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ワンルーム

おはようございます!
Jです

今日もやることがないので
書いていきます


本棚、ベッド、机や椅子
仕事関係の書類にペットボトル、
電灯、パソコン

私のワンルームには
いろんなものがある

そこに私は住んでいて
狭いながらも、そこの主だ


そのワンルームで
ある日、私はほとほと疲れて
最大級疲れて
自分に嫌気がさして
こんなことを思う




自分やめます




と、その瞬間
シーンとなって

次に起こったことは
ワンルームの玄関から賑やかな声とともに
ドタドタと誰かが部屋に入ってくる音


「ここ好きに使えるよ」
「やったー!宴会しよう」
「家具多いね。全部捨てよう」
「やっと空いたね!」
「居座ったよね〜でも、もういないから」
「みんな!どんどん入って」


声色から
入ってきたのが
一人じゃないのがわかる

なにかがこっちに来る


キッチンと居間を分けている
ドアがガチャっと開いて
部屋になだれこんできたのは
八百万の神たち


え?


多いなぁ


八百万の神たちは
入ってくるなり
大音量のドンチャン騒ぎ
お酒をのんで宴会をはじめて
躍りまくって笑いまくって

それと同時に家具や書類を
どんどん捨てる

どんどん
どんどん

どんどん
どんどん
部屋にものがなくなって

家具がほとんどなくなって
この後どうなるんだろうと思っていたら

八百万の神たちは
壁を壊し始める

壁がなくなったら
屋根を壊し始めて
屋根がなくなったら
床を壊し始める



もうすっかり
ワンルームといえるカタチが
なくなって
八百万の神たちが言う


「ここが君の居場所」

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