは夕食の時間が遅い文化なのに加え、それ以上におしゃべりが好きすぎるらしいことを実感する。ビール飲んだり胡桃やスナックをつまんだりしながら20時過ぎにようやく室内で食事が始まる。
 食に対する考え方がだいぶ違う。テーブルに落ち着いてちゃんと食器を使って食べるのではなく、ひたすら喋り続けながらちまちま食べるというのが私には合わないのかもしれない。食事中に話すのが嫌いなのではなく、食べ物が目の前にある時はそれに集中して全力で味わいたいし、温かいものは熱々のうちに、冷たいものは冷たいうちに、新鮮なものは一番いい状態で食べたい。作ってくれた人のことを考えても一番美味しい状態で食べることを優先したい。だからオーブンから出したピザをすっかり冷め切ってから食べるとか、シュークリームを日向に放置した挙句まだ食べないことがわかりきってるのに随分前から冷蔵庫から出しちゃったりとか、ソースが完成してないのにパスタの麺が茹で上がっちゃうとかが許せない。


6/27 月
 午前は自由な時間。ヨガと帰国前の旅行の計画を立てる。
プジョーの車輪が細い自転車を借りてサイクリング。ひたすらなだらかに畝った道と牛と草原しかないだだっ広い景色が広がり、鳥の声と風の音しか聞こえなくてとても気持ちが良い。ちょうどいい坂道で自転車には最高の場所。
 お昼はバジルの幅広パスタとクリームソース、サーモン、チーズ、パン、桃に杏。サーモンが柔らかくて美味しい。DominiqueとNoa(Liseの息子ちゃん、8歳、いつもcoucou Rina!って言ってくれて可愛い)がきて一緒に食べた。
 15時過ぎ、新しいウーファーを迎えにbain de Bretagneへ。バカロレアを終えた18歳のドイツの女の子Milena フランス語は学校で5年くらい勉強して、フランスには2週間前からいるそう。ここに来る前はsaint Malo 近くの大きなpépinière でウーフをしていたそう。
 夕方、庭に組み立てプールを置く準備として土を取り除いて平らにする作業と、昨日今日と雨があまり降っていないので水やりをする。キャベツやレタスはしっかり葉っぱに水がかかって良いのでシャワータイプの口で、ズッキーニは根元にだけかかるように口が細いじょうろで水をやる。
 19時から車で5分の小さな建物でヨガ教室に参加。先生合わせて8人くらいの小さなグループで、呼吸にしっかり時間をとるゆったりした1時間。先生の声や進め方が落ち着いていて心地良かった。
 夕食はガレットの残りでgalette saucisse, 庭のサラダ、痛んだトマトを活用したトマトソース(オレガノが効いて且つトマトの酸味がそのままでとてもおいしい)、パン、米(パラパラ系、味付けが美味しい)、デザートにチーズと果物。22時頃が日の入り。雲が少しかかって綺麗な夕焼けが見られた。


6/28 火
 二度寝したら7:30になってしまった。今日も良い天気。自分でストレッチをした後皆で呼吸中心のヨガを30分ほどやり、朝ごはん。先日のパン屋さんで買ったブリオッシュ、甘すぎず油っぽくなくシナモンの香りが美味しい。
 午前中はフランボワーズの痛んだ葉枝の剪定と雑草抜き。Milenaの人柄がいまいち掴めずコミュニケーションが難しい。フランス語も何となく通じにくいしそもそもかなり大人しいので私ばかり話しかけている
 お昼は外のテーブルで。メロンが甘くて美味しい。太陽炉で半分くらい加熱できたラタトゥイユ、ローリエの香りとしっかり柔らかく煮込まれた野菜が美味しい。キヌアの煮込みとパンとチーズ、赤ワイン、食後にコーヒー。食後1時間弱自転車に乗る。足ぱんぱんになるけど風があって道の高低差もちょうど良くて気持ちがいい。牛と私しかいない。
 午後は16時頃から作業開始。chou fleur カリフラワーとchou rougeを畑に植え替え、にんじんとharicot vertいんげんの種を混ぜたものをパラパラ、きゅうりの種植えなど。20時までのんびりペースで作業する。
 夕食はサラダ、にんじん玉ねぎじゃがいもの煮込み(柔らかくて味付けも優しい)、バジルパスタ、スパイスクラッカー、サーモンのチーズとパン、ヨーグルト、杏。21時までのんびり食べて、夜はリサイクルショップで買った映画Intouchableを観た


