(プロット)泥と潔と

リテイク02
※自分に存在価値(未来、夢)を見出せない自由で気ままで感情に飲み込まれやすいその日暮らしのの高校生の晶が、奥道後温泉に連れて行かれて自身の泥を落としながら、感情を押し殺してきたLGBTのアニーに出会う話

1幕(温泉の国に辿り着く)

1、何者になりたいが、自身に存在価値(未来、夢)を見出せない高校生、晶。むしゃくしゃしている。晶はSNSに多層な自分を演じている。

2、お風呂に浸かっていたら感情が溢れ出し、飲み込まれてしまう

3、その先には水ぐもが管理する温泉奥道後が存在し、様々な温泉に浸かって泥を落としている人々(水神)がいる

4、お風呂に浸かりながらも、不思議な風景に心躍る晶。

5、半魚はお風呂に浸かってはいけないそうで、半魚に怒られ、逃げる晶。

6、水の中を素早く動けることに違和感をもった晶は、自身にえらや水かきが生えていることに気がつく

7、さすがの晶でも気持ち悪がり、元に戻りたい気持ちになる晶。

8、戻る手がかりを探す。

2章(アニーとの対立)

1、ふと歩いていると、神社らしきカタチをした建物がみえる。そこに目を奪われていると、半魚の子どもが通りかかる。

2、半魚の子どもたちにいじめられているアニーを見つけ、得意の声マネでアニーを助ける。

3、アニーは自分の姿、人のカタチが残っていて、親しみを晶は覚える。元の姿に戻りたいとアニーに迫る。しかし、アニーも分からないという。

4、アニーに厄介になることになった晶。アニーは温泉で泥を落とす仕事をして働いている。アニーが毎日晶に食事を運んでくる。晶は、寝ては食べ、寝ては食べの生活が始まる。

5、晶ののらくらな態度にアニーはイライラしているが、晶は気づかない。アニーはどんどんくすみ、濁っていく。

6、ある日、アニーは泥の塊になってしまった。晶はびっくりしてアニーを抱えて、外に走り出し叫ぶ。

3章(解決)

1、アニーの姿を見て子どもたちは面白がり、泥を投げてくる。アニーはどんどん膨れていく。

2、抱えきれなくなったアニーを晶は落としてしまう。落としたアニーを晶はおう。その先には温泉があった。

3、アニーがふやけていく。晶もふやけていく。

4、温泉のなかは泥だらけになり、水神さまも泥になる。

5、泥のせいで、水神さまが踊り狂う。

6、アニーが意識を取り戻し、水神さまを洗う。アニーの仕事は泥を落とす仕事だった。落とした泥は、人間界のお風呂に入れ、アニー自身も飲み込んでいく。

7、その姿を見てた晶はアニーを気持ち悪がる。自分を落とし入れた原因を作ったのはアニーだと知ってしまい、アニーから逃げる。

8、アニーから逃げる。しかし、風呂上がりの客とぶつかり、汚れたと、いい争いになり、目立ってしまう。そして、その汚れはどんどん膨らみ、客と晶を襲った

9、助けたのはアニーだった。アニーと生きることを晶は選択する

10、アニーに仕事を教わる。そのなかで、人間にとって泥は汚れや穢れではなく感情の塊であることを知る。

11、アニーがこの世界にきた理由を語り始める。その理由を感情を押し殺してきたからだった。アニーは性別は男性だが、女性の心を持っていた。

12、アニーが実践しながら身体の洗い方を教えてもらう、ずらすことが必要だ。摩擦が必要だ。垢はそうしないと取れないと晶の身体を擦る。

13、ヒリヒリ痛く身体が感じて堪えていると、元の場所に戻っていることに気づく。アニーや風呂の世界はどこに行ってしまったのか。

17、お風呂上がりで身体は熱っている。女性風呂に晶はいた。(晶は女性だった)ドライヤーをかけながら、晶はアニーに救われたのだろうか。アニーはまだあの世界にいるのだろうか。アニーは幸せなのだろうかぼんやり考える。相変わらず自身の存在価値を見出せない。けれどもお風呂には入って身なりがさっぱりしている。(感情がスッキリしている)泥がまとわりついていない。その事実に、この世界が不思議で笑った。わたしはわたしだ。

コンセプト:感情を洗う温泉
テーマ:感情の扱い方

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