イスラエル通信9月27日
成田-テルアビブ直行便
今年の3月から、エルアル航空の「成田-テルアビブ」直行便が就航しました。搭乗経験者によれば、機内に入った瞬間からイスラエルを味わうことができる、とのことです。直行便の就航で、日本とイスラエルの距離が大幅に縮まりました。聖地巡礼以外にビジネスでの利用も増えると予想されます。
キリスト教に対する憎悪犯罪
最近イスラエルでは、キリスト教に対する憎悪犯罪が増加しています。8月上旬、エルサレムの警察とカトリック教会の指導者が会合を開き、この問題に対する対応策を協議しました。この会合は警察の主導で開かれたもので、今後の警察とキリスト教界の連携強化の必要性について確認されました。
名誉殺人
パレスチナ自治政府の公営新聞「アルハヤット・アルジャディダ」は、パレスチナ人女性が自分の家族に殺害される「名誉殺人(Honor Kikking)」が急増していると報じたことがあります。それを受けて、アッパス議長は、女性を差別している法律を見直すと約束しましたが、実行されていません。
司法改革抗議デモ
8月中旬、イスラエルにおける司法改革抗議デモは32週目に突入しました。テルアビブ周辺だけでなく、ネタニヤフ首相夫婦が休暇を過ごすゴラン高原などでも抗議デモが行われました。首相夫婦が滞在したホテルのネット上の評価が、急落するという現象まで起こっています。
エチオピア系イスラエル人のデモ
8月中旬、数百人のエチオピア系イスラエル人がエルサレムでデモを行いました。デモ隊は一時間以上交差点を封鎖し、警察騎馬隊との衝突が発生したと報じられています。現在エチオピアは内戦状態にあります。デモ隊はイスラエル政府がエチオピアからの移民帰還支援を実施するように訴えています。
中国人のイスラエル訪問
8月中旬、中国政府は団体旅行のための観光推進国リストにイスラエルを追加したと発表しました。中国からのイスラエル訪問客は2019年には約15万人に達しましたが、コロナ禍で停止し、再会が遅れていました。近日中に、北京、上海、深圳などからテルアビブへの直行便も就航する予定です。
イスラエルの北部で自然火災
乾期になると自然災害が起こる可能性が高くなります。8月上旬、イスラエル北部のゲシェルで大規模火災が発生しました。消防団が出動しましたが、強風で鎮火作業は困難を極めました。ガリラヤ湖沿いを通ってゴラン高原に向かう道路は煙で視界が遮られ、一時通行止めとなりました。
サウジアラビアとイランの関係
サウジは米国に民間核開発計画の承認と技術協力を求めていますが、米国はサウジの核兵器開発を恐れ、同意していません。サウジに残された選択肢はイランに協力を求めることですが、これは米国とイスラエルにとって危険なことです。イスラエルのコーヘン外相は、「イスラエルとサウジアラビアの国交正常化を実現させるためには、イランの核脅威に対する防衛協定を、米国がサウジと結ぶべきだ」と呼びかけています。
イスラエルのイメージ
日本ではイスラエルは好戦的な国だと思っている人が多くいますが、これはとんでもない誤解です。イスラエル国内で起こる激しい政治的論争のテーマは、平和のために、土地の返還(割譲)を含めて、どこまで譲歩すべきか、というものです。イスラエルは防衛可能な状態を維持しつつ、パレスチナ人との共存を目指していくという困難な作業に取り組んでいます。
反宣教団体の働き
メシアニックジューを迫害する団体が、イスラエルに存在します。「ヤッド・レアキム(兄弟たちに手を)という意味」という団体です。彼らは信者となったユダヤ人たちを攻撃し、信仰を捨てるように説得します。罪責感(あなたの先祖は墓の中で苦しんでいる)、恥(敵の仲間になるのは恥である)などの手段を用いて、幼い信仰者に圧力をかけています。
パレスチナの大義
パレスチナの大義とは、イスラム教徒連帯のスローガンです。
●ユダヤ人は、パレスチナ人の土地を不法に占領し、建国した。
●パレスチナ人は、イスラム教徒の同胞である。
●ユダヤ人からパレスチナン人を解放するのは、すべてイスラム教徒の義務である。
しかし、この論法は神話です。ユダヤ人は多額の金を払って荒れ果てた土地を買っています。
ユダヤ系イスラエル人の信仰
ユダヤ人伝道団体「チョーズン・ピープル・ミニストリーズ」が、1200人のイスラエル人を対象に世論調査を実施しました。
●ユダヤ教の伝統の中で描写されている神を信じる:63.6%
●宇宙には超越的力や霊的力が存在することを信じる。しかし、ユダヤ教の伝統の中で描写されている神は信じない:22%
●宇宙に超越的力や霊的力が存在するとは信じない:14.4%
建国後のイスラエルは世俗化すると多くの人たちが予想していましたが、それは見事に外れました。
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