6/29 水
 午前はchateaubriantのマルシェで買い物。帰国に向けて銀行口座を閉じようと窓口に行ったが、口座をつくったDijonじゃないと手続きできなかった。買い物のあと、中世のお城跡やちょっとした博物館を見て回る。13時過ぎに帰宅。
 お昼はスーパーで買った燻製丸鶏のオーブン焼きとキャベツとりんごのサラダ、フライドポテト、パンとチーズ。16時過ぎからコンポストをふるいにかけて使えるようにしたり、水やりやプールの設置準備。夕方、Stephaneが作っていたパンが焼ける。しっとり酵母の香りがして美味しい。夕食はきのこのリゾットとサラダ、鶏肉の残り、マルシェで買ったチョコレートムース(甘いココア味)。
 カードゲームをした後、インドの哲学者・環境活動家のVandana shiva がパーマカルチャーについて語る短い動画、モダンなオペラ(バロック音楽と現代舞踊を組み合わせたオペラ)、以前のwwooferが作ったgree Suzanneの動画をいくつか観た。


6/30 木
 洗濯しようと思ったのに雨予報だし、トレーナーでも寒い。午前中は花の手入れ、昨日市場で買った花を花壇に植える準備。
 昼はきゅうりとfromage blancと浅葱cibouletteのサラダ、キャベツベーコンにんじんの煮込み、パンとチーズ。定番の組み合わせ、fromage blanc とcibouletteとにんにくが美味しい。市場で買った牛乳に凝乳酵素を入れて温めてつくった自家製fromage blancをデザートに。
 18時からすぐ近くでやっている小さな農家直売市場へ。近所の農家さんだけが集まる小さいもので、山羊チーズ、野菜、パン、蜂蜜、ジャムがあった。いつもはガレットのその場で焼いているそうだけど、今日はいない。ヤギチーズとパンを買って帰り、夕食は家で蕎麦粉ガレットをつくる。ヤギチーズ、ピレネーのヤギ農家での日々を思い出す懐かしの味。やっぱりチーズはヤギが一番美味しい


7/1 金
 朝はきゅうりの苗を植え、プール設置の準備を続ける。天気がいいので太陽炉の力だけでじゃがいもが蒸しあがった(120℃くらい)。お昼にレンヌからLise夫婦が来て一緒に食べる。メロン、じゃがいも、ラタトゥイユと鶏肉の残り、パン、チーズ。
 午後は巨大なプールを組み立てた。夕食はズッキーニとチーズのオーブン焼き、ファラフェル(ひよこ豆とクスクスとスパイスなどの粉末に水を加えて丸めて焼く、イスラエル料理)、サラダ、チーズ、パン。食後皆でクイニーアマンを作った。生地にバターの塊と砂糖を挟みながら伸ばして畳んでをひたすら繰り返し、丸い型に入れて焼く。

