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高卒の僕が社内に大学を作った理由

どうも「スナックタケミ」の竹見ママです。
ママと言ってもゴリゴリのおっさんです笑

今回は社員の『成長機会』のために実施したプロジェクト「SAC大学」(※SAC:Septeni Ad Creativeの略/読み方:サック)についての話になります。
何を隠そう僕は高卒です笑
そんな僕が、なぜ大学をやろうと思ったのか、やってどうだったのかをまとめましたので、読んでいただけると嬉しいです!

「思い込み」がきっかけで始まったSAC大学

僕たちSACは100人以上のスタッフが働いています。平均年齢は30歳と若いスタッフが多く、そのため経験が浅い人でもチームリーダー的な役割を担うことが結構あります。

でも、必ずしも全員が過去にリーダーを経験してきたわけではないので、「私はリーダーに向いてない」「リーダーは、何をすればいいのかわからない」といった相談をキャリメン(※1)で受けることがありました。

(※1)キャリメン:キャリアメンタリングの略で半年に一度、人事が社員一人ひとりの今後のキャリア、成長や悩みについて向き合い話し合う場

悩んでいる人達の話を聞くと、共通して「リーダーは強烈なカリスマ性を持ってみんなを引っ張っていける人がやるもの」だと思い込んでいると感じました。(僕自身も昔はこの思い込みに悩ませられました笑)

僕はみんなが「リーダーに向いていない」のではなく、ただ「リーダーのことを知らない」だけだなと気づきました。

リーダーは「役職」ではなく「役割」だと思っています。みんなに「リーダー」という仕事をしてほしいわけではなく、「リーダーシップ」をとって楽しく働いてほしいと思ったので「リーダーシップを学ぶ機会」を作ろうと思いました。

やるならSACらしく楽しくやろう!ってことで、行かなかったからこそ憧れがある「大学」を自分で作っちゃえ!と名前は「SAC大学」にしました笑

そしてSAC大学のテーマは「学ぶって楽しい!リーダーシップを持つとワクワクする!」に決めました。

何事もやるにあたってカタチから入るタイプなので、
まずはロゴをデザイナーに作ってもらいました笑

リーダーシップって何?

SAC大学をはじめるにあたって最初にリーダーシップに関するいろんな本を読んでみました。 理由は自分の今までの経験だけでは偏っていたり、古く誤ったリーダーシップを教えてしまう可能性があるのと、何よりまず自分が「リーダーシップって何か」をしっかり語れるようになりたかったからです。

いくつかの本からあらためて「リーダーシップとは一人ひとりが働く上で持つべき”マインドセット”と自分のミッションを遂行する”実行力”」であり、それは働く上で自立している状態だと思いました。持論にはなりますがこれをみんなに伝えていこうと決めました。

「リーダーシップ=自立」
自立することで今よりもっと楽しく働ける!
楽しく働くことで将来のなりたい像に近づいていく!
なりたい像がまだ見えない人もきっと見えてくるようになる!
そして一人ひとりに「価値」が生まれる!

学ぶ姿勢と授業について

これも僕の持論ですが成長には主体性、積極性、柔軟性、この3つのスタンスが特に大事だと思っています。新人教育でもこの3つのスタンスを軸に色々な施策やアドバイスをしています。なのでSAC大学でもこの3つのスタンスを入れた校則を作りました。(社会人に校則って笑)

主体性を持ち、積極的に参加する
・固定概念を捨て、柔軟性を持って取り組む

参加者は全員ではなく挙手制にして参加から主体性・積極性を大事にしました。僕の経験上、自分で選択して得た経験の方がより成長実感や自信に繋がると思っているからです。とはいえ10人ぐらい参加してくれた嬉しいなと思っていましたが、、、なんと現チームリーダーから1年目まで幅広く22名も参加してくれました!(めっちゃ嬉しかったーーー!!!)

