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【ゴハンエッセイ01】マンガ『パパと親父のウチご飯』

この作品は、「月刊コミック@バンチ」にて2014年から連載が始まりました。作者は豊田悠さんです。

子連れのシングルファーザー同士がひとつ同じ屋根の下で共同生活をスタートさせます。
日常で巻き起こる様々な出来事をハートフルに描いた作品です。
4人の家族が料理を通して成長していく姿は読者の心をじんとさせます。

『パパと親父のウチご飯』の主な登場人物

千石 晢(せんごく てつ)
愛梨の父親で整体師。
元カノから娘の愛梨を預けられシングルファーザーになる。
家事を担当する代わりに晴海の家に居候させてもらうことに。

晴海 昌弘(はるみ まさひろ)
清一郎の父親で出版社の編集者。
妻の不倫が原因で離婚、シングルファーザーになる。

愛梨(あいり)
千石晢の娘

清一郎(せいいちろう)
晴海昌弘の息子

壇 ゆかり(だん ゆかり)
料理教室の講師をしながら商店街でカフェを営む。
この料理教室には千石と晴海が生徒として通っている。

第1話 カレーライス

普段から料理に試行錯誤する千石。
好き嫌いが激しくなかなかご飯を食べてくれない子供達にイライラする日々。

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引用元:パパと親父のウチご飯 | コミックバンチweb

まだ子供が幼いとなかなかいうことを聞いてくれないものです。
この悩みは子育てに奮闘中のパパママにとっては共感できるのではないでしょうか。

そんな日々を繰り返していく中、ある日、「ママのごはんがたべたい!」と泣き出してしまう愛梨。
すごくかわいそうでママが恋しくなる気持ちもわかるのですが、その分千石もツライ思いをしているのではないかと思います。

自宅では、子供達を甘やかす晴海に対して千石は怒りをぶつけるが、何も言い返さない晴海。

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引用元:パパと親父のウチご飯 | コミックバンチweb

むしゃくしゃしながら商店街へと向かう千石。
愛梨の「ママのごはんがたべたい!」という言葉が頭に残っています。
すると、たまたますれ違った親子の会話を耳にしカレーライスというヒントを得るのです。
八百屋のおばちゃんにアドバイスを求めるが、それをそばで聞いていた女性が千石に声をかけてきます。
料理教室の講師、壇ゆかりです。

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引用元:パパと親父のウチご飯 | コミックバンチweb

料理教室の勧誘を受けるがアドバイスもきちんとくれます。

早速、アドバイス通り子供達の嫌いなものをミキサーにかけるという工夫を施しながら一生
懸命にカレーを作る千石。
これは好き嫌いを克服するためにとてもいいアドバイスとなるのです。

出来上がったカレーを喜んで食べてくれる子供達。

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引用元:パパと親父のウチご飯 | コミックバンチweb

こんな顔をされたらどうでしょう。
一生懸命作った分それはもう嬉しくてたまりません。

そして千石はカレー作りを通して気がつきます。
自分と対照的な晴海。
自分のことも、相手のことも認めた上でお互い子育てにおける役割を分担すればいいということ。

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引用元:パパと親父のウチご飯 | コミックバンチweb

カレーのように甘さ辛さの両方を兼ね備えることが大事だということ。
子育てもカレーと同じで、晴海の優しさ=甘さ、千石の厳しい性格=辛さ、両極端が合わさって初めて美味しさになるのです。
最後は二人仲良くとても良いシーンでした。

まとめ

今回は、料理を通して人と人との愛を感じれるような作品を紹介しました。
千石の心の葛藤や晴海に対する劣等感のようなものも、全て認めた上で受け入れるということ。

そして、お互いが力を合わせていくこと。
どちらか片方かけていてはだめで、お互いに足りないものは補っていけばいいということ。

そんな大事なことをこの1話から学んだ気がします。
なんだか、カレーライスが食べたくなってきますね。
夕飯にぜひいかがでしょうか。


こちらの単行本にはレシピも掲載されているようなので、ぜひチェックしてみてください。

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