falafel


7/2 土
 ヨガをみっちりやって朝ごはんはクイニーアマン。StephaneたちはLise夫婦の何かのお祝いでレンヌへ。色んな人が集まるらしい。Milenaは電車でナントへ遊びに行く。私はStephaneが教えてくれた、かつての列車道で今はサイクリングやランニングロードになっているla voie verteでサイクリングする。10時過ぎに出発。地図に書かれている道が閉鎖していたり、途中で見つけた湖と小さい教会がある公園をぐるっと回ったりしたので、往復と合わせて50kmほど漕いだ。初めて漕ぎながら足が痛くなった。voie verteは概ね平でなだらかな小道が続いていて、木陰が多く風が気持ちよかった。voie verteに行くまでの大きい道もたまに車が通るくらい、人より牛が圧倒的に多い。ホルスタイン以外にも白無地や茶色、白地に茶色など色々いる。家も新くて綺麗な豪邸が並ぶエリアや石造りの古い建築が並ぶ所など色々で見ていると面白い。大きい牛舎の横を通ると飼料の発酵した匂いがして懐かしさを覚える。北海道やピレネーの記憶がよみがえる。とうもろこしや小麦の、端が見えないくらい広い畑だらけでさすが農業大国。
 お昼には庭のサラダをとり、トマトにバジルペーストと麦芽をかけたサラダ、ビーツゆでてブルサンとフロマージュブランを和えたの、パンとチーズ、ネクタリンとメロン。色々な野菜をむしゃむしゃ食べられる幸せ。たくさん噛むのもそうだし、何より美味しくて健康的だから心の底から満足しながらもりもり食べられる。野菜は偉大。午後は夕食のサラダを準備したりギターを弾いたりして皆の帰りを待つ。
 夕食はズッキーニとブルサンのvelouté (ポタージュは野菜の固形が残っている、veloutéは完全にミキサーでとろとろ)。蕎麦粉のガレットをパリッと乾燥させたおつまみをスープに入れて食べた。サラダとパンとチーズ、デザートに塩キャラメルクリーム。


7/3 日
 日曜日は皆それぞれのんびり過ごす。午前はヨガとギター。お昼は炭火焼きソーセージとじゃがいも、セロリのマリネ、クスクスとラタトゥイユ、パンとチーズ。食後家の周りをぐるっと30分くらい散歩する。午後はプールの梯子を組み立てて水を入れ始めた。ホームベーカリーで立方体のパンを焼いく。18時から1時間弱、YouTubeライブを見ながらヨガ。
 夕食はピザを焼いた。生地は市販のもので、トマトソース、マッシュルーム、モッツァレラ、アンチョビ、オリーブ2種(固形とペースト)、瓶に入った酢漬けの小さいアーティチョーク、câpre(ケーパーの酢漬け)。お隣さんのJeaneがトマトたっぷりのタブレを持ってきてくれて、とても美味しい。タブレは大好物。水分多めでsemouleがしっとり柔らかめなのが良い。ピザはアンチョビとオリーブたっぷりで塩気強いけど生地がカリカリ香ばしく美味しい。デザートにcharlotteというババロア型の焼き菓子。中にいちごと生クリーム、スポンジにはたっぷりのさくらんぼシロップが染み込んでいる。charlotte chocolatもあるそう。食後はハーブティーと板チョコをつまみながらカードゲーム。


7/4 月
 午前中、羊にあげる干草集めと庭いじり。朝晩は特に上着があっても寒いが、日中も風があるし雲の動きが早いので太陽の見え隠れが激しく、半袖だと基本的に寒い。お昼を外で食べていたらパラソルが風で壊れた。キャベツのトマト煮込みと鶏肉パプリカ玉ねぎのスパイス煮込み、パンとチーズ。いちごのさくらんぼシロップがけ。ロゼ。
 食後にギター弾き、夕方はプールのポンプと庭いじりの続き。サラダがなくなってきたのでたくさん植えた。夕食前に3人で1時間ほど川まで散歩。とても静かで私たちの他に誰もいない。バカンスの時だけ来る第二の家が多いからか、周りの家も人気ない所が多い。牛と鳥が圧倒的に多い。
 夕食はメロン、サラダ、レンズ豆でできたフジッリにバジルソースとチーズをかけて食べる。パンとパプリカと魚のアペリティフペースト。陽が沈んだ後もしばらく明るいので食後にまた散歩。


7/5 火
 朝早めに起きて家の周りを散歩。寒い。11℃
フェンネルfenouilをビニールハウス内に植えたり花の種まきをしたり。お昼にトマト、ニンニク、エシャロット、フェタチーズ、オリーブ、庭で採れたきゅうりを混ぜてギリシャ風サラダ、ラヴィオリ、パンとチーズ。食後もぐるっと25分ほど散歩。
 諸々の応募に必要な健康診断を受けたいと相談したら、友人のお医者さんに連絡してくれてすぐに受けられることに。
午後は、前から食べたいと言ってくれていた餃子を皆で作る。餃子の皮を売っているお店もあるが今回は皮から手づくり。くっついてかなり大変だった。Stephaneは最後までgyozaの名前を覚えようとせず、いつまでもラヴィオリjaponaiseといってラヴィオリを包む用の型を使おうとしつこかった。キッチンにはアジア料理の食材(インスタント麺や調味料、スープの素など)がたくさんある。酸辣湯の素ときくらげを見つけたので水餃子のスープも作る。ひき肉はソーセージから取り出して用意し、庭のキャベツと玉ねぎの葉の部分(葱みたい)、浅葱、にんにく、エシャロットを少し使った。何年前から空いているのか分からないごま油と醤油でタレ。45個で皮と具の配分もうまくいったし、思ったより綺麗に焼けた。家でいつも作っているのと同じような水餃子スープも美味しくできた。JeanneとRomanは一緒に話していてとても楽しい優しい人たち。一緒に夕飯を食べるのが楽しい。食べるのが好きでアジアの料理も好きなので色々な食のこだわりの話ができる。


7/6 水
 寒さが心地よい朝。午前はいつものようにマルシェで買い物。庭にもたくさんあるし先週も買っていた浅葱をまた買っていた。Dominiqueに”また買ってきたの⁉”って言われそう fromageblancと食べたいから必要だと先週と同じこと言っているが作っているのを見たことはない。お昼前に新しいウーファーのJudithが到着。バックパックでヒッチハイクと歩きで旅してきたそう。garonneに家族と住んでいて、3年ほど行政の仕事をしていた。ウーフはここが初めてで1週間弱滞在したあと家族の家に帰る。
 お昼ご飯は太陽炉で午前中温めていたラタトゥイユと米の煮込み。しっかり柔らかくなっていて美味しい。メロンとソーセージ、Judithが持ってきてくれた亜麻仁のパン、市場のフロマージュブランといちご。
 午後は自転車に軽く乗ってギターを弾いて、プールのポンプや梯子周りの準備。プールを固定する木の板にペンキを塗ったり、中の水をろ過装置で綺麗にしたり。水温19℃だが2人は早速プールに入っていた。こんな絶景を独り占めしながら好きな時にプールに入り放題なんて贅沢なんだろう
 夕食はピザ、サラダ、昨日のスープ、チーズ、パン。夕食後ぐるっと散歩。


7/7 木
 眠すぎて二度寝したら7:20になっていた。丁寧にヨガをする。昨日の夜は珍しく満腹になったので今朝はコーヒーと桃だけ。平たい桃pêche plat、思ったより硬いが新鮮で美味しい。
 午前の作業はレタス類の鉢植え替えと土耕し。レタスが成長し始めたら、保湿のため周りの土に藁をかぶせて、虫や特に蝶から守るためバジルの葉っぱをぱらぱらとふりかける(香りで来ないようにする)。お昼はキャベツとビーツのサラダ、レタスとイチゴのサラダ、パン、ベーコンいんげんズッキーニをバターで炒めたもの、チーズ各種。食後外の芝生の上でヨガとお昼寝。午後はレタス植えたり色々し、18時半から近所の直売市へ。
 夕食はズッキーニとバターのオムレツ、パン、チーズ、クレープ3枚。相変わらず野菜の食事(おかず)が少ないぶんパンやチーズやクレープを食べてしまうので良くない。

