(プロット)泥と潔と
1幕(温泉の国に辿り着く)
1、何者になりたいが、自身に存在価値(未来、夢)を見出せない高校生、晶。むしゃくしゃしている。晶はSNSに多層な自分を演じている。
2、お風呂に浸かっていたら感情が溢れ出し、飲み込まれてしまう
3、その先には水ぐもが管理する温泉奥道後が存在し、様々な温泉に浸かって泥を落としている人々(水神)がいる
4、お風呂に浸かりながらも、不思議な風景に心躍る晶。
5、半魚はお風呂に浸かってはいけないそうで、半魚に怒られ、逃げる晶。
6、水の中を素早く動けることに違和感をもった晶は、自身にえらや水かきが生えていることに気がつく
7、さすがの晶でも気持ち悪がり、元に戻りたい気持ちになる晶。
8、戻る手がかりを探す。
2章(アニーとの対立)
1、ふと歩いていると、神社らしきカタチをした建物がみえる。そこに目を奪われていると、半魚の子どもが通りかかる。
2、半魚の子どもたちにいじめられているアニーを見つけ、得意の声マネでアニーを助ける。
3、アニーは自分の姿、人のカタチが残っていて、親しみを晶は覚える。元の姿に戻りたいとアニーに迫る。しかし、アニーも分からないという。
4、アニーに厄介になることになった晶。アニーは温泉で泥を落とす仕事をして働いている。アニーが毎日晶に食事を運んでくる。晶は、寝ては食べ、寝ては食べの生活が始まる。
5、晶ののらくらな態度にアニーはイライラしているが、晶は気づかない。アニーはどんどんくすみ、濁っていく。
6、ある日、アニーは泥の塊になってしまった。晶はびっくりしてアニーを抱えて、外に走り出し叫ぶ。
3章(解決)
1、アニーの姿を見て子どもたちは面白がり、泥を投げてくる。アニーはどんどん膨れていく。
2、抱えきれなくなったアニーを晶は落としてしまう。落としたアニーを晶はおう。その先には温泉があった。
3、アニーがふやけていく。晶もふやけていく。
4、温泉のなかは泥だらけになり、水神さまも泥になる。
5、泥のせいで、水神さまが踊り狂う。
6、アニーが意識を取り戻し、水神さまを洗う。アニーの仕事は泥を落とす仕事だった。落とした泥は、人間界のお風呂に入れ、アニー自身も飲み込んでいく。
7、その姿を見てた晶はアニーを気持ち悪がる。自分を落とし入れた原因を作ったのはアニーだと知ってしまい、アニーから逃げる。
8、アニーから逃げる。しかし、風呂上がりの客とぶつかり、汚れたと、いい争いになり、目立ってしまう。そして、その汚れはどんどん膨らみ、客と晶を襲った
9、助けたのはアニーだった。アニーと生きることを晶は選択する
10、アニーに仕事を教わる。そのなかで、人間にとって泥は汚れや穢れではなく感情の塊であることを知る。
11、アニーがこの世界にきた理由を語り始める。その理由を感情を押し殺してきたからだった。アニーは性別は男性だが、女性の心を持っていた。
12、アニーが実践しながら身体の洗い方を教えてもらう、ずらすことが必要だ。摩擦が必要だ。垢はそうしないと取れないと晶の身体を擦る。
13、ヒリヒリ痛く身体が感じて堪えていると、元の場所に戻っていることに気づく。アニーや風呂の世界はどこに行ってしまったのか。
17、お風呂上がりで身体は熱っている。女性風呂に晶はいた。(晶は女性だった)ドライヤーをかけながら、晶はアニーに救われたのだろうか。アニーはまだあの世界にいるのだろうか。アニーは幸せなのだろうかぼんやり考える。相変わらず自身の存在価値を見出せない。けれどもお風呂には入って身なりがさっぱりしている。(感情がスッキリしている)泥がまとわりついていない。その事実に、この世界が不思議で笑った。わたしはわたしだ。
コンセプト:感情を洗う温泉
テーマ:感情の扱い方
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