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洋楽という言葉の気持ち悪さについて。

洋楽という言葉を目にする度になんだか居心地が悪くなります。それは邦楽という言葉と同じくらい違和感を感じます。嫌悪とまではいかないけれど、それに近いものを感じるんです。

いまや信じられないかも知れませんが、普通の音楽ファンが普通に洋楽を聴いていた時代があったんです。テレビの全国放送、それも時にはゴールデンタイムに洋楽アーティストが歌ってたんです。洋楽がマニアだけのものでは無かった時代です。そして音楽ファンは洋楽ファンでそれ以外が芸能人やタレントと横並びの存在として邦楽がありました。

なぜでしょうか。

戦争に負けたからです。アメリカの、西洋の、文化的世界侵略の成功です。経緯を細かく書いてしまうと余りに遠回りしてしまうので端折って前に進みます。

西洋文化とはもちろん白人文化です。人種差別が常識の時代です。黒人音楽も入っては来ましたがそれは白人を経由してのものです。今の若い人は白人への憧れは薄れてますが、歳をとった人はいまだに白人が大好きです。白人文化が大好きで白人のロックンロールに憧れていました。白人色の強いロックンロール、例えばプログレッシブロックやヘヴィーメタルは日本で大人気です。そして現在もシューゲイザーやドリームポップという極めて白人的なロックンロールが大人気です。そしてある日本のバンドの北米ツアーが大成功したら世界に認められたと勘違いします。アメリカ、もしくはイギリスが世界の中心だといまだに考えてる世代が幅を利かせてるんです。アジアで成功しても世界的成功とは決して言われないのはそのせいです。

洋楽という古い言葉を聴くと上記のようなことがサッと頭に浮かぶんです。洋楽とは白人音楽のことです。白人の文化的、音楽的世界侵略。その成功の証が洋楽という言葉なんです。

白人以外の音楽、アメリカやイギリス、そして日本以外の音楽を積極的に聴いてみてください。探してみてください。きっと新たな発見があります。

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