7/8 金
 朝起きたら安倍さんが助演説中に撃たれて心肺停止とのニュースが飛び込む。結局亡くなってかなり衝撃を受ける こっちに来てからほとんど日本のニュースを終えていない
朝は散歩とヨガして、新しい畑の土の準備とネギ植え。葱の根元を、牛糞とコンポストの土を混ぜたものに漬けてから植える。お昼はトマトとオリーブ、きゅうりのサラダ、じゃがいも肉にんじんの煮込み、パンとチーズ。午後はみんなでのんびり過ごす。陶芸を学校で勉強して趣味で今も続けているJeanneに教えてもらいながら、はじめて陶芸をやった。均等に形を変えていくのが思ったより難しい。程よい冷たさと絶妙な手触りが心地よく、精神を集中させて静かに過ぎてゆく時間が瞑想のようでクセになる。金曜なので夕飯はガレット、庭のサラダ、パンとチーズ。食後の水やりのあと、焚き火をしてマシュマロやバナナ(中に板チョコ挟むのが定番らしい)を食べてお喋り。日没後の夕焼けが美しい。

7/9 土
 相変わらず他の2人は遅起きで9時過ぎまで寝ている。
午前はネギの続きを植える。お昼前にJudithと一緒に自転車でパンを買いにいく。珍しく風が弱く日差しが強いので暑い。干し草ロールが点々と置かれている広大な牧草地が、絵にかいたような田舎ののどかな風景で美しい。お昼は炭火の串焼き肉と玉ねぎとパプリカ、サラダ、メロン、パンとチーズ、果物。
午後はプール横の椅子でごろごろ。夜は外で食べる。デーツ、庭のローリエを使って太陽炉で煮たラタトゥイユが美味しい。アメリカのアマチュア写真家(乳母だった)Vivian maiyerのドキュメンタリーを見た。謎に包まれた人でとても面白かった。

7/10 日
 MilenaとJudithは最後の日。
午前中、羊の毛を編み物に使う準備として汚れを取ったり、チョコバナナケーキを焼いたり。お昼は外の木陰の下でNoa家族と皆で食べた。ギター教えてもらう。隠し味に入れたパンデピスの甘さとスパイスが美味しいスペアリブ煮込み、パスタ、トマトとモッツァレラのサラダ、きゅうりのサラダ、キャベツのバター煮込み。チーズにパン、シードル、チョコバナナケーキ。食後アメリカ映画captain fantastic を観る。そのあとlutin(森のいたずらっ子)がいるという設定で、鏡板を目の下にあてながら歩いて空を歩く気分を味わったり、庭で拾った花の押し花とgree Suzanne の素敵な絵葉書のカードを作ったり。18:30-動画ヨガ 夕食はメロンとサラダ、ネギとベーコンのキッシュ、mousse aux chocolat。


7/11 月
 朝JudithとMilenaを見送る。今日もサラダを植える。お昼はキャベツりんごサラダ、鶏肉のスパイス煮込みと米、パンとチーズ。ちょうどお昼後に常連ウーファーのCecileが来た。 
 午後は途中まで車で送ってもらい、バスで健康診断を受けにBruzというレンヌ近くの小さい街へ。gree Suzanneにwwooferとしてきたこともある、Stephaneのお友達のお医者さん。聴診・身長体重・血圧だけ調べてあっさり終了。25€を返金してもらうためsecurite socialeに書類を送る。診断日・生年月日と名前・健康であることを証明しますという一文・医者の署名 があれば健康診断証明書に十分らしく、身長体重など具体的な情報は何も書かれていない。日本で使えるだろうか
 一月に冬服と共にフランスに来たっきりなので夏服が無いのと、帽子をどこかに置いてきてしまったので帰りにショッピングモールでキャップ13€とTシャツ6€を買う。
 新しいwwooferのCecileはブルターニュに住んでいて、ここでwwoofをする時は外でテント泊。もう一人の新しいwwoofer、magalieはヨガの先生で,
今はバカンス。オリーブとフェタのケークサレを焼いてきてくれた。夕食はズッキーニとチーズのポタージュ、スパイスのタブレ、ケークサレ、パン、mousse au chocolat  食後水やり。羊を毛刈りに慣れさせるため、乾いたパンを撒きながら呼び寄せるが用心深くてなかなか難しい。


