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最後の母音を「お」にすると力強くなります。

日本語は韻を踏むのに適した言語ではありません。英語ではそれが半ば規則となっておりリズムを生み心地よく流れるような音楽的フレーズになります。日本語で同じようなことをするとわざとらしくなってしまいがちです。

上手く韻を踏めると良いと思いますが、もっと簡単な良い方法があります。サビのフレーズの語尾の母音を「お」で揃えてみてください。言葉が音楽がメロディーが前へ前へと突き進みます。フレーズの最後が来るたびに気持ちよく聴けるし気持ちよく歌えます。

名曲は気持ち良く歌える曲でもあります。カラオケヒットを持ち出すまでもなく歌える曲は既にヒットの要素を内在してます。ちょっと話がそれました。ワンテイクの一筆書きなので良くありますが最近それが多くなりました。

試しにサビのフレーズごとの語尾の母音を出来るだけ「お」に揃えてみてください。そして更にはサビに行く前の直前に弱目の母音「い」や「え」にしてみてください。弱い母音で前のフレーズが終わると「お」の強さが際立ちます。例えば4つの区切りのあるフレーズがあるとしてひとつ目とふたつ目と最後を「お」で終えて3つ目だけ「い」とか「え」にするのもとても良いと思います。

例題を上げないときっと分かりづらいと思うので上げてみます。私の大好きなスピッツの「青い車」のサビのフレーズの語尾を引用して列挙してみます。

行こう、行こう、ないよ、降りよう、行こう、行くよ、

そもそも「行こう」という同じ語尾が多いですが、それも気持ち良く歌える理由の一つです。字面だけ見ると母音は「う」ですが発音としての母音は「お」なので、念のために。

他の曲でも語尾母音「お」の連続はあると思います。連続にしなくても「お」をフレーズの最後に持ってくると強くなります。そして今日は取り上げませんでしたが「あ」にすると大きく広がります。スケールの大きな曲になります。

好きな曲のサビのフレーズがどうなってるか、ちょっと調べてみてください。そして何かわかったことがあれば教えてください。

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