イスラエル通信5月27日

イスラエルの債券のランク下げ
　4月中旬、債券格付会社ムーディーズは、イスラエルの債券のランクを下げたことを発表しました。イスラエルの内政が混乱状態に陥っていることが原因です（大規模な司法制度改革に対する抗議デモが広がっている）。政府は改革を一時中断していますが、幅広く合意を求めずに大規模な改革を実施しようとするやり方は、以前として保持しています。イスラエルの内政と経済が安定化に向かうように祈りましょう。
 
米機密文書流出
　アメリカで機密文書が大規模に流出した事件は、世界の注目を集めています。その機密文書の中に、イスラエルがイランの核開発施設への攻撃を模した大規模な航空演習を実施したという報告がありました。イスラエルは、その1か月前にも同様の演習を行っていたことが判明しています。機密文書の流出は不幸な出来事ですが、イランに対して警告を発する効果も期待できます。
 
海外への移住を希望するユダヤ人
世界各地からイスラエルに帰還するユダヤ人たちは多くいますが、イスラエルでの生活は決して楽なものではありません。その証拠に、チャンスがあればイスラエルから他国に移住したいと願うユダヤ人が多くいます。最近の調査では、国民全体で27%、人口の大半を占める世俗派ユダヤ人では36%が、国外に移住したいと回答しています。
 
異邦人信者の使命
　「では、尋ねましょう。彼らがつまずいたのは倒れるためなのでしょうか。絶対にそんなことはありません。かえって、彼らの違反によって、救いが異邦人に及んだのです。それは、イスラエルにねたみを起こさせるためです。」（ローマ人への手紙11：11）。異邦人信者は、愛の行為や日々の生き方を通して、ユダヤ人たちにねたみを起こさせるように召されています。そのねたみは、ユダヤ人をキリストに導く原動力となります。ユダヤ人を愛する異邦人信者が多く起こされるにように祈りましょう。
 
反ユダヤ主義の構造
　反ユダヤ主義は神の計画への挑戦です。反ユダヤ主義は、いつの時代でも次のような構造を持っています：
●ユダヤ人は悪魔的力（不思議な力）を持っている。
　●少数だが、世界にネットワークを張り巡らせ、一体となっている。
　●異邦人を出し抜き、世界を征服しようとする陰謀を企んでいる。
　
理性的判断によって反ユダヤ主義の欺瞞を見抜く人が増えますように祈りましょう。
 
サウジアラビアとの国交正常化
　4月17日、ネタニヤフ首相はエルサレムで、イスラエルを訪問中のグラハム米上院議員と会談し、サウジアラビアとの国交正常化の可能性に言及しました。グラハム上院議員はサウジアラビアの皇太子と話し、イスラエルとの関係を正常化させる時が来たと伝えたと応じました。サウジアラビアとの国交正常化は、イスラエルとアラブ諸国の対立構造を終わらせる重要な一歩です。サウジアラビアがこの流れを受け入れるように祈りましょう。
 
子供たちを救う
　ベアド・ハイム（プロライフ）という団体のサンディ・ショシャニからの祈りのリクエストを紹介します：
「政府が妊娠中絶を合理化、正当化する時、困難の中にある女性たちが中絶することは良い選択だという認識を与えてしまいます。私たちのプロジェクト、“オペレーション・モーセ”は2006年にスタートし、援助がなければ中絶されるか、必要最低限の生活物資も与えられていなかったであろう800人以上の赤ちゃんを救ってきました。必要を抱えた婦人たちが、中絶以外にも選択があると気付けるようにお祈りください。」
 
クリスチャン・フレンド・オブ・イスラエル
　イスラエルのユダヤ人を支援するクリスチャン団体「クリスチャン・フレンド・オブ・イスラエル（CFI）は、創立以来約30年にわたって活動しています。この団体は、イスラエル兵への奉仕活動や食糧配給、貧民救済、移民支援などを行っています。CFIの活動が祝されるように、またこうしたクリスチャンの愛の働きによってユダヤ人の心が福音に開かれるように祈りましょう。