7/12 火
 朝はMagalie先生によるヨガ。呼吸と関節中心
さっそく羊の毛刈り。怖がりでほとんど触らせてくれないし、ちょっと動いただけでダダダーっと逃げるのが面白い。金網の柵でそっと囲いながら慎重に1箇所に集め、一頭ずつ毛刈りと爪切りをする。刈られている時は不思議なほど急に大人しくなる。お昼はタブレ、肉の煮込み、太陽炉のラタトゥイユ、チーズ。先週に比べて一気に暑くなり、今日は初めてエアコンをつけた。午後は音楽を聴きながらのんびり日陰の花壇の手入れ。ハイチ出身の新しいウーファーVaitheaがやってくる。夕食の生春巻きが美味しかった(中身はミントキクラゲ春雨)。半袖でも熱いくらいの夜

7/13 水
 châteaubriantのマルシェとお城へ。マルシェは3回目、お城は2回目。お昼のサラダが豪華で、ズッキーニのラペバジルソース和え、にんじんとパセリのサラダ、poireau のバジルソース和え、丸鶏、ポテトフライ(猛暑なのに油物が多い所、日本の食文化との大きな違いだと思う)。チーズにマスカット、杏、パン。ネギは焼いて柔らかく甘くて美味しいしズッキーニの食感が良い。暑さが和らぐ夕方までは肉体労働しない。
 Vaitheaはパリやアメリカ、タイなど各地で国際経営の勉強をしたあと、3年ほどカルフールの広報で働き、今はやめてウーフでフランス各地を回っているそう。ここは3軒目で、最初の所はインド系の宗教色が強いところで早めに切り上げたらしい。ウーフもいろいろな人に聞いていると難しい点もある。Cecileはナントで作業療法ergothérapieを勉強していたろう。夕方プールに入った。
 夕食:大きなズッキーニを縦半分に切って中をくりぬき、ファラフェルに似た穀物とスパイスや肉を詰めてオーブンで焼いたもの、サラダ、チーズ、パン 
 今日は革命記念日7月14日の前夜なので、夜bain de Bretagne まで車で行って花火を見る。湖の上で打ち上げられ、オペラがbgmなのが面白い。フランスでは花火を個人でやるのは一切禁だと初めて知った。23半頃ようやく始まり30分ほど続いた。安倍さんのことがあり、花火の音と銃声が似ているように感じたし、自分が一度も銃声を聞いたことがないことに気付いた。例えばアメリカで花火やるは皆音についてどう感じるのだろう。花火のクオリティと迫力は思ったよりすごかった。夕焼けの空が上から青白濃いオレンジになっていて国旗みたい(オランダ順)


7/14 木
 午前は市場で買ったいんげんなどを鉢に植え替え、サラダをさらに植え、コリアンダーによく日が当たるように植え替えなど。お昼にカップルのウーファーFunnyとCloudが到着。先日お世話になったお医者さんのMargaux も遊びに来て、11人でにぎやかにお昼。メロン、ラタトゥイユ、ブロシェット、米のバター煮込み(チーズっぽさも感じるやさしいこの味が美味しい)、パン、パスタの炭水化物祭。果物も桃に杏に小粒のマスカットと盛りだくさん。その後もパンを焼いたりフロマージュブランを作ったり。
 午後は16時過ぎから庭いじりの続きをやり、夕方大きなパズルを始める。夕食は野菜たっぷりのおかずがたくさんで嬉しい。ビーツ、人参、タブレ、白ビーツのマリネ、fromage blancと浅葱にんにく和え、キャベツのマスタードマリネ、焼きたて手作りパン、ロゼ、チーズ。食後の水やりの後家の周りをぐるりと散歩。22時過ぎでもまだまだ明るく、雲の形がさまざまで美しいオレンジ色と水色と白のグラデーションの空。ハーブティーとチョコをつまみながら夜中までパズルに奮闘するも完成からはほど遠い。


7/15 金
 最終日。ホームベーカリーで焼いた美味しい焼き立てパンを朝ごはんに食べ、昨日の手作りパンにマスタードやオリーブペーストとチーズを挟んでお昼用のサンドイッチを作る。レンヌ行きのバスBreizengoの乗り場Bain de Bretagne まで車で送ってもらう。8:50発のblablabusでパリに向かう。

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