SAC大学のテーマ、伝えていくこと、学ぶ姿勢(スタンス)が決まったので、次に授業内容を考えました。

まずは代表である金原さんが思うリーダーシップを語ってもらう場を作ろうと思いまいたが、これはSACらしく「スナックタケミ」で飲みながら語りあう形式にしました笑

また社内だけではなく、様々なリーダーシップを学べる機会にしたいと思い、働きがいのある会社ランキングで常に上位のサイボウズさん、個人的に大好きでお世話になっている社長さんたち(サインコサイン加来さん、ROOM810丸山さん、ボランチ松重さん)に講師のご依頼をさせていただきました。

授業はオン・オフどちらでも参加できるようにしました

そして僕が事前に読んだリーダーシップの本で特に良かった3冊を課題図書にしました。(そんな僕も実は本を読むのが苦手だった、、、詳しくはこちら↓↓↓)

逆にリーダーシップとは何かを学ばせてもらった

僕は参加者と毎月の面談や提出したレポートを通し、どう変化していくか観察していました。 

まず最初の1か月目で、みんなの中にある「リーダーとは〇〇だ!」の固定概念が少し崩れていきました。これはSAC大学を始めるきっかけでもあったので1ヶ月で手応えを感じてきました。そして2か月目には各自の業務・チームでやっていきたいことを語り始めました。そして3ヶ月目には行動に移していきました。

もちろん人によってやっていきたいことや行動の大小はありますがみんなが目を輝かせ、いい顔で話をしてくれたことがとても印象に残っています!

約3ヶ月におよぶ全ての授業が終わって、僕自身がみんなから沢山のリーダーシップを学ばせていただきました。実施する前は「リーダーシップ=自立」でしたが、その自立とは「想いを語れて、覚悟を持って行動に移す」ことでした。その想いに共感した人たちと一緒に夢を叶えていく、リーダーシップとは自分自身も周りもワクワクさせること、それをしている人がリーダーだと確信しました。

参加者のみなさん、3ヶ月お疲れ様でした。逆に沢山の学びをありがとうございました!
そして卒業おめでとうございます。これからもっと自分自身を、そして周りの人をワクワクさせていきましょう!

もちろん大学なので卒業証書もあります笑
SAC大学の取り組みが
セプテーニグループの『ダイバーシティアワード』で
グランプリをいただきました!!

SAC大学の今後について

みなさんの成長をみて、一回で終わらすのは勿体無いのでブラッシュアップしながら第2期、第3期と続けていこうと思っています。

また卒業したメンバーを対象に「将来の夢や仕事に対するアツい想いを語り、高め合う場」として「SAC大学院」という新たなプロジェクトを実施しています。

仲間たちと語り合うことで想いが「熱意」に変わり、その行動している姿が「熱中」になっていく、そんな熱苦しいサイクルのきっかけを作れたらいいなと思っています。

学びに関してやりたいことがまだまだ沢山あります。
あれをやったらみんながどう成長するのか?こんな風にやったらもっと楽しんで参加してくれるか?そんなことを日々妄想しています笑

そんなやりたいことを実現出来ることがSACの魅力ですし、そのやりたいことをみんなで積み重ねていくことでビジョンである「関わるすべての人に”驚き!”をデザインする」会社になっていくのだと思います。
でもシンプルにみんなで学び成長していくのは本当に楽しいです!

最後に学びに関する僕の好きな言葉で締めさせてください。

知らないことを知る。
分からなかったことが分かるようになる。
出来なかったことが出来るようになる。
学びは「究極のエンターテインメント」

ではまた!

竹見 大輔 PR部責任者/スナックタケミ ママ

2007年 セプテーニにデザイナーとして中途入社
2010年 Sapporo Ad Creative(現SACの前身)の
     立ち上げメンバーとして札幌へ1度目の転勤
2011年 クリエイティブ部のマネジャーに昇進
2012年 東京へ戻りディレクターチームをマネージメント
2017年 Septeni Ad Creative分社化に伴い出向。
     人生2度目の札幌転勤。
     現PR部の責任者としてバックオフィスを統括
2020年 スナックタケミ、オープン!
2022年 Septeni Ad Creativeへ転籍

神奈川県出身。札幌に合計6年半在住。
働く上での個人理念は『無駄、非効率、直感、遊び心を大事に自分らしく働き、繋がる』です。今の仕事は生産性を求める仕事ではないからこそ、無駄、非効率のあえて遠回りをする事や、ときには数字ではなく直感を信じてみる事、純粋に自分が好きなこと、楽しいことを大事にすることで今までになかった新たな気付きや価値、アイデアが生まれて、それを元に自分らしく人と繋がっていき、多くの価値観に触れていく事で成長していきたいと思